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草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

草暦の十三ヶ月 四月

4月


草暦 四月

「小さき虫の しごと賢き」


今日も家に続く山道の簡易舗装のアスファルトの上では、小さな二匹のアリが、死んでしまったミミズをえっさえっさと運んでいました。
自分たちの何十倍もあるミミズを、たった二匹で。
足並み揃えて、方向を違わず、
意思の疎通も完璧なアリの働き。
何気ない光景ですが、あらためて驚嘆です。

庭には髪切虫もよく現れます。
数種類はいるでしょうか。
あまりにも美しいので、写真を撮ろう、と構えても速い速い、
イソイソと、まるで日がくれる前に用事すませなきゃ、と焦ってるよう、でもどこか無駄な動きがご愛嬌な彼らです。

この庭は蝶の道にもなっていて、
必ず西の方角からヒラヒラ飛んできて、南に抜けていきます。
その逆はありません。
うちでたくさん花の蜜を吸ってしばらく遊んで。
花から花へのその飛翔の軌跡を追いかけるうちに、こちらも軽やかな心地になります。

植木鉢を退けると、その下には必ずムカデやヤスデやだんご虫がコンニチハ。
みんな暗いところでのんびりしてたのに、いきなりの日差しにアタフタ大慌て
ミツバチや熊ん蜂やアシナガバチ、ハチドリみたいなホシホウジャク。
みんな忙しそうです。

家の中にはさまざまな蜘蛛たちも・・


地球上で一番数の多い生物が虫たちといいます。
こんなに小さいのに、その仕事たるや、偉業といってもいいほどです。
虫たちがこの世界をせっせせっせと護ってくれているのだなあ、と、
そんな彼らの営みに敬意を込めて。

虫の季節が始まりましたね。

xusa
矢谷左知子
  1. 2020/04/30(木) 19:57:28|
  2. 草暦

草暦の十三ヶ月 三月

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草暦 三月

「草の神や木霊たち」


この数年、沖縄の宮古島に呼ばれて、もう十数回通っています。

宮古馬と呼ばれる在来馬をお世話したり遊んだり、でほぼ終わるのですが、昨年は宮古島の植物にも深いご縁をいただくこととなりました。

クバという植物です。

クバはこの南島地域では、太古から、生活用具の素材として、人々の暮らしを支えてきたものでもあり、
また神の依り代ともなってきた大変重要な役割を担ったものです。

昨年のこと、ある方のお庭からクバの新芽を3本を拝受しました。
クバ自身の意思だそうです、
新芽はちょうど日本刀のような形と大きさ、
ずしりと重く、まさにそこにこれからこの世界にひらいていく命が折り畳まれています。

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それを手で開く、その行為にすでに、生命の鍵をひらくような、密かであり壮大な感覚を受け取ります。

クバはすでに平安時代には朝廷内でもたいへん神聖視されていたといいます。
実際、その気配には、人の心の古層を揺さぶる微細な反響のようなものがあるように思います。

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宮古島から飛行機に乗せて我が家にお迎えしたクバは、私の手の中でさまざまな形になり、身の回りで守護してくれているようです。

その姿に草の神、という言葉が浮かび、
またクバの木にはたくさんの木霊が息づいているように感じ、
クバがやってきた昨年の三月を記念して、この月に登場してもらいました。

馬や植物を通しての宮古島からの問いかけとは何なのか、
日常のなかで、それを毎日想う日々です。

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我が家の壁で、宮古島のクバたちが息づいています。

  1. 2020/03/29(日) 12:28:27|
  2. 草暦

草暦の十三ヶ月 二月

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草暦 二月

「山獣たちより授くもの」



冬は山々で生きる山獣たちには大変困難な 季節。
春が来るまで乗り切れず命を落としていくものも多くいることでしょう。
この時節には、海のそばに住んでいながら、 心はどこか深い山の中の命たちのところにいます。

この絵は、野に棲む狐が、遠く山の方から 聴こえてくる幻のオオカミの遠吠えに耳をすましている、
そんな図として描いてみました。

私の暮らす湘南でも、狸やハクビシンは居ま すが、狐は見たことがありません。
今のこの国では生きていけない狐も、いつか ひっそりと姿を消してしまうのでしょうか。
オオカミも絶滅したと言われて久しく、野生の狼は居ないとされています。
でも私は、実は彼らはまだどこかで生きているのではないかしら、と感じています。

いつか、私たちに’共生’という意識がはっきりと立ち上った時に、
オオカミたちは姿を現す のではないか、そんな日が来るように思えて なりません。

山獣たちの存在は、何千年とこの国で暮らす人たちに精神的にも大きく影響しているよ うに思います。

山そのものへの、そしてそこに仕えるように 棲む獣たちへの畏敬の念は、実は日本文化の 根底に横たわっているような気もし、
私たち の無意識の領域の中で、オオカミの復活が切 望されている、

そんなふうにも想うこの頃です。

xusa
矢谷左知子
  1. 2020/03/29(日) 12:16:17|
  2. 草暦

草暦 折り本仕様のカバー

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この三年xusaが使っている手作りカバーです。

かつて「草の布」作家だったころに織った葛布
野の葛を繊維にして、山栗のイガで染めてから織った布です。

写真は、作り立ての2016年のものと、
今のものです。
だいぶヨレヨレしてきました。

布は葛布
紐も野生の苧麻から撚ってつくった草紐
*草暦吊り下げ版にはこの紐と同じものを、xusa musiともに、内職で一部一部を綴じているのです。
玉も手作り。田んぼの土を庭で焼いてビーズにしました。

草から布を織るまで。
やっていたころは、ごく普通の仕事だったのだけど、
いったん辞めてみると、よくまあやってたなあ、、と
はるか昔の自分を見ているような気分になります。

実際、遠くに来てしまいました。
今わたしは、宮古島のお馬さんからの連絡をうけて、なぜか馬のことが始まり、
それに端を発して、いよいよ動物たちの領域で動いています。

もちろんそれは、その前に、草からたくさんのことをおそわってきたからです。
その仕上げとして、次に動物たちのところへ行きなさい、との連絡が草からあった、
そんなところです。

毎日ものすごくたくさんのことが動いていて、
なかなかここでお知らせする時間もとれない、そんな数年ですが、
草と馬は自分のなかで、同一のものですので、
今年はこれまでおろそかにしていた、記事アップも精を出したいと思っております。

もうすぐまた宮古島に行ってきます。

xusa
矢谷左知子


  1. 2020/01/30(木) 11:47:16|
  2. 草暦

草暦 折り本手帖あります

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2020草暦

印刷が上がって、たくさんの梱包が届いた時には、うれしいのと同時に、
この山が亡くなる時が来るのだろうか、、と毎度おののき半分なのですが、おかげさまで底が見えてきました。

吊り下げにしても、折り本にしても、届いてからの内職がまたひときわ手間取ります。


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吊り下げ仕様は、
夏の間に、野生の草から自ら作った糸で、一月分を綴じ合わせます。
糸といっても一本として同じではない、野生の繊維なので、揃えて一束の紐にしてから、穴に通して結ぶ。
じつは職人芸でもあります。


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折り本仕様は、
カットしていないシート全三枚を糊で張り合わせ、蛇腹に折りあげて一冊にします。
これがまた内職の手間がかかるため、ついつい後回し。

そういうわけで、折り本は積極的に告知もしないできたために
まだまだあります。

実はスケジュール手帖として、ご愛用くださっている方も多く、
和紙のためにボロボロになって、めくれあがったりしても破けず、
それがいい味を出したりしています。

今年、旧暦のお正月からのスケジュール帖にいかがですか。

ご希望の方はxusa(矢谷)までメッセージをくださいね。
xusa93hina*gmail.com
(*を@に変えてください)


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  1. 2020/01/16(木) 15:58:45|
  2. 草暦

暦、折り仕様をポスターとして!

hasuikeのともみさんは、アトリエでこんなふうに使って下さっています。
じつは、omotoのともこさんも、ポスターみたいに使いたいというので、折らずにお渡ししています。
めったにそのようなご要望はないのですが、そのように使いたい方には、折らずにお送りすることもできます。

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2020年8月27日〜31日 hasuikeジーンズ受注会を代々木上原hakoギャラリーで開催決定しました。
わたくしmusiは手摘み紅茶で応援参加します。

別件お誘い;来週23日木曜日はパーマカルチャーランチです。もーし暦のご入用あれば、もっていくのでご連絡くださいね。あと数部あります。

musi norika
  1. 2020/01/16(木) 14:02:37|
  2. 草暦

草暦の十三ヶ月 一月

1新旧ふたつ

草暦1月


「 然して 草よ 人よ 」  2019版


「 この星の ものがたり 」 2020版


草暦の最後の一頁、お使いになっていますか。
12月が終わったら、もう一枚めくってみてくださいね。
最後のさいごにもう一ページあります。

何年も気がつかなかった、という方が居て、それもちょっとショックでした。

草暦はグレゴリオ暦に合わせていますが、
毎年最後の一ページは、いわゆる旧暦の元旦で終わるので、いつも十三枚あるのです。
最後の一枚は、オマケの時もあり、実は密かに核心だったりする時もあります。
2019版では後者です。

草暦では、一月は新旧二つの暦が並ぶ、唯一の時。

前年では、暦の13ページ目に来るので、エンディングとなり、
本年ではトップ、始まりの一頁、

同じ一月でも、それが持つ性質が違う、というのが、
作っている本人にとっても面白いことです。

2019年版の方では
前月12月の山獣たちへの一文を受けて、草も、人も、
という意味で後に続けました。


もろともに 光と在れ 山獣たちよ

然して 草よ 人よ



里山に出てこざるを得ない、棲む場を奪われた熊たちへの祈りの12月を受けて、
草も 人も
みな、もろともに光と在れ との願いをこめました。

さて、2020
いよいよ物語のはじまりです。

xusa
矢谷左知子



  1. 2020/01/11(土) 21:06:15|
  2. 草暦

草暦の十三ヶ月 十二月

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草暦12月

「もろともに 光と在れ 山獣たちよ」


2019ももうすこしでお終いですね。

今年xusaの沖縄宮古島行きはに7度にわたりました。
1.5月に一度くらい、でしょうか。
あちらに行くと、宮古馬たちとの日々。
何ヶ所にも点在する馬の現場を朝夕回って、その合間には大量の草刈りをし、
また今年は7月と11月の二度、ナチュラル・ホースマンシップに基づいた馬との訓練をみっちり受ける機会にも恵まれ、、
と、島にいる間じゅう、やることが満載で、

国内でもベスト、と言われている美しい宮古の海がすぐそばにあるのに、
大好きな素潜りもまったく出来ないのです。
それくらい、毎日休みなく馬との時間でした。
でもそれが至福なのです。

そのような一年。
自宅に帰っても溜まった仕事の山、
今年のブログ記事はとうとう、じっくりとした更新ならず、
目先のお知らせのみに終わりました。

月ごとの草暦の解説を目論んでいましたのに、
とうとう後半は出来ずしまいでした・・

愉しみにしていてくださった方はほぼ居ないと思いますが、
もしいらっしゃいましたら、お詫びいたします。

せめて、今年の〆、
12月の草暦についてを。

草暦12月
これは、これまでにも何度も書いたことですが、
毎年12月は、草暦では奥山の熊への祈りの月です。
ある年を境に、日本全国の里に熊がいっせいに下りてくるようになりました。
それは人が熊が生きていく場を無くしてしまったからです。
空腹で冬眠もできない熊たちが冬中、食糧を探して廻るのです。

そうして、そのような、やむなく里へ下りてきた熊たちは、ほぼすべてが銃殺という、
問答無用の蛮行が躊躇なく行われています。
おそらく、この国での熊はまもなく絶滅するでしょう。

もう大きな動物たちが生きていけるフィールドなど、どこにも残されていない、
世界はそのように変わってしまいました。

それに対してわたしはなにができるのだろう、と長年想ってきました。
結局、なにもできないままの年月、、
せめて熊への眼差しを持ち続けたいと、12月の七十二候「熊穴にこもる」に捧げて、
欄外の言葉や絵は、いつも冬山の熊への祈りを描き続けました。

そうした熊を筆頭に、
山々に隠れ住む生き物たち、
絶滅していった山獣たち、
オオカミたちへも向けての呼びかけです。

山の鹿の角も落ちたでしょうか。

海辺の地に住みながら、
山獣の魂を感じ、過ごす、
毎冬です。

xusa
矢谷左知子
  1. 2019/12/29(日) 20:27:33|
  2. 草暦

18日木曜日はパーマカルチャーランチです 暦ももっていきます

東京アーバンパーマカルチャーランチ→

予約なしでふらりとどうぞ。
表参道界隈のナチュラルビーガンフードの価格破壊といわれてます。
安いけど、愛と美味しさがつまってます。
  1. 2019/12/18(水) 22:30:38|
  2. 草暦

葉山土曜朝市で草暦 路上販売 11/14. 21

🌿草暦 路上暦売り🌿

*21日は出店をお休みさせていただきます


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明日14日森山神社土曜朝市で、草暦初売りです。
(来週の21日も出店予定です)
一年でこの時期だけの路上暦売り。
最後の草の紐で綴じる作業が手間で、出荷までに大変時間がかかるのですが、
夏の間に自分で草から繊維をとり出したこの草紐で、十三ヶ月の暦を結び合わせる、
そこまでがひとつの完結。
命が吹き込まれます。

すべての作業を一人でしみじみ内職、そんなこの季節です。

年々、動物たちの登場が増えて、生き物暦になってきました。
2020草暦、
鹿、狐、亀、蟻、鯨、馬、熊、、、いろいろいます。

対面販売、ひやかしに来てくださいね。
9:30〜12:00くらいまでいますよ

森山神社土曜朝市
https://www.facebook.com/moriyama.asa1/
美味しいコーヒーやパン、お菓子、、いいものたくさんの朝市です

xusa
矢谷左知子
  1. 2019/12/13(金) 17:42:42|
  2. 草暦
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