【「WHOLE EARTH 草暦」2023 ご案内 】と早期(11/10迄)ご予約特典これまで
2004年、盟友、石田紀佳(のりちゃん)の発案により、当時、「草の布」作家をしていた私の作品のひとつとして、カレンダーをつくったらどうか、ということから、ちいさな暦をつくり始めました。
草の作家だったこともあり、季節ごとの草事情を記し、「草暦」と名付けました。ー翌2005年には、私は突然に草作家をやめてしまったので、それまでの作品が暦にかたちを変えましたー
以来2021年まで、17作目を数えながら細々と続いてきましたが、昨年、長い間お世話になっていた和紙印刷の工房が店じまいされることになり、草暦はあの和紙の風合いとあのスタイル以外に考えられず、わたしたちはあっさりとあまりにも潔く、草暦の制作をやめてしまいました。
2022年はとりあえず白紙、で、のんびりしていたのですが、
そうだ、今なら宮古馬のカレンダーをつくれる!と思い立ち、バタバタと愛しい馬たちの姿を絵にし、2022年は「馬暦」となりました。
2022年からは私、矢谷左知子がひとりでつくっています。
そして2023年、なにも決まらないまま過ぎていきましたが、これまでの長年のこの季節の仕事への馴染みは、なんとも味わい深く、今年も遅まきながらつくることにしました。
こした経緯はまたの機会に書きたいと思います。
ともあれ
本日、印刷があがってきました!
2023年は「WHOLE EARTH 草暦」
つまり、「全地球草暦」
草仕事の延長で始まった「草暦」ですが、その後、海、馬、と、自分と向かい合うエレメントは深みを増しながら、かつ同軸であり、かれらはいよいよ核心を見せてくれ始めています。
「WHOLE EARTH草暦」ではそうした私の周りの万物の生命とひとつひとつ繋がり、対話しながら描きました。
かれらとの無窮の旅は、果てなく続きます。
《WHOLE EARTH草暦 2023》部数が多くなると単価がお得になります。
御店やマルシェでの販売、年末年始のご贈答などに御遣いください。
◉早期ご予約特典(11/10迄に)10部以上の場合 1部進呈&送料割引 360円を200円に
30部以上の場合 10部につき1部進呈(30部の場合は+3部)&送料割引 520円を300円に(30部の場合)
1部~ 1200円 送料100円
5部~ 1100円 送料180円
10部~ 1000円 送料360円
30部~ 900円 送料520円
31部以上の場合は、送料は変わります。
閉じたサイズ 12cm × 14.8cm
拡げたサイズ 12cm × 29.7cm
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ご予約はメールにて承ります。
xusa93hinaアットマークgmail.com
(お手数ですが、アットマークを@に変換してください)
矢谷左知子




- 2022/11/07(月) 22:04:49|
- 草暦
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馬暦2022
宮古馬カレンダー
お取り扱いいただいているお店は以下になります。
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一花屋(鎌倉)
https://www.facebook.com/ichigeyakamakura
東慶寺(北鎌倉)
https://tokeiji.com
ビーチマフィン(逗子)
https://instagram.com/beach_muffin?utm_medium=copy_link
Life afa(葉山)
https://lifeafa.jp
Syoku-yabo農園(横須賀)
https://syoku-yabo.com
充麦(三浦)
https://twitter.com/imitsu
House1891(葉山)
https://www.facebook.com/HOUSE1891.GalleryCafe.HAYAMA/
901 venue(葉山)
https://www.facebook.com/HOUSE1891.GalleryCafe.HAYAMA/
日用美(二宮)
https://nichiyobi365.wixsite.com/nichiyobi
こびり(石川県)
http://kobiri.net
灰月(長野県)
https://www.galerie-kaigetsu.com
器asa(北海道)
http://utsuwa-asa.net
和 nodoka(愛媛)
http://nodoka.shopinfo.jp
ギャラリー陶倶楽部(愛媛)
https://tou-club.com
gallery + cook lab como(東京)
http://www.comocomo.net
麺と雑貨 とかき氷 ぐるぐるめんや(宮古島)
https://gurugurumenya.stores.jp/
::::
ありがとうございます
ショクヤボ農園 ビニールハウス内
- 2021/12/08(水) 22:45:51|
- 草暦
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「馬暦」のご案内草暦をご愛顧いただきありがとうございました。
2005年から2021年まで作り続けてきた草暦、
先にも書きましたように、今年で終了となりました。
この10年近く、草暦の紙と印刷でお世話になっていたわがみ堂さんが引退され、ご自分の研究に打ち込まれることとなり、草暦はあの質感なしでは成り立たないものとなっていたので、相棒の石田紀佳と悩みましたが、案外あっさりと、やめようか、という結論になりました。
ふたりとも、ともすれば潔すぎる性格でもあり、突然の成り行きでしたが、草暦は2021年、今年で終わることとなりました。
例年、9月は、草暦の原稿描きで、お篭りの集中月間でしたが、そのようなわけで、今年、久しぶりにそれがない9月を過ごしました。
が、そうか、宮古馬のカレンダーを作るのは今だ、と、思い立ち、10月に入ってから巻き巻きに巻いて、急きょ馬暦の原稿描きに入りました。
私はこの数年、沖縄の宮古島の在来馬、宮古馬の保護育成のサポートをし、webページも立ち上げたりいろいろ動いています。
→
ミャークヌーマ宮古馬の会そのためこの度2022年は、草暦ではなく、「馬暦」に。
突如の出来事でもあり、自然の流れでもありました。
いつも遊んでもらっている馬たち一頭一頭を絵に描きました。
救いたくて救えなかった、命を落としていった馬たちも描きました。
描いている間、いとおしく、泣きながら、心を重ねて描きました。
今回は急ぎでもあり、ふつうの印刷屋さんの一般的な紙のもので、チャリティでもあるため、あの草暦の醸造された感はまったくないのですが、そこはかとなく草暦の面影も残っています。
草暦特有の日程の縦進行は、縦のプロポーションにしたいけれど日程の部分をどうするか悩んでいる時、石田のりちゃんがあっさり、縦でいいんじゃない?と、目から鱗発言、
そこからおなじみの縦進行が始まったのです。
それは草暦ならではのものでもあり、封印することとし、
今回は一般的な横進行になっています。
また、収益の一部を、宮古馬の育成のサポートに寄付させていただくこととしたため、よりわかりやすい形にしてみました。
とはいえ、やはり一般的とはいえないのか?
どうなのでしょうか。。笑
初めての印刷屋さんで、どのように上がってくるのか、物が届くまでドキドキでしたが、ついに仕上がってきました。
草暦のあの質感はありませんし、気持ちも新たに、シンプルな仕上げを目指したものがこちらです。
馬暦は、矢谷左知子が単独でやっておりますので、
ご注文は矢谷までお願いいたします。
草暦は解散いたしましたが、この17年の重なりがあって、まずはこのような形に踏み出してみました。
よろしければお手に取っていただければ幸いです。
最後に
これまで草暦にご厚情を賜りまことにありがとうございました。
ならびに
相棒の石田のりに感謝して
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馬暦2022
宮古馬カレンダーー収益の一部はミャークヌーマ基金(宮古馬サポート)に寄贈されます
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12cm × 14.8cm (たたんだ状態) *開くと、縦は 29.7cmになります。
一部 1200円 送料140円
五部〜 1100円 送料180円
10部〜 1000円 送料360円
30部〜 900円 送料520円
**個人の方でもまとめて割引で購入していただき、販売していただけます。
年末のお小遣いになりますよ。
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ご注文は
xusa93hina*gmail.com ←*を@に変えてください
矢谷左知子



- 2021/11/12(金) 12:11:25|
- 草暦
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草暦 十月
「 獣祀る 豺の森 いずこ 」いよいよ2021草暦もクライマックスです。
、、というのは、後半に盛り込んでる想いがずっしりありまして,,,
草暦は2005年から季節ごとの野の草や、素材としての草たちの事情に沿って、植物を中心の七十二候を長年書き記してきましたが、
その間も七十二候の中に登場する動物たちのことが常に気になっていました。
「つばめ至る」「雁かえる」などの言葉を書くときには、
どうしても、その過酷な旅に想いを寄せ、祈りつつ書き込みます。
中でも12月には
「熊 穴に入る(こもる)」
毎年これを記す度に、果たして今のこの国に熊が安心して篭る穴などあるのだろうか、という杞憂を重ねていました。
山の環境と共に、森の崩壊により、冬越しのための木の実などが足りず、お腹をすかせ冬眠も出来ないまま、冬のあいだ里に降りて食糧調達、
ゆえに撃たれ、命を終えていくという現実を知りつつ、なにも出来ていない自分の不甲斐なさに、12月には、毎年熊への祈りを描き続けてきました。
そのうちに私は馬と出会うこととなります。
絶滅を危惧される宮古馬の育成サポートの活動をしていくうちに、草暦もしだいに草から動物よりとなってきました。
そのようなことから、草暦を一緒につくってるのりちゃん(こと石田紀佳)が、七十二候の言葉を動物を表現するものを探してくれるようになってきました。
かわうそ魚を祭る(獺祭)(2/18)
かっこう桑におりる (4/30)
など、それまでにない言葉が増えて、草暦に動物たちが踊るようになります。
そうしてこんどは馬の次にオオカミと結びを得ることとなり、
2021年の草暦は表紙はオオカミ、
本体のなかでは10月にオオカミが登場します。
「獣祀る 豺の森 いずこ」
というのは、
七十二候の
「豺 獣を祀る」(10/23)
を受けて、想いをいたしたことば。
オオカミが仕留めた獣たちを並べているのを、祀りとみたてたもので、二十四節気、霜降の頃にあたります。
冬に向けてオオカミの狩りが力強くなっていくときでもあるでしょう。
そんなオオカミも、もはや姿を現さない存在となりました。
いまでは幻となってしまった、かつてのオオカミの祝祭、
獣を祀っていたであろう森に想いを馳せ、
10月にこの言葉を綴りました。
植物や動物たちが彩ってくれていた草暦も
今年で最終となりましたが、
2021年の草暦は、いよいよこれからが本番、
後半には、野生の生きもの達への滾(たぎ)る祈りをぎゅー、っと込めました。
10月、11月、12月、2022の旧正月までの4枚には、溢れて止まない想いを、
気持ちを抑えて静かに納めてみたつもりです。
動物たちには、あえて抑えないとはみ出してしまうほどの想いがあるので、、
あと少しの枚数の2021年草暦、
後半もどうぞ味わってくださいね。
xusa
矢谷左知子
- 2021/10/29(金) 11:05:07|
- 草暦
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xusaです。
長きに渡り、草暦をご愛顧くださりありがとうございました。
先にmusiさんが書いたように、草暦は終了することとなりました。
かれこれ十数年続けてきた草暦、近年のものは、楮和紙で印刷してくださるところが見つかり、ようやく完成形となったところですが、
それを印刷してくださっていた方が引退されることになり、他の印刷所ではもうあのテイストのものは続けられなく、
今年だけいったんお休みして、次のかたちを探ってまた再開、とも思いましたが、
そもそもの端緒をつけてくれた相棒の石田のりちゃんが、これでおしまいにしよう、と言うことになり、
私もそうだね、と。
最後は実にすぱん、と幕引きとなりました。
今年もたのしみにしてくださっていたとしたら、ほんとうに申し訳ありません。
2021年は、ついにオオカミがやってきました。
私の中で今年はオオカミイヤーなのです。
長い草との信頼関係からはじまった草暦ですが、
私のなかに、それに加えて、海がやってきて、すっかり海に心身溶け込み、或る年は海暦となり、
その上にこんどは馬がやってきて、これはもう、不二であり、同一体でもある存在になり、馬が暦に登場、
いや、自分が一番びっくりしてるのです。
そして、去年、2020年に今度はオオカミが降りてきました。
2021年版の原稿を描いている間じゅう、オオカミが伴走をしてくれていたのです。
今年、表紙はついにオオカミとなりました。
原稿が仕上がった時、ある意味、ここが草暦の来し方の頂点、と漠然と想いました。
これから先は未知の領域、と。
そこにオオカミが寄り添って、その先の灯明を授けてくれているのだな、と。
ですので、そのあとに、印刷所からもう出来ない、というお話を聞いた時には、残念ではありましたが、
一方で、実にきれいな流れのように感じることが出来ました。
それもあって、草暦はここに終わります。
これまでの草暦の経緯のことも、このあと、少しずつまとめてここに書かせていただきたいと想っていますので、またお訪ねくださればうれしいです。
あ、最後になりましたが、
2021年版は、ひどいミスをしてしまいました。
暦にあるまじき、不正確さ
ご迷惑をおかけいたし、ほんとうにほんとうに申し訳ありませんでした。
重ねてお詫びいたします。
そしてありがとうございました。
いつも全面的にバックアップしてくれていた石田のりちゃんにも感謝いたします。
つづく
xusa
矢谷左知子
- 2021/10/03(日) 14:31:23|
- 草暦
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2022年の草暦をお待ちいただいていたみなさま
草暦はさようならします。
一番の理由は、和紙屋さんである印刷屋さんができなくなったからです。
楮の入った紙を使って、折り本にもできるように断裁も特殊なことをしていただいていました。
和紙屋さんにもいろんな理由があるのでしょうが、社長さんは今後の人生を和紙の研究に邁進されるとのことです。
これまで草暦を見守ってお使いいただいてきたみなさま、
ありがとうございました。
これからも、草も虫もすべてのいのちがゆたかに、生きて死んで巡っていく道筋にそいたいと願っています。
オオカミの声をききながら。
ありがとうございました。
musi
草暦企画 石田紀佳
○
草暦は馬暦になってあたらしい形に生まれかわろうとしています。
詳細は矢谷左知子からお知らせいたします。

- 2021/09/30(木) 10:02:35|
- 草暦
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草暦 九月
「葛の花 芳し」
葛糸つくりの秋この初秋はずっと葛の糸を洗っている
夏の終わりになって、ようやく葛の採集地に巡りあい、育ち具合を見計らいながら、少しずつ採取を続け、
持ち帰っては、草の室で一週間ほどの発酵、
そのあとの洗いはひたすらのもくもく仕事となる
発酵の合間には、次の採取に向う
ズルズルと長くて絡まった葛の蔓を解きながら、採り集める炎天下の作業はなかなかヘビー
お世話に行ってる馬場で旺盛に伸び盛る葛をいただく時は、
不要となる葉っぱ部分はお馬にあげる
かなり好きみたい
馬のそばで作業してると、はよくれ、と鼻でつきあげられるのがうれしい
そうして刈り取っては、始末し、ロープ状にまとめて鍋でぐつぐつ煮てから、茅の草の中で発酵、洗い、
その合間にまた採取、というローテーションがしばらく延々と続く
繊維になるまでは、発酵後のひたすらの水洗いの繰り返し
何度も水を替えて、粗洗いから仕上げ洗いまで、
指先の感度を高めながら洗い方を変えていく
日が暮れるまで、ひたすらの洗い作業のうちには、
身も心も洗い晒され、
疲れるというよりは、その循環の中に身体も巡りを合わせるよう、
すっかり自分の詰まりも消えて、清浄なここちとなる
葛の白は神々しい。
この「白」のことについては、長年の思いがある
またあらためて書いてみたい。
葛の花はもう咲いているだろうか
その色から連想されるとうりの香りがする花、
甘酸っぱいけど、爽やかだ
鬱蒼とした薮のなかで、葛の花の赤紫色は、ひと際天に伸びてまっすぐに立つ
今日は仲秋の名月
xusa
矢谷左知子

- 2021/09/21(火) 14:36:47|
- 草暦
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草暦8月 「苧麻 葛 草の糸つくる」

8月もあと一日となりました
そんな日に、8月の草暦のお話しをば、、
草暦8月は、私の長年の本業、草仕事を記しています
30年ほど前に始まった「草の布」の制作も
この十数年はピタッと停止
ある日突然に終了させてしまいました
でも草の糸つくりは、毎年少しずつ続けています
かつて、草の布の作家活動をしていたころは、
ひと夏に何百本もの野生の苧麻を探して刈り取り
同時に葛も同じく探しに行くところから始まりました
苧麻も葛も、夏しか地上に存在しません。
そのため夏の二ヶ月ほどの間に、素材を採取し、糸として仕上げておきます
炎天下の真夏の採集は辛くもあるのですが、
それがただの草刈りでなく
刈り取った草の次の命の移しかえでもあるその作業は
決して疲れるものでもなく
不思議と、身体が次から次へと動くのでした
この夏も、少しですが、苧麻と葛の糸つくりをしています
なかなか周囲には生えているところがなく
いいものはお目にかかりませんが
そこに在るものだけをいただき
この季節に生まれてきた野の草から糸をつくります
たいへんですが
気持ちの清々する、よい労働です
いつかまた「草の布」を織る日が来るでしょうか、、
それは本人にもわかりません
xusa
矢谷左知子

- 2021/08/30(月) 21:30:56|
- 草暦
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草暦2021
2021年5月
2022年1.2月
の曜日にずれがありました。
草暦をお買い求めの方には大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
申し訳ございません。
なお、訂正シールをご用意しております。
お要り用の方はご一報くださいませ。
お送りさせていただきます。
xusa93hina*gmail.com
(*を@に変えてください)
矢谷左知子
*なお、今回のミスには校正さんは関係ありません。校正後の矢谷のミスでした。各方面に重ねてお詫び申し上げます。
- 2021/05/01(土) 11:40:02|
- 草暦
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「うぐいす鳴く」 ケキョケキョ、、
まだ覚めやらぬ寝床の中で、覚束ない鳥の声、、
えっと何だっけ、この声は、、
寝ぼけた頭で夢見心地に自問
と、ウグイスだったことに気づき、いきなり目が覚めました。
今年初、ウグイスの初鳴き。
いつもの年は、ホーー、、という小さな囀りからの練習が始まるのに
今年はいきなり「鶯の谷渡り」と謂われる少しけたたましい声の幕開け。
それにしても春まだ浅き日のウグイスの透明な鳴き声は、なんというしあわせな音源でしょうか。
うっとりします。
朝、ウグイスの声で目が覚めるこれからの季節、至福のシーズンです。
そして今日、七十二候では
「うぐいす鳴く」
神奈川の海辺ではどんぴしゃでした。
xusa
矢谷左知子

- 2021/02/08(月) 22:31:31|
- 草暦
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