草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

海に沈む月の光

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一年の半分が終わりましたね。
今年前半の大晦日、6/30の夏越しの祓いは地元の海の目の前の神社に茅の輪くぐりに行ってみました。
おまじないぽいおもしろさでした。

今年の草暦(海暦になっちゃいましたが)の表紙は、うちの庭から臨む満月の入りの景色です。
夜中に目が覚めて、ふと、外があまりに明るいので、誘われて庭に出てみると、今まさに沈まんとする、満月が海にかかっている、その光景を描いてみました。

うちは人気のない山のなか、庭から人家は見えず、ただ海を臨んでいます。
夜中の3時4時の世界、月光が海面をギラギラに照し、あたりは異様な気配になります。
実際のシーンは、この暦の絵の何十倍もエキセントリックで、ゾクゾクします。

ふだん朝までぐっすりの私はなかなか夜中に目が覚めることがないのですが、
昨夜はふっと目が覚めました。
夜中の3時
窓の外に気配を感じ、庭に出てみると、
煌々とした月がまさに海に沈むところ。
うちの猫がひとり、庭の真ん中でお月見をしていました。

あしたが満月、
昨晩もほぼ真ん丸のお月さまが、海にかかり、
油のようなギラギラの海面が、あやしくオレンジ色に染まっていました。

見てはいけない世界を垣間観ている気持ちです。
宇宙の畏ろしさも感じます。
地球と月、という天体同士を意識します。

私も猫の横にならんで、しばらく眺めていました。

私たちは庭にいるのですが、地球に浮かんでいる舟でした。

不思議の庭から臨む、月の入り
ある惑星の一コマです。

明日は満月ですね。

xusa
  1. 2017/07/08(土) 14:49:08|
  2. 海辺の生活

海獣の子 最終巻

海獣の子

xusaっちゃんがのりピータの誕生日に贈ってくれた「海獣の子」の最終巻。
それまでの巻は、何年か前、一気読みしていました。
でも最終巻だけ読まずにいて、さっちゃんが五十嵐大介さんから全巻いただいたって聞いて、読みたい気がむくむく湧いたのでした。
で、読んで余韻に浸っています。
もどかしい結末というか、おさめ方でもあるのだけど、
そういうふうにしか描けないだろうなあ、それが真実だろうなって。

日々些末なことに一喜一憂しているのが、ばからしくなって、広い気持ちになるのは、
神話の力なんだろうな。
海獣の子は、そんな神話のひとつを、作者が描いたものなのかも。

わたしたちはなぜか、神話、この世のはじまり、終わりに、ひきつけられて、結局はじまりも終わりもない世界に触れる。

例の地球詩絵本のための文をカタカナで書いていたのも、科学的なアプローチの発見、仮説を、平易なことばであらわしながら、ときのながれを体感できるようにしてみたい、という望みからでした。

ほんとうのことは言葉にできない、ってセリフが「海獣の子」にあって、
たしかに、そうで、言葉はいつもその周辺を踊っている。
言葉も絵も音もそうだろうし、真実ってことすらないのがまこと?

わたしたちは、どうしたって、まのこと に生きて死んでめぐっている。

「海獣の子」、まだ読んでない方、ぜひ。
musiは今年の夏は海に入れず、埋め立て地の上ばかりにいたのだけど、海に潜ったような読後感なり。
そういうことだったんだなあと妙に納得。
いつだって海にいる、
でも、でも。。。やっぱり、ほんとの海にも浸かりたい。。。

musi
10月1日と2日の地球詩絵本の展覧会→を東京町田シトラスプレスアトリエでいたします。
ぜひ、4600ページをめくってみてくださいね。
個人宅になるので、ご興味のある方に地図をお送りしています。
石田までお問い合わせください。
lamudaあっとまーくya2.so-net.ne.jp
  1. 2016/09/22(木) 20:08:55|
  2. 海辺の生活

山桜と子リス

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花曇りの日

雨があがったら、突然庭の山桜は満開になっていました。

この前まで裸木だったのに、いつのまにか、うっすらと緑陰が庭にできています。

山桜は葉と花がほぼ同時、
曇り空にも、ひっそり溶け込んでよく見えないのですが、
ソメイヨシノとは違った、のびやかな美しさがあるなあ、とおもいます。
そう、人の手は経ない、自生してきたものならではの。

と、見上げていたら、小リスがやってきて、お花をポイポイ、
両手で持って蜜を吸っては落とす・・

ちょっとぉ〜〜
と思いつつ、時折伸び上がって、小さな花のなかに顔を入れている、そのしぐさが可愛すぎて、
落とした花を拾ってみたり。
枝にいるリスがわかるでしょうか。

草講座はこういうところでやっています。

この時季はあっという間に庭の様子が移り変わり、早送りを見ているよう。。
冬も最高でしたが、また楽しみな季節になりました。
つまり、一年中、最高、ということですね、
自然界が授けてくれるものって。

xusa
  1. 2016/04/09(土) 23:55:33|
  2. 海辺の生活

初潜り


初日の出 at 三浦

新年ですね。
おめでとうございます。

草暦2016版もなんとか無事に終了いたしました。
ほんとうにありがとうございました。

さて月の暦では、今年のお正月は2月8日ですが、
新暦のお正月の空気感が、xusaは実はとても好きなのです。

冬至明けまもなくのこの時季は一年でもいちばん光が煌めくときで、
そのつやつや度は他の季節ではかないません。
旧暦の新年のときにはもう春の気配になるので、この透明度はなくなってしまいます。
1年のうちでもわずかな期間、
この特別な光の季節は実は短く、冬至のころから1月の中旬くらいまでです。
この時季には、どこにも出かけたくなく、
この海を臨む庭で光のシャワーを浴びていたく、山から下りない仙人暮らしが続きます。

とはいえ、
今年はしょっぱなから、三浦半島の先っぽまで初日の出を拝みに行き、
元旦から友人たちと海に潜りました。
初潜り。

冬の海のなんときれいなこと!
澄みきった海の中
たくさんのお魚の群れに囲まれ、
迷い込んでここで生を終える熱帯魚たちや、
カジメの林のなか・・

まだまだ素潜り初心者、ヘタクソなxusaが一息で行って帰ってこれる深さはしれていますが、
少しずつ深さを知っています。
海が迎え入れてくれ、待っていてくれます。

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すぐそばの海は実に多様な生きものが生息する別次元。
ふだん見えないところ、人類は住めない場所なので、ほとんどの人はそこに思いが行きません。

でも確実に世界の半分以上はこういう世界であって、
都会でくるくると人間世界の中に居る、ほとんどの人類がアタマの片隅にもない、
そんな世界が、今私の日常です。

なんと素晴らしい時間をいただいているのだろうか、と時々我ながら驚きます。

今年もまた草講座のなかでも素潜り講座をやっていきます。
世界のもう半分の探険をこれから。

みなさまもそれぞれのミラクルな、そして素朴な2016年でありますように。

xusa

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海の写真 by Yuki Muto


  1. 2016/01/07(木) 20:49:18|
  2. 海辺の生活

TABI食堂@草舟の庭のひととき

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夏至の日の前々日、
盟友、ささたくやくんのTABI食堂がまた草舟に開店しました。
今回で4回目。

うちは急峻な山道の途中にあって、歩いてしか到達できず、
荷物満載のTABI食堂の搬入はいつも過酷な山岳労働となります。
今回もまた。。!
まるで引っ越し荷物のような荷姿を見て、もう運ぶ気力も萎えるのでした。

しかしそこはエンヤコラで
とにかくもこれを草舟におさめなければ始まりません。
近所のエリックにも応援を頼み、急坂の往復を繰り返し、無事なんとか終了。
(過酷すぎて写真など撮ることも思いつかず。。撮っておけば相当よかった)

今回こんなにもすごい荷物だったわけは、
モバイルキッチンの搬入があったからです。

なんとタクヤくんはキッチンまるごと持ってきました。
客席テーブルや椅子のキットまで。
しかもすべて手作り、コンパクトで無駄のない設計。

運び込まれたそれらは、立体的になっていき、草舟にモバイルシステムキッチンTABIスタイルの出現。。

いやー素晴らしい。
エライ目をして運んだかいがありました。

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今回は、初めてのRAWのフルコース。
メニューもつくりました。

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お客さまは今回お庭で食べていただくノマド・スタイル。
デッキがレストランに早変わり。

時間がないながらも楽しいしつらえ、
草舟でのたくやくんとのジョイントはいつも、打ち合わせなしのアドリブで、
それぞれが気分でしつらえたところを、お互いがまた手を入れたり抜いたりしながら仕上がっていくのがとっても楽しいコラボ。

中米を馬で旅中、毎日夕食はこんな感じでみなでセッティングして楽しんでいたそうです。
私も草の布作家時代は毎回全国のあちこち、初めてのギャラリーに到着してから、
セッティングにものすごい時間をかけて空間を完ぺきにひとつの世界に作り上げることに心血注いでいました。

たくやくんも私も料理や作品と同等、あるいはそれ以上に空間つくりに時間をかけたい、
自分がみてきた世界の美しさがそこに、同席していてほしいと願うきもちがたぶんいっしょ。
ひととき、そこはこの星の1頁となるのです。

TABI食堂は料理だけのイベントではなく、総合的に、この星に満ちたナチュラルミスティックを愉しむ時間です。
それは草舟のいつもの草講座もそうなので、時を経て今、TABI食堂を草舟で開店することは、
これはもう自然のなりゆきなんだなあと思った、4回目のコラボでした。

IMGP8895_2.jpg しつらえ中

IMGP8899.jpg TABIと草

IMGP8889.jpg ノマディック・スタイル

さて、お料理も少し紹介しましょう。
毎回記録班がいず、ドタバタのうちに終了、
で今回もまた、全然撮れず、よい写真がないのですが。

IMGP8836.jpg 前菜ニンジンづくしの籠

IMGP8847_2.jpg ズッキーニとカシュークリームの和風パスタ

IMGP8856.jpg 小松菜とほうれん草のブリトー生地

IMGP8841.jpg スモモとビーツのドレッシング!

IMGP8906.jpg なんど頬っぺを落としたことか、絶品RAW ケーキ

たくやくんのお料理は目にも美しいだけでなく、組み合わせの妙味も無理なく鮮やかです。
素材の取り合わせが、彼一流の発想力の豊かさによって、世界のどこにもないオリジナルな絶品のRAW FOODになります。
これにはいつも驚かされます。
爽やかで、まとわりつかず潔く、ほんとうに美味しい。
瑞々しい遊びの要素もまじっていて、お料理全体が弾むようなリズム感に溢れています。


今回はTABI食堂と草のおもてなし、という企画でしたので、
私のほうはテーブルセッティングや、お料理の盛りつけのときに合わせる庭の植物たちを担当しました。

お客さまたちも、ここまでのセッティングとはよもや思わず、
モバイルキッチンの出現にも、とても驚き、喜ばれていました。
ほんと、運んだ甲斐があったというものです。

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一日目は梅雨の時季とは思えぬ、さわやかな風が吹き抜ける心地よい晴天、
蚊もほとんどいない、奇跡の一日でした。

今は跡形もなき、幻の、サプライズ・モバイルキッチン@草舟、
こんなキッチンがいつもあったら楽しいなあ、と思いながら、
いっときの、そのときだけのしつらえだからこその、特別なお楽しみでありました。

さて、このあとの搬出がまた、思ったよりも過酷でしたが、
それにも懲りず、と言いますか、果敢なTABI食堂はまた、次回はもっとバージョンアップしたキッチンでお目見えしそうですよ。

世界でも珍しいハイクオリティの、
繊細かつワイルド、
創造(想像)的、幻のレストラン、、(たったの二日間!)
「TABI食堂@草舟の庭」

こんなにも質のたかいお料理と空間が、ひっそり人知れず自宅で展開しているなんて
なんて贅沢なことでしょう。(単なる宣伝不足・・?)

そして知られない贅沢というのも、すごいことだな、とつくづく感じました。

またの顕現の折りにはぜひご体感のほどを!

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おつかれさま〜、Takuya+Ruriko
あーまた全員での記念撮影なるものを忘れました。
いつも記録がありません。(x_x)ゞ


*わ、今、今季初、蝉が鳴きました! 夏が始まりましたね。

xusa
  1. 2015/07/11(土) 10:08:52|
  2. 海辺の生活

森へ




大好きな上の森


この家は海までは数分なのに
深い森までも歩いて十数分


原生に還ろうとしている
別世界がそこにある


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およそ道なき道をかき分けて、
誰ひとりいない、森のなかへ


ここで人に逢ったことがない


聞こえるのは高い枝先の野鳥の声
リスの枝渡りの音
シュレーゲルアオガエルの鳴く声
草を踏み分けるわたしの足音


立ち止まり、空を仰ぐ
すべるように飛ぶ、トンビ


森に
ひとり佇む時間は
ほどけて
満ちる


このうえない

xusa

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  1. 2015/05/30(土) 17:36:48|
  2. 海辺の生活

春の海辺

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草舟の山より望む、春の海です。
遠くに伊豆半島も見えます。

冬の透明感が、朧げに和らいできました。
どの季節もいとおしく、冬の終わりを惜しむこのごろですが
啓蟄過ぎて、庭はなにやらモゾモゾ、、

あたらしい草や虫さんと、また出逢う、うれしい季節の到来です。


xusa
  1. 2015/03/08(日) 12:12:51|
  2. 海辺の生活

お日さま天国中毒



ああ、私はいまだ天上にこもっています。
時々さらに上の森に出かけたり。

この光




朝な夕な
海に映る天体の運行を
庭から拝する日々

海面は鏡

天体のすべてを写し
見せてくれてるのだなあ、と

海辺で暮らすことというのは
空がふたつあるあるようなもの

合わせ鏡の海と空の風景のなかに浮かんでいる。

空の青
夕焼けの茜
曇りのグレー
夕陽の道
月の道
雲の影
星の光も・・!

最近、そうした日々の天体や空が、どこに居ても身体に満ちている
、と、感じるようになってきました。
細胞はもうそれらでできているのでは、と。


あーあまりにも冬の光がしあわせすぎて、、

ただただ光を浴びて、
相も変わらずそれだけで一日が終わっております。

スケジュールを考えることなんてできないな・・

というわけで、言い訳となりましたが、
ことしの草講座スタートは2月も後半になりそうです。

この壮大な光、
画面からお部屋にも届くといいな
日没の今の海をお届けします。

立春すぎた光はずいぶんと力を増してきました。
生まれたてほやほやの冬至のころの光がなつかしいです。

xusa

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  1. 2015/02/11(水) 17:45:39|
  2. 海辺の生活

草食 ちょっと出店

xusaの地元には、友人たちが立ち上げた、CINEMA AMIGOという、とても素敵なシネマ・スペースがあります。
映画を中心に、様々なイベント、ライブや、環境のあつまり、などが行われ、地元での大事な場所になっています。
どういうわけか、私はオープニングの時から、そこでのランチの日替わりシェフの一人として、ずっとスタッフとして関わっています。
葉山から秋谷に引っ越してからは、お休み中ですが、
明日そのCINEMA AMIGO 5周年のパーティがあり、久しぶりにガーデンパーティのほうで出店。
草食お寿司を出します。

この機会にタイミングの合うかたは、どうぞ遊びにいらしてください。
どなたでもご自由にお入りいただけます。

秋の映画のラインナップもステキです。

xusa
  1. 2014/09/27(土) 00:47:33|
  2. 海辺の生活

水中眼鏡の曇りどめ

服部植物研究所の打ち合わせを終えて、服部新平さんに海に連れていっていただきました。
飲み物やゆで卵をいれたアイスボックスに、ヨモギが入っているので、何に使うのかなとお尋ねしたところ、
「曇りどめですね」と。
いろいろやってみたけどヨモギがいちばんですね、とおしゃっていました。

船の上でヨモギを海水につけて、揉んで、しぼって、ガラスの表面をもみよもぎでふいて、眼鏡全体を海水ですすぎます。
潮の匂いにヨモギの香がまざって、さわやか。
ほんと雲らずによく見えました。
一度船にあがったら、潜る前にまたヨモギでふきます。

ヨモギの眼鏡で海におじゃま。香、魚たちも感じるのかしら。

海とヨモギの関係に、目をみはりました

くもりどめ2

くもりどめ1


musi
コケの標本庫館のまわりはネジ花がたくさん咲いていました。

ねじねじ
  1. 2014/07/05(土) 12:51:02|
  2. 海辺の生活
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