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草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

草木萌えうごく

pakuti

えーいまもコリアンダがあるのー?
ってみんな驚く。
冬の間もずーっとあったのは、まわりの草草のおかげ。
ほら、ここにあるんだよ、って指差したら、またまた
えーっ!って驚く。(ここから探すのたいへんだなっていう悲鳴もこめて)

草たちが根をはって葉をふれあわせて、みんなであたたかくしている。
ブーケってこういうもんだなって思う。
めちゃめちゃにはえているみたいだけど、ちっともめちゃめちゃでなく。
つくづくうつくしい。

オオイヌノフグリ、ウシハコベ、ホトケノザ
ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、そしてパクチ。

2月29日、草木萌動くころになる。
そろそろ、まわりの草はぬいて(食べたりして)、パクチにのびのびしてもらいましょ。 musi


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なるほどブーケ・・

&
蝿も出づる。

今日はじめて蝿がとんでた~
うれしそうにしてた。
xusa

  1. 2008/02/29(金) 20:08:38|
  2. 七十二候

満月左義長

かんがえたら左義長の日が満月というのはあたりまえなんだね。
月暦でいえば小正月どんど焼きは15日だから月満ちる日。
そんなことも、実際にその行事を旧暦でやってみて、徐々に刻まれていく。
それほど完全に世の中はひとつのスケールに沿って動いていっていて、
他の尺度で動く世界があることをつい忘れている。
あたりまえの日々だけど、そうなっていった世界のほうが、ふとフシギだと思う。
旧暦をふだんから感じて過ごすことは、
世界の多様性をいつもわきまえておく感覚を磨いてくれそう
旧暦の1月15日のこの日
竹でティピ的やぐらを組んだ。

sagichoumoon


田んぼで竹を燃やす。
musiのやり方だ。
竹のケイ酸成分が土にいいんだと。
今年のお米のための肥料になる。
ときどき竹の節のなかの空気が爆発!
快音山に響く。


ついでにその火で染めものをした。
雑誌の取材があって、初心者向けの草木染めということなので
手に入りやすいタマネギの皮で、スカーフと五本指くつしたを染める。
媒染はたんぼの泥!初心者向けではないけどね!
泥媒染、これは相当使えるな。
今年はちょっと泥をつかおう。   xusa

tanbosometamanegi_kutusita.jpg

輪ゴムで絞り染め。
カーキ色が泥媒染・黄色は石灰媒染


月がみちて 竹はみつをこぼして
 草のめも虫のめも ひらいた。 musi

月満 竹水甘露 草虫開感
  1. 2008/02/23(土) 12:24:26|
  2. 田んぼ

焚火みそ仕込み

この日のために乾かしてためていた杉の葉やら根笹を燃やして豆炊き。雨が降ってもよく燃えるようにとっておいたけど、からからに晴れました。今年は魔法の葉っぱも使わなかった(タイサンボクの葉は火力が強い)。16キロの大豆がやわらかくなって、薮もきれいになりました。 musi


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musiはほんとによく働く。
けっこう大胆・鮮やかな動き。
鹿のようなちょっと大きめの草食動物系。
その彼女が采配をふるう秦野の地の田んぼ周辺の季節ごとの作業は、ほんとにきもちいい。
のりちゃん

土仕事、
草仕事、
薮のなか仕事、
保存食しごと、
味噌桶3カンホア三年味噌

今日は味噌の日。
一年目の四斗桶、二年目の三斗桶、三年目の二斗桶、、、
3つの杉の桶を回しながらの味噌仕込み。
杉桶は岩手タイマグラの産。彼女が仕事で知り合った桶職人さんにわざわざ作ってもらった。
musiの企み。うーん、あざやかだ。
味噌うつし

そういう巡りのなかで、この味噌をつくれることが、
ほんとうにうれしいなあ、豊かだなあと
今日はしみじみおもった。

味噌の味、いうまでもなく、絶。
とくに一年めのフルーティな弾けるような味覚!
それまでしらなかった。
杉の桶ならではの味。香り。
xusa
  1. 2008/02/19(火) 12:13:24|
  2. 季節のしごと

ねずみかりすか

りすねずみ

そろそろみそを仕込むので、納屋(みそ小屋)の掃除をしました。みそ桶をおいてる部屋のすみの2年前の藁をどけたら、くるみの殻がでてきた。のぶちゃんとゆきちゃんが藁が長もちするように、角材でわたしをして、きれいにおいてくれたところが洞みたいになって、ちょうどよかったんだね、小動物に。藁をまるくして寝床みたいなのがつくってあった。たぶんネズミだろうな、と思ったんだけど、あきさんは「リスかなあ」なんてうれしそうだった。
たいまぐらの智穂さんに聞いたら、まるい寝床はねずみだけど、クルミをきれいにまっぷたつに割るのはリスだっていう。いったいどっち?
たいまぐらのねずみと秦野ねずみは違うのかな。それともクルミが違うのか。

どっちにしても、こういう気配はうれしい。(ねずみだったらあんまり増えられると困るけど)

写真は石原稔久作「りすねずみ」。わたしはてっきりリスだと思ったのだけど、今年の干支の「子」なんですって。ねずみのりす子となずけてかわいがってます。
musi


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ねずみの寝床
見忘れた!
石原稔久作「りすねずみ」 ちょっといいねえ。
xusa


  1. 2008/02/16(土) 10:48:45|
  2. 動物

うぐいす啼く

木々


きょう2月9日は
旧暦の本朝七十二候で「うぐいす啼く」の日

この冬は寒い、というより冷たい日が多い。
ウグイスはどこでどうしているのだろう。
ちなみに去年葉山の家ではじめてウグイスの声を聞いたのが
2月13日。もうすぐだけど。 今年はどうかな

家の裏の大切な森がもうすぐすべて伐採される。
住宅地の中ではめずらしく広大な貴重な樹林帯なのだけど
個人の持ち物で売りに出されたのだから、
それに関して口出しできることは残念だけど何もない。
でもそういうこと?? まあそうなのだけど。でも。。

いま葉山の乱開発はすごい勢い。
何万年というこの半島の歴史のなかで作られて
ここまで続いてきた樹林や丘陵はここまで。
この21世紀のはじめまでとおもえる。
このままではね。 ハドメがないのだから。
葉山町の条例では木は一本も守れない。
どこも造成地では木々は100%切り倒されて
ぎっちり家が建ち並んでいる。

お金で買いさえすれば何やってもいい、って
すくなくとも自然環境に関することでいえば
もういいかげん違う論理が働いていい時期にきているんでは。

と、けっこうな人が無意識のところでは思ってるんじゃないのかな。
そのへんを動きでつくれたらいいな。

森が伐られたらウグイスの声も遠のくなあ   xusa

(写真はいま伐られそうになってる木々たち)

  1. 2008/02/09(土) 12:32:55|
  2. 七十二候