今年も秦野スモーキングフェスティバルが終わった。このご時世、たばこのかたみがせまくなるいっぽうなのに、秦野ではおおぴらに毎年「秦野たばこ祭り」が開催される。ここはかつてたばこの産地で、それでものすごくうるおったそうで、おばさんいわく「たばこには感謝してるだよ」。たばこで現金収入が入ったそうだ。そのことをおぼえている人がいるかぎりこのお祭りはつづくのだろう。
そしてスモーキングフェスティバルにつづいて、雑草園は稲刈り。6回目の今年はこのままいくと、豊作だが、今回でこのやり方はやめるつもり。
つくづく稲作農耕民には向いていない自分たち(xusamusi)を知ったしね。しかしおかげで民俗学でいわれている、餅なし正月や、焼畑民、海洋民のことなどが、身にしみて、とてもおもしろい。
秦野のあたりも、もともとは稲作地帯ではない。しかしほんのいっときはみんな稲作に従事した(そう、ほんのいっときなんだよ)。米はたしかにすぐれた食べ物だ。そして水耕栽培の稲作はすばらしい技術。でも。。。 musi
たんぼの画像がないので、本枯れ鰹節。珪化木みたいです。先日foodelicoの奥村女史からいただきました(彼女はシステムキッチンに鰹節削りを標準装備すべき、といってます)。削りたての本枯れのブシ汁、究極のインスタントスープですね。

- 2010/09/29(水) 23:40:02|
- 田んぼ
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9月28日は、七十二候の虫戸を閉ざす。とうとう、寒くなる。
季節の変わり目は、病弱なmusiにはしんどい。弱音ではないけど、わたしは実は弱っちい(そうは見えないらしいのだが)。大好きな秋になるのに、そこへ入るには、ぜんそくの発作を通り抜けなくてはいけない。今年は暑くて、だからずっとぜろぜろしなくて、よかったのだけど気温が急にさがると、夜中に目が覚める。息苦しくてのどや鼻がかゆい。
でも今年は春から早起きをちょっとやったので、発作になりそうになったら、きっぱりと起きることにした。こうなるともはや早起きでも夜更かしでもないリズムだ。勤め人にはなれないよ。
変わり目はどんなものでもしんどい、ですよね。
子供から青年へ、青年から壮年へ、そして壮年から老年へ。
個人差はあるだろうけど、先日人間45周年をむかえた私は、自分のおばあちゃんになりきれない、おばさんの時代の中途半端さに慣れない。若くもないし、年寄りでもない。軽いところでは、若作りはさけたいし、かといってババ臭くもなりたくないし。。。なんてもんもん。自然ってなんだろうなんて改めてもんもん。
変わり目は悩ましい。多いに悩んで味わうしかないね。musi

オニグルミ。秋蒔きしてたら背中に激突、びっくるみーぃ。
- 2010/09/25(土) 14:55:07|
- 七十二候
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ちょっと肌寒い朝、カゴの中から手足・・

と思ったら、いつのまにかはみだして、、

暑くなっちゃったんだね
ごろんごろん

ぐうぐうぐう。。
暑さ寒さも彼岸まで

xusa
- 2010/09/22(水) 20:33:54|
- 草暦
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もうすぐ十五夜、そして秋分。今年は満月と秋分が同じ日になる。ツバメがさって満ちゆく月、太るクモ。
このところついつい夜更かし。朝型人間になったと思っていたけど、それは季節のせいだったのか。
秋の夜長は虫の音につつまれて、本を読んだり、来年の草暦のことを考えたり。落花生やクルミをわって、お酒を飲んだり。
早寝したいのだけど、なんだか寝るのが惜しい。 musi

- 2010/09/21(火) 13:38:19|
- 草暦
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でっかい! みんなで身を寄せ合って。このアンテナからまた栗の木が育つ。夏の間1度しか行けなかった伊豆の家
もっと行きたかった。
こんなに行きたいのに、いったいなんでそんなに行けないのだろう、と思うのだが
それほど葉山にいると毎日毎日仕事でもないことで大忙しだ。
今この地は渦巻いて日々あらたなエネルギーが湧き出しているかのよう。
暑い暑い夏を携えて、まだ夏の気分で伊豆の家に着いたらまったく驚いた。
栗がドサドサ落ちている。いつの間に。
秋だったんだ。
しかもこんなに大きくて。うちの栗は特大サイズ、びっ栗・・!
イガのなかでぎゅうぎゅう。押すな押すな。。
森のなかでは彼岸花のつぼみも。
木にピントが合ってしまった・・すずしい日なんか一日もない夏だったのに、ちゃんと時季がくればそれになる。。
植物の時節の刻みは正確。
いくら暑くても、人間がうだって何もしてなくても、
一日一日を計りながらひっそり静かにめぐりを刻む。
今日 七十二候では
「燕去る」日
いよいよ子ツバメたちの旅立ち
このまえ産まれたばかりなのにね
ツバメもまた否応なく時季がくる
旅の無事を祈ろう
xusa
久々の伊豆の家は初秋の日差し
- 2010/09/18(土) 08:21:24|
- 七十二候
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小高千繪さんの白磁展、表参道で好評のうち終了し、
かぐれ丸の内店でもひそやかに(ウインドウは目立ちますけど)はじまりました。
今週土曜日18日には3時くらいから小高さんも石田もおりますので、会いそびれたという方はぜひ。千繪さん、表参道においたものよりも大きな壷を送ってくれます。
昨日、搬入にいったのですが、ちょうどプレゼントでいただいた詩集を電車の中でめくっていたら「つぼ・1」というタイトルの詩があって、どきどき。まど・みちおさんという方が書かれたもの。
。。。。。。。。。。
つぼを 見ていると
しらぬまに
つぼの ぶんまで
いきを している
。。。。。。。。。。
この方はヤギやビスケットやぞうさんの童謡を書かれた人。
私は歌にはなじんでいたけど、詩ははじめてでした。くださったのは踊り子のまいちゃん。
この詩集もxusaのいうように、気づかないときは、いくらそばにいても気づかないものでした。この人のことばで育ったのにね。 musi
- 2010/09/15(水) 21:34:09|
- musiの仕事
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とても美しい写真 こちらからお借りしました。ありがとうございます。あいかわらず毎日あっつい
ので
ついつい海へ
いつもは大好きな一色海岸
自転車で5分くらい
のところを今日は急いでたので一番近い長者が崎の海で泳いだ。自転車3分ほど・・
草暦ファン(?)のみなさまは今月の季語を見てくださってるでしょうか。
「アンドンクラゲをかわす」
今日の海はまったく濁って何も見えず、
見えているときには美しいアンドンクラゲを横目に見つつ、かわしながら泳ぐのだけれど
今日は視界ゼロ。。
やられてしまった、アンドンクラゲ。
柔らかい太ももをビシビシに。
アンドンをかわせず・・
早々に長者が崎の海をあがり、でももっと泳ぎたくて一色海岸に移動、、
私はクラゲに強いらしい。刺されても泳ごうと思うのだから・・
ヒリヒリするけど、それほどでもない。
(帰ってからリンスにしている自家製のローズマリー酢をつけたら、ほとんど跡形もなくなりました。)
一色海岸に行ってまたひと泳ぎ、こちらは今日のところはクラゲなし。
陸上で草とたわむれていた十数年、
すぐそばに海があったのに、その楽しみを知らず、それでも十分満足していたのに
今は海がないなんて考えられない。
ことほど左様に、今見えてないもので知らないで過ごしているものがたくさんあるんだ。
でもその人に、いつかふさわしい時に、それらはやってくる。
そのようになっている。
安心して、目の前のことを全力でやっていきましょう。
アンドンはほんとうにうつくしい
**
いやー甘くみてました。
日が暮れてから一度引っ込んでた跡形がどんどん浮上してきてカユイカユイ!
長い足の跡がクッキリみみず腫れ。
あんどんちゃん、ひどーい。
陸に蚊
海にクラゲ
なかなかゆったりできないけれど、人間だけの世界じゃないからしょうがないね。 xusa
- 2010/09/13(月) 16:57:09|
- 草暦
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はじめてゆでたピーナッツを食べたのはインドネシアで、そのときは(古かったのかも)色がだるくてべちょべちょしてて、気持ち悪かったのですが、秦野でみさちゃんからうでピをいただき、びっくらこ。
そしてそのときはじめて生の落花生の肌を見たのですよ。もっとびっくらこ、でした。
ピーナッツのピーはピンクのピー???
鹿児島では落花生を「ダッキショー」というのだと、まっちゃん夫妻が教えてくれた。秦野の雑草園はなぜか鹿児島と縁がある(大家さんが鹿児島出身)。
うでピ歴5年のmusi
ナマピーンク
コンナフウニミッチリハイッテル
ウデタテホヤホヤ アミダクジ
- 2010/09/11(土) 09:13:56|
- 季節の草虫
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<イルカ雲>8月のおわりの日
xusaがいつも泳いでいる海にmusiもきた
夕焼けを浴びながらいっしょに泳ぐ
イルカの雲がいた
夜は浜辺のブルームーンで奄美の朝崎さんの歌を
きのうは白露
そして葉月朔日
旧暦の8月はまったく秋のはじまりだったんだ
草露白し
xusa
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ああ、あの日はとてもよかった。ありがとう、大切な場所につれていってくれて。
海にしろ、川にしろ、温泉にしろ、「そのままの水」にそのまま身を浸すと、生き返る。
夏は水道の行水もわたしには欠かせないけど、毎日この「そのままの水」海につかっている人は生返り度が高いだろうなあ。いいなあ。
xusaがあんまり夏の忘れ物をしているから、なかなか夏がおわらなーい。musi
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
残念ながら今日が最終回。ついに夏の終わりです。 xusa
- 2010/09/09(木) 09:11:22|
- 季節の草虫
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シッポをシダの茎に沿って置いてる!逃げないうちにとあわてて撮ったのでピンボケうだる残暑に
庭の爬虫類の皆さんも
そこここでひとやすみ
その姿かたちの自然態の美しさ
つぶらな瞳のチビトカゲのしっぽの置き方のかわいらしさ
シダの茎にそっと沿わせて
左手や左足の休めかた!
脱力な感じで投げ出して
こんな感じ、私よくやってる
ちびヤモリのしっぽやゆびの愛らしさ
げんきに夏を乗り切って、
この星での日々を、全うしてくださいな。
みんないっしょの命 xusa
シッポ!
- 2010/09/06(月) 22:07:17|
- 自然環境
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竜巻のタイトルゆえに二百十日の台風を心配していたが、それこそどこ吹く風で、夏のような9月。
表参道の街野原の草はまだまだ夏の勢いで、ヤブガラシがお隣との境界フェンスにもりもりのたうっている。この庭のおかげでmusiは白磁展の企画をやらせてもらっている。野原の縁で店長の渡辺敦子さんにあってかぐれのみんなとも知り合えた。そんなことを思いながら、初日と二日目を過ごした。草の縁。
今朝は、竜巻お菓子の朝食会。まるで不思議の国のアリスだったよ。みんなワンダーランドに暮らしている。
願わくば、wonderfull!!


- 2010/09/05(日) 21:55:11|
- musiの仕事
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<ほうろく灸をすなる>この夏もまたしてみた、ほうろく灸
一年で一番暑い、大暑の日に暑気払いとして、
頭に焙烙をのせて、そのうえでヨモギの灸をする。
今年の大暑は23日だったのだけど、
マヤの13の月の暦でいう大晦日の日、7月25日にしてみることになった。
26日の新年を迎えるにあたって、一年の業(?)を頭からスポンと抜く。。
モグサはそのへんに生えているヨモギから自分でつくったもの。
見かけはとてもモグサといえるものではなく、粗っぽいけれどキメこまやかな煙がすううっと立ちのぼる。

食べたり、身を癒したりの草はやはりすぐそばの野生のものにかぎる。
エネルギーの質もよく、なにかとても揺るぎない力を授けてくれる。
身と土は二つにあらず
葉山の南の山あい深く、川のほとりで静かに座り、頭の百会のつぼにお灸~
みんなで鉢皿をかぶって神妙に坐るの図。 xusa

- 2010/09/04(土) 09:10:31|
- 季節の行事
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<フンドシワークス>
草の精気を身に纏う
みんな真剣、ちくちくド集中で縫ってます・・この夜の時間に落ち着いて家にいるのはいつ以来だろう??
と思うほど、この夏はもう走り回っていたようだ。
夏の間のこと、片っ端から忘れるほど、毎日ぎゅうぎゅうといろんなことがありました。
終わるとまた、次のことに追われて
しっかり刻むことなく、次々と展開していく夏だったなあ。
とにかく最近の時間のはやいこと、はやいこと。。
こうやってあっという間にまた月日は動く。
でもマヤの13の月の暦を知ってからは、
”月日は過ぎ去っていくだけでなく、また帰ってくる”
というなにか安堵感を感じることができて、すこしほっとした。
いくつか夏の出来事をピックアップしてみようかと。
そして、秋へと行こう
8/12に
「フンドシワークス」というワークショップを開催。
冨田貴史さんが最近ちょこちょこと葉山に現われていて、なにかとお知り合いになり、
ひょんなことからなぜか「フンドシ作り」を合同でやるということに。
パンツをやめてフンドシに変えていくことを脱パン(ダッパン)というらしいのです。
パンツを履くものだ、と物心ついたときから疑いなく思っていた意識を覆す、
パンツは、そのゴムがリンパの流れを滞らせたり、生地が石油製品だったり、閉じた構造だったり、
それを開かせることで意識も変えて行く・・
無意識に履いている西洋のパンツを風土にあった日本の下穿きに変えてみる。
実際に実にきもちよい。
夏はとくに最高
私がすぐそばの草からサラシを染めて、
貴史さんがちくちく手縫いのフンドシつくりをおしえてくださるというもの。
当初、どうしても外でやりたくて、一色海岸の前の木陰でちくちく縫って、それを着けて海へ・・
の予定だったのだけど、その日は台風余波で強風。。
やむなく急きょ会場を探しまわり、どこもなく、どうしよう、というところへ
そうだ、と思い出した秘密の場所にお願いしたら、快く貸していただけることになり、
結局一番ゼイタクな空間でゆったりのびのびできることなって、バンザーイでした。

冨田さんも大喜び。
ついでにからだほぐしや、楽器演奏も。よい時間が流れました。
今、彼からは13の月の暦のことや原子力エネルギーのことを、伝えてもらってもいます。

今回のフンドシはヨモギと葛の葉っぱと藍の生葉染め
草の精気を身に纏うこと
今さらながらに、これからしていきたいことのひとつ xusa
*
今回の写真は当日参加者のyuriちゃん、madokaちゃんにいただきました。
- 2010/09/03(金) 02:10:16|
- xusaのしごと
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9月4日から
表参道かぐれにて小高さんの個展です。
去年の夏は平皿ばかりの水平に広がる展示でplain plates、ことしは竜が渦をまいて登ります。

水平のときは7mの折り本をオノウエ印刷さんのご協力でつくり、竜巻では西尾彩さんの活版印刷で小さな巻物を、千繪さんの蓋つき筒にいれさせてもらいます。9/3日ただいま最後の仕上げ中。

ぐるぐるの残暑払いにいらしてください。
- 2010/09/02(木) 12:13:22|
- musiの仕事
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