寺田寅彦の「糸車」を読み返そうと古い文庫本をめくっていたら、同じ巻に「天災と国防」「災難雑考」「小爆発二件」があった。前に読んではいたはずなのに、はじめて読むような強い入り方。ちなみに寅彦さんは物理学者で地震の研究をされていた。
地震による現象と災害はわけて考えなくてはいけない。現象は人間の力ではどうしようもないが、災害は軽減できると書いた上で、災害がおこったときに、責任者に対するとがめたてとそれに対する弁解ないしは引責ばかりがとやかくいわれたり、ひどいときにはなるべく責任者を出さないように、実際の事故の原因をおしかくすことがある。日本では切腹で事態が終わってしまうのは、「嘘」ではないかと、寅彦さんは書いている。
また、「ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることは中々むつかしいこと」と。
musi
。。。。。。
岩手の
たいまぐらの安倍智穂さんが避難所に通って、報告を書いてくれています。
- 2011/06/18(土) 11:53:05|
- 自然環境
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* * * * * * *てのひらワークスという靴の工房を営む友人の小林智行さんが
うちでワークショップをされます。
4月~5月に自宅で開催した友人の池田徹さんの写真展に来てくださった、小林さんが、この場を気に入ってくださり、
ご自分のワークショップをぜひここで、ということになったのでした。
ステキな友人たちが次々とここを自分の作品の発表の場として使ってくれるのは、ほんとにうれしいやら、申し訳ないやら。
まったくの自宅で、展示の場としては甚だ行き届かない家なのですが、
もともとの、ここが持つ場の力がそうさせるのは、もうわかっているので、
自宅という頭をはずして、ご縁のものはお受けして、その方の場として利用していただこう、との気持です。
小林智行さんは、日本人の靴、ということを大切に、日本人の足になじむ靴を探求している人です。
今回使う革も、「白なめし」という1000年まえから伝わる技法でつくられた天然の白の革です。
なんともいえないアイボリーのやわらかくあたたかい表情。
こんなビーチサンダル、裸足に気持よいだろうなあ。
お昼にはxusaの「草弁当」がつきます。
よかったらどうぞ
お申し込みは
てのひらワークスさんまで
自分の展覧会はいつのことやらのxusaでした。
- 2011/06/16(木) 00:52:53|
- 海辺の生活
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このまえmusiが畑をしていると誰かから聞いた女の人が「何人くらいでやっているのですか」といった。畑というよりも雑草園なのでたいしたことはしていないんですよ、、、、といいつつ「そうですね、ミミズとか微生物とかたくさんでやっていますね、田んぼには人間も来たり」と調子にのってこたえた。
たしかに、weedhouseにはおともだちがいっぱいいるのだ。
ホバリングできるヒラタアブさんはかなりたいせつなおともだち。ヒメジオンを抜いていたら、目の前にやってきて、なにやらいいたげにずっといる。私も草取りはやめて腹這いになってヒラタさんとしばしとぶ。で、ヒメジオン抜きはやめた。

田んぼ脇のマダケノコにひっついているのは、大合唱の時間を前にしばしお休みしているアマガエル。カモフラジュ忘れてますか? シュレーゲルさんも近くで待機中。マダケノコはすこしいただく。

もうすぐホタルですね。 musi
- 2011/06/16(木) 00:40:15|
- 季節の草虫
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xusaの誕生日、秋谷で暦ミーティン。実に震災以来はじめての肉体での出会い。それぞれ互いの場でやることがあったのだ。来年の暦、という気持ちにもならなかったし。
でも時はうごき、満ちる。ようやくmusiは電車にのって三浦半島にいった。小名浜以来の海の匂い。つなっがてる海なんだ。
xusaの新居はとてもひらいた場所。この場所から生まれるあたらしい暦。乞うご期待。musi
- 2011/06/12(日) 23:23:40|
- 草暦
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処分を待つ仔犬 ふまれた草はいいました
痛いとか 悲しいとか みじめなのではなく
ふまれなかった草と何がちがうのか それだけを教えてほしいと(C)ただのいぬ。プロジェクトより抜粋膝のあいだではいつものように小猫のヒナが寝息をたてている。
今日の昼間は伊豆の山道で車に轢かれた大蛇を見つけ、それ以上轢かれぬよう、道ばたの草の茂みに横たえてきた。
もう命はなかったけれど。
山道では鹿ともバッタリ出くわした。
庭にはリスやコジュケイが、なにかとガサガサ、
時おりの、キジの錆びたブレーキ音のような鳴声
ウグイスや名前のわからないたくさんの野鳥の声
いつも周りにいてくれるさまざまな生き物。
そのなかでいっしょに生きていることのうれしさ。
いとおしいものたち。
このまえ知人の店でこのチラシを見つけた。
動物愛護管理法の来年の改正に向け、
「真に動物を守る法律」の制定を目指しての署名活動

たくさんの愛を注がれながら暮らすペットたちがいる一方で
犬や猫やその他の命を「商品」としてお金の対象としか見ない、心ない動物業者、無責任な飼い主、
法律の規制のないなかで、たくさんの小さな命が、苦しみ、無駄に命を落としていく現実。
今も箱のなかに積み込まれ、生息地を離れてどこかのだれかの部屋へと運ばれていく世界中の希少な亀や水生動物たちがいるだろう。
それはたとえ法律で規制してもなくなることはないけれど、
人の手でわざわざ余剰な小さな命をお金に換算するために「大量生産」し、あまったら処分する、それらは許してはいけないこと。
法律さえ整えば少なくとも圧倒的にそうした数は減らせる。
次々と休む間もなく、交配させられボロボロになって産めなくなったら餌ももらえず打ち捨てられる親犬や親猫もいる。
最近ではペットのネット通販も盛んらしい。
もちろん、それでは家畜はどうなのか、ということがある。
食のことは、それはそれでまた難しく手のつけようがない。
私自身はそれがあって、肉食を控え、家では口にしない。この何年かは年に1,2度すこしの鳥肉を外でいただいた程度だが、魚は食べるし。
競走馬のことだって、人の楽しみだけのために、裏では切ない話は山のようにあるだろう。
永遠の問題だ。
動物ビジネスをめぐる現実は悲惨すぎて、なんとかしたいと思いながら、情けないことに私にはその事実を直視する勇気がない。
すきまから垣間見ながら心を痛めることくらい。
でもこれは家畜等のことに比べたら、法律さえ改正すれば少しは解決できる問題。
その現状を変えようと動いている弁護士さんたちの、来年の法律改正にむけての署名プロジェクトがあります。
もしご同意される方がいらっしゃいましたらお手数ですが、hpから署名用紙をダウンロードし、署名はそこに送付をしてください。
署名プロジェクト
「真に動物を守る法律へ」「動物愛護管理法」の改正をもとめる署名
http://www.the-petlaw.com/syomei_hp/syomei.htmlそれぞれの身のまわりの、縁のあるところ、できるところから、少しずつでも変えていけたら、、
それくらいしかできませんが。
xusa
と、書いてるそばから、庭で小さな助けを求めるような鳴声、
駆けつけるとうちの猫にパンチを受けてるモグラがいた。
猫をどかし、そっとつかもうとするとすり抜けて、あっちこっちにぶつかりながら大慌て。
そばの土をかぶせてあげたら、あらフシギ。。あっという間に姿を消しました。
地下にもぐっていったのね。
モグラ、手掘りの天才!瞬間に消えたからね・・!
人間にはマネのできない、動物たちの才能にはいつも息をのむ
- 2011/06/09(木) 08:53:02|
- 動物
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こんなに早い梅雨は、私が梅を漬けるようになってからはじめてのような気がするが、よもぎうえはらの梅は今年は豊作。塀にのぼって梅狩りをしていたら、あとからあらわれた白猫が怪訝そうにみていた。
東京にきてひとり暮らしになって、自分で梅をつけるようになって20年以上。その年数にぎょっとしないでもないが、みそづくりとともに毎年欠かさずやっている季節の行事。何はともあれ今年も漬ける。干す。
福島の竹籠屋さんにつくっていただいた梅干ざるを、こんな展覧会でご紹介します。
梅を漬ける、梅を干す
梅をとった日
- 2011/06/05(日) 22:15:58|
- 季節のしごと
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亀時間に猫時間
引っ越しから2ヶ月、
この家に来てからは初っぱなから展覧会や宴会などが続いてかなりあわただしかったけれど、
やっと、とりあえず引っ越し時に仮にしまっていたものや、まだ箱から出していないものたちの整理や
棚つくり、庭のこと、
このところ毎日仕事もしないで、ひがな一日家でくるくる働いて過ごしている。
周囲をぐるっと、ぼうぼうの木々に囲まれているので、この梅雨の時期は皆、思いきり茂りまくる。
そのジャングルに分け入り、時に登ったりして枝の剪定
3代まえの住人の置き土産の大きなデッキの塗り替え
畑つくり
くるくるぱたぱた、おおいそがし。
合間にデッキでお茶してたら、やっと猫が近づいてきてそっと横たわる。
ふう、そばに居て、寝ててくれるだけでほどけるね。
わたしたち、ヒトにそんなちからをくれる存在、
猫たち、犬たち、鳥たち、草たち・・
愉しきかな猫時間のお茶休憩
xusa
- 2011/06/05(日) 20:05:14|
- 海辺の生活
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このエリアでの環境活動なんかのネットワークで知りあった、鎌倉と逗子の友人たちが、
このたびめでたく鎌倉の材木座でゲストハウス
亀時間をオープンしました。
そもそも彼らは、そのネットワークから生まれた『地域通貨naminami』の繋がりでお互い知りあい、
ゲストハウスをしようということになり、
古い物件をこれまたそのネットワークつながりの人から紹介を受け、
そして、私にロゴとフライヤー、看板、名刺などのデザインを依頼してくれた、とこういう流れなのです。
亀時間フライヤー地域通貨naminami
この通帳のデザインをさせてもらったのですが、たぶんそれを気に入ってくれて、
オーダーをくださったのでしょう、
うれしいことでした。
地域通貨naminami 通帳表紙そういうわけで、『亀時間』は、このネットの人たちのご縁でできあがったという、とてもおもしろい試みの宿となり、
なんだかこうしたことがトントンと繋がる、このエリアの関係はとてもうれしいし、豊かでゆるやかで、ありがたいなあとしみじみ思います。
亀時間、とてもすてきな素泊まり宿。
鎌倉に遊びに来て遅くなったらぜひ一度お泊まりになって、ゆったり亀になってください。
今回の原発事故でかなりの数の友人たちのファミリーが西へ移住しました。
動く人たちも、その場に留まる人たちも、それぞれ、
これからのほんとうに豊かで創造的な暮らしや時間を探り、造り出そうとしている、
そしてそれは、確実に調和に満ちた形を紡ぎだしていっている、
そんな胎動の2011年の中盤にわたしたちはいるようです。
xusa
- 2011/06/04(土) 12:37:36|
- 海辺の生活
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家で片づけをしていたら友だちのJくんから電話
「今すぐ太陽見て!」
庭に飛び出して空を見上げると、太陽の周りぐるっと一周の虹!さらにその外側にも。
ダブルレインボウー!
(さいきんカメラが使えないので携帯写真。ぼやけます。。)
小躍りしてしまう
虹はこんなにも心が軽くなる
降り注ぐ祝福の光のシャワー
東北にも出たかな
ヒナにも見せたけど、反応なし。。
動物は虹がなくても祝福されてるんだろうな。

いま庭には毎日にょこにょこと雨後のタケノコ。
細い破竹があちこち。
どれどれ食べてみるべし。
xusa
- 2011/06/01(水) 10:47:23|
- 季節の風物
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