草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

おみなえし

ハダノのおばさんから女郎花を株分けしてもらった翌日、早起きして散歩したら、男郎花おとこえしが咲いていた。
おとこえし


おばさんはその昔女郎花を山の沖のほうで少しとってきて増やしたそうだ。カヤにまぎれながらも花が目立つのでよく摘んだって。今でも咲いているかな、と私がいったら、咲いているかもね、でも山が荒れているからそこまでいけないよ、といわれた。当時は下草も刈っていて「そりゃあきれいだったよ」。
そんな話をしながら、となりのミサちゃんが腰が痛いといってたけど、おじさんは腰痛くなかったの? と聞いたら「年とってくるといろいろ痛くなるけど」といってしばらくおいて
「おじさんはかっこよかったよ、腰が痛いなんていったことなかったよ」とぴしりといいはなった。
おばさんはおじさんに惚れているのだ、亡くなった今でも。ほんとにさみしそうで心配。。。

早朝の白い花。これはおじさんなんだね。かっこいい。

おばさんの庭のおみなえし。
おみなえし

腰が痛くてもかっこいいみさちゃんの棚田
みさだん


午前中は緑の陰のヤブランたちと働く
やぶらん

musi
おまけお知らせ:
現在発売中のソトコト9月号の108ページに秦野のおばさんとインドのナニの記事を書きました。編集者の久島さんが「インドと日本、 地に足のついた暮らしを巡って」というサブタイトルをつけてくださいました。
同じ号の2色ページの連載は木綿の話「木綿モーメント」、繊維の話なのでちょっと気合いいれて書いてます。
  1. 2011/08/31(水) 00:20:00|
  2. 草虫恋噺

DEEP阿波 忌部の旅

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ご縁の深い友人のJくんが、葉山から四国阿波の国に移って次なる暮らしをはじめた。
その物語のようないきさつは以前にも書いたとおり、
ここに至る必然の顛末が、彼の行く手には本人が思うより先に次々と用意され、この美馬の地に落ち着くことになったのである。
ホントにフシギとワクワクの連続だった。

移住まえの下見を兼ねた初めての阿波の旅から、引っ越し、そして今回、と
私もなんの因果か、この数ヶ月で3回も阿波に来てしまっている。

今回の旅はなぜか剣山がテーマになっていた。
ソロモンの秘宝、失われたアークが剣山に眠っている、という話はもう20年も前から聞いていた。
その一端に分け入ってみようか、と冗談半分、夏休み気分のワクワクモードで、
Jくんの新しい生活を拝見がてら葉山の友人と阿波入り。

今回訪ねた数多くの神社や剣山周辺、美馬から一宇にかけては、そこここになにげなく、
当たり前のように巨樹がある。

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そしてその一帯は忌部の里。
どこを訪ねてもどこかしらに忌部の痕跡。
阿波忌部氏とはなにか、
関わると底知れぬ古代日本の、今は消滅した数々のことに行き当たるだろう。
私には詳しいことはわからないが、なにか今のこの時代、この時期にとても惹かれる思いがする。
失われたアークは、それ自体に意味があるというより、
それを取り巻く忌部の歴史が、この時代に必要とされ、何かの鍵として再浮上していくのではないか、
それを象徴するものとして、アークの話があるようにさえ思える。

R0012836.jpg苔むした長い階段の上にナゾの遺跡。イスラエル大使も何度か訪れているそう。

阿波が倭の国、すなわち大和朝廷だったという説もある。
忌部氏とはケガレを忌み、神事などに奉仕する。
古来より宮廷祭祀における、祭具の製造・神殿宮殿造営に関わってきた一族。
今でも天皇即位の大嘗祭には、ここ阿波忌部、剣の山里で大麻を栽培し、麁服(あらたえ)を織り献上しているそうだ。

剣山への道はひたすら細かいカーブが延々と続く山道。
穴吹川と貞光川沿いに剣山をそれぞれ2日にわたって訪れた。
河原の巨石の多さと大きさに驚く。
鬼か天狗がころがしたんだろう、と思えるほど。
スケール感がおかしくなる。

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河原の石も一つ一つ個性的で味わい深いものばかり。
滝もかなり強い気配を発して近づくのがためらわれる。

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しだいに標高も高く、かなり登ったところ、いきなりに集落がひらける。
ブータンやチベットのような景色だ。
こんな奥地の、市街からはるか離れたところにひっそりと人の暮らしがあり、小学校まである。
今も忌部の末裔の方たちが営々としてその暮らしを守っている尊さ。
雲湧く山の中の暮らしは居住まい正しく、端正だ。

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ふと通り掛かりにコエグロを見かける。
農耕の祖ともいわれる忌部氏が今に伝える忌部有機農法の象徴。
このカヤを肥料として、また急峻な畑の土留めとして畑に還し続けてきたのだ。
山の民の幾世代もの尊い積み重ね。
次回はその畑をじっくり訪れ、お話を聞かせていただきたいと思いながら山を下る。

R0012863_2.jpgコエグロ。茅を積み重ねている。

最終日には空海がサトリを開いたという大滝山を訪れる。
空海も忌部氏と当然ながら関わりがあったという。
霧のなか、幽玄な森を彷徨い、空海の像のまえに行きつき、そばで倒れたままになっていた石柱をみんなで起こしてもとの位置に据えた、
途端、霧が晴れた・・
スイッチオン!
さきほどまでの神秘感は一気に薄れていき、健康的な山の清々しい空気に変わる。
空を見上げるとうっすらだが虹!
阿波最後の日は清涼感と祝福に包まれて、、

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今回の阿波の旅は、忌部氏が伝えてきてくれたもの、こと、の中に、
千数百年後の私たちに確かに何か響くもの、
ひも解いていきたい衝動、
そんなものを感じた、発端の旅だった気がする。
それが何なのか、何に結びついていくのか、
この先がとてもたのしみなこと。
to be continued~!

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*さいごに、
 Jくんの家系が忌部氏の末裔であったことが昨日判明。本人もビックリ。
 彼が何かに導かれるようにツルツルと阿波への移住を決め、期せずして住まいとなった地が阿波忌部の本拠地であったこと、
 この不思議な物語はさらに続いていきます。。


xusa
  1. 2011/08/25(木) 23:05:36|

棉の花しべ開く

今日は「棉の花しべ開く」の日。
今年は私は棉の栽培はしませんでしたが、オクラがそのお仲間らしく花を咲かせて、実をつけています。

このまえのインドではガンガ工房でずっと南インドからきた茶わたを篠にしてました。カーダーでもくもくとやっていたら、元大工から織り師に転向した(まだときどき大工仕事もする)ジテンドラくんが、つかつかと私の前にやってきて、「ふん」と首をかしげる。「ぼくにもやらせて」ということらしい。やりたければやってくる。シンプルでいいな。でもせっかく上手にできるようになったのに、南インドからは綿がこず。。。まあ、縁があったら来るのでしょう。それがインドだね。

綿伝授

musi
  1. 2011/08/23(火) 22:06:13|
  2. 七十二候

かっとう

xusaはアワの旅路。musiはちょっとだけ函館へいっておりました。いつもはこの時期葉山のライブに誘われていくのですが、ライブを企画する方も沖縄に移住され。。。。。

葛藤かっとう。

先日、羊手紡ぎ雑誌スピナッツに「藤」のことを書きましたら、読んでくださった方が「葛藤」の字に藤が入っていることを教えてくれました。藤はとても優雅な花をつけますが、そのつるの巻きようといったら、すさまじいものがあります。
植物に心模様を映してきた人たち。映さずにはいられなかった人たち。

こちら、ふうせんかずらのつるはやさしく絡まります。husenkazura


本日のおまけは、ちょっとまぬけなカマキリさん。
ふうせんかずらの支柱で、体を前後にゆらしながら、抜き足差し足忍び足で何かを狙っているのですが、どうも狙っているのが、虫ではないように見えました。
kama1

違うよーっていいたかったのですが、まあ、人生にはそういうこともあるだろうと、見守っていたら、案の定、風に揺れる笹の葉を。
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よいしょ。
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抱きしめた! が。。。

musi
  1. 2011/08/21(日) 12:21:11|
  2. 季節の草虫

赤い梅

早池峰山の麓、岩手たいまぐらでは梅を夏につけたら、翌年の入梅前に干すそうです。北国なので梅が出回る時期が遅く、夏も短いからだと思うけど、たしかにその土地その土地、その季節にあったやりかたでやればいいのですね。
musiも、うちの畑で実生からの赤いシソが育ってくるのが土用を過ぎてからなので、自家製シソだけでやろうとしたら、どうしても干す時期が遅れる。それで、青梅でつくる白梅は土用にほして、黄熟梅での赤梅は土用のあと、晴れた日に干すことになる。
このほうがゆったりできるしね。

で、ようやくできてきたきた、赤い子たち。母も祖母もこれでもかーっていうほどシソを入れてたので、私もできるだけ入れるのですが、今年は赤ジソが少なくて淡い色。けど、中味はつやつや宝石みたいでした。

あかうめ1

紫蘇を漬けながら思い出すのは、母の紫蘇への執着?
musiが高校生のころ、赤紫蘇を買いそびれてしまった母が「T君のところにはないかしら」と仲良くしていた男の子のことをいう。いつもはあんまり仲良くしているといやがっていたのに。。。
畑を貸していたお家だったようで、すぐにドロップハンドルの自転車の後ろにたくさんの紫蘇をくくりつけて家にきてくれました。とてもかっこつけてた子だったので、その姿が意外で、かわいそうなくらいだったけど、母は大喜びでした。

そういえば、ちょうどmusiの世代はその子供が高校生くらいもいるんだよね。自分の子供の恋愛ってどんな気持ちだろう。

う、できたての梅干しはやっぱり、酸っぱいね。musi


あかうめ2

  1. 2011/08/17(水) 23:07:11|
  2. 季節のしごと

2012年草暦 第二回ミーテング

8月11日、xusa宅と海で、暦のあつまり。
今年は新月満月の時間を入れて、さらに月と海と近くなるよ。
今のところ、去年と同じ楮入り機械漉き和紙が使う方向で考えてます。一年間使うものだから、手触りのいい紙がいいものね。

一色海岸で、xusaがつくってくれたとびきり美味しいパンケーキランチをいただいて、浜吉おすすめ岩場に行きました。musiは生まれてはじめてシュノーケルをつけて海の散歩。ずっと顔をあげないで泳ぐって。。。

シュノーケルセットは海と友達のhasuikeからもらったのでした。こんなdmをつくったご縁で。写真はhasuikeのともちゃんが撮って、musiが「めぐるめぐる海はひとつ」、と青い文字で印刷に出したのでした。海はひとつ


  1. 2011/08/13(土) 11:51:23|
  2. 草暦

旅する服の旅立ちへ

背の高い木の後ろからはずかしそうに笑顔を見せた小さな生き物。

気になるけど気にしないよう、知らんぷりしようとしたけど、旅のにおいに、つくるにおいに、私の鼻はぴくぴくしたし、縁というのはやってくるもの、ありがたきもの。

笑みのおわすところ。
に、いつのまにか、すっぽりといた。

木はなおきくんで小動物はじゅんちゃん。
いまではもっと小さなイキモノがきて、そしてそのいきものに導かれて、キビの地へゆく。

どんな暮らしを旅していくのか、三人。
なおきくんのたぐいまれな人を結ぶやさしさと、じゅんちゃんのふかくふかく追い求めて形づくれる力。
きっと笑みが広がるんだろうね。
ありがとう。こころから祈るよ、ますますえみおわすを。

ちゃり

水田順子の木版画。ときどきこの人、紙の外にいってるみたい。なんだか見るたびにちょっと足の位置とか服のめくれ方が違うようなの。musi






  1. 2011/08/05(金) 21:48:10|

朝焼け

あまりに群青な穂高連峰の明け方の写真を見た。山はまるで海の底。
とてもそこにはいけないけれど、小さな山の朝を歩く。群青には間に合わず


朝焼け。
あさやけ

足下には朝露にぬれる草花。

はっか

あっというまに朝焼けが終わり、でも永遠みたいなとき。

畑ではアワが稔る。

あわわ
musi
  1. 2011/08/04(木) 16:44:12|
  2. 季節の草虫

思わぬ時計草

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ビックリ。
物置の隅から伸びていたツル、
なんだろって、ずっとわからないまま、とりあえずヒモに巻き付けてた、ら、
いきなり咲いた・・トケイソウだったんだ!
相当なインパクト。
立体的な構造。
たのしげな色彩。

居合わせた友人から、これがパッションフルーツの仲間だと聞いて二度ビックリ。

前の住人からの思いがけないプレゼント、

あんまりきれいでうれしかったので。    xusa




  1. 2011/08/03(水) 20:25:20|
  2. 季節の草虫

in the garden




草のワークショップ
苧麻の茎の表皮で糸をつくり、葉っぱで染めものをしました。



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その次の日、友だちが本棚を庭で製作してくれました。
ステキな棚ができた、うれしいな。



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これはなんの幼虫?
口から糸を吐き出しています。

草や虫、緑の力のつよい季節です。

xusa

  1. 2011/08/02(火) 22:54:42|
  2. 海辺の生活