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草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

麦の大晦日 稲の元旦

写真

1/22の旧暦大晦日と23日の元旦にここ草舟onEarthでは催しをしました。

このような二日間でした。

まず準備・・
120116_1120~02

葉山の谷戸で稻藁をいただきました・・

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スタッフで草舟に運んで、みんなで順番に藁ダイブしました・・

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22日大晦日 麦の日 
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kusafune05.jpg 麦藁ヒンメリつくり

kusafune02.jpg 麦食 パスタ

kusafune03.jpg 基本ペペロンチーノ R0013275.jpg 自家製小麦茶


kusafune01.jpg ヒンメリ越しの夕日  (photos おおくぼともこさん)

R0013283.jpg

夕方にはご近所に住む調香師、園泉さんが稲科のエッセンスを持って現われ、みんなで香り談義。
目も覚める贅沢な、哲学的香考の時間を楽しみました。
なんと馥郁たる大晦日。

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23日元旦 稲の日 
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R0013272.jpg 稲藁で箒とタワシつくり(見本・xusa作)

葉山の奥地で荒れてしまった谷戸の復元をしているグループのお手伝いをxusaはしているのですが、
そこでこの秋はじめて稲を育て、その稲藁をくださることになり、
藁の箒やタワシを作ってみることにしました。
伸びやかなよい稲藁でした。
縄を綯っているとシャワシャワと乾いた音、
手の感触はものすごく気持よい
みんな夢中になってひたすら縄綯いをしました。

R0013299.jpg R0013302.jpg 参加者の傑作


R0013310.jpg お飾りがバッグチャームに

参加された方たちは思い思いに素敵なかたちを見つけて
よい感じに仕上がっていきます。

R0013292.jpg 土鍋で炊いたご飯をお櫃と藁のエジコに

ヒンメリの講師、おおくぼともこさんのご主人は骨董商をされていて、
年末に出物の藁のエジコとお櫃をいただきました。
今回の稲の日にさっそく使わせていただくことができ、感激でした。

R0013286.jpgR0013306.jpgR0013305.jpg

こうして楽しく盛りだくさんの新年を迎えることができました。
すべての命に感謝して
よき一年でありますように
xusa
  1. 2012/01/27(金) 21:24:00|
  2. 草舟 on Earth

水沢あつく堅し



七十二候では今年は1/25が「水沢あつく堅し」
沢の水はまだあつく凍って堅く閉じているというような時節の目安ですが、
そのとおりに、格段に暖かいウチの庭でも氷が張っていました。
この写真は今朝発見したオブジェです。
なんとも説明しがたい偶然から、こんなものが出来ていてビックリ。
なんとなくおめでたい感じでお正月から縁起がいいかも。

23日は旧暦のお正月。
今年も明けました。
これからますますいろんなことが起こるでしょう。
どんなことがあっても、それを良きことに転じていきたいですね。
すべての命へおめでとう

xusa

  1. 2012/01/27(金) 18:30:14|
  2. 七十二候

ハチの仕業

musiのコケセンパイのムシメガネさんが、先日お送りしたアルマンアナバチの巣を解読してくれています。

普通の(?)人にはゴミのようなかけらを送っただけで、weedhouseのまわりの風景を思い浮かべてしまうところが、すてきです。

せんてい

こんなふうに剪定鋏の穴に入っていたのをステンレスのクシでとりました。すっかりとってさっぱりしました。
送って、といってくれてありがとうムシメガねーさん。

ねえねえ、これはなんでしょうか?
みさちゃんちのドラム缶の灰の原野に生えていたの。

みさこけ こけこ
  1. 2012/01/25(水) 21:18:56|
  2. 季節の草虫

水鳥たちの夜明け

瓢湖のほとりで一泊することになったので、夜明け前から目がさめる。
冷たい空気と暗がりに発光する雪につつまれた。
雪のかたまりと思っていたのが白鳥で。
虫か宇宙人みたいな音でささやく、小さな水鳥たちの列。
isisisisisisisisisisisisss………………って。

今年は寒波が強いのでシベリアからの渡り鳥たちは南下しているそう。
人にとってはこんなに冷たいのに、彼らには、寒さをしのぐあたたかい湖。

白鳥はどうしてあんなに白い羽?

mizuumi

mizuumi kamo
hakucho musi

  1. 2012/01/22(日) 11:46:05|
  2. 動物

麦文化と稲文化をたのしむ二日間

こんどの月の暦の大晦日と元旦(1/22.23)にこんな催しをすることになりました。
 
草舟 on Earth * OPEN
        
ー旧暦新年行事ー         
「麦文化と稲文化をたのしむ二日間 」

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collabo by

草舟 on Earth / Yardbird Books / BURE /

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麦文化と稲文化をたのしむ二日間
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月の暦では今年は1月23日が旧暦元旦となります。
そこで、草舟 on Earthの場開きをかねて大晦日と新年の行事をすることになりました。
稲と麦、それぞれの手仕事と食の基本、稲文化と麦文化をシンプルにあじわう二日間。
麦の日と稲の日、半日のワークショップです。

コラボメンバーは
渡辺絢祐(Yardbird Books aka coffeeman)
野澤昌平(BURE)
櫨山創大(BURE)
矢谷左知子(草の布)

ゲストにおおくぼともこさんをお招きし、昨年末に好評だったヒンメリのWSをふたたび。
麦の日で参加していただきます。

*ワークショップに参加されない方も14時以降はご自由に入っていただけます。
 海を見下ろしながら、コーヒー、本、米や麦のお菓子とともに稲と麦の文化をほんのり味わってみてくださいね。
 
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22日 「麦の日」 旧暦大晦日  会費 4.500円


『麦藁の手仕事
  ーヒンメリWSー』       おおくぼともこ(noninoko)

『美味しいパスタのつくりかた』
 ・ペペロンチーノ
 ・トマトソースパスタ        櫨山創大(BURE)

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23日 「稲の日」 旧暦元旦   会費 3.500円


『稲藁の手仕事
  ー箒・タワシWSー』      野澤昌平(BURE)
                  矢谷左知子(草の布)

『土鍋で炊くごはん』
 ・土鍋ごはん
 ・にぼし出汁の味噌汁
 ・地野菜の漬物          櫨山創大(BURE)

*稲藁は葉山の谷戸復元プロジェクトのメンバーからいただいた、秋に実った葉山の稲藁です。

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22日 / 23日 両日

Books & Coffee      渡辺絢祐(Yardbird Books)
Sweets           矢谷左知子&more

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開催日時: 2012年1月22日(日)23日(月)10:30~14:00(WS) 14:00からはWS以外の方も入場できます。

WS参加費: 麦藁ヒンメリWS  要予約・4500円(材料費・昼食込み)
        稲藁タワシ・箒WS 要予約・3500円(材料費・昼食込み)

持ち物:   ヒンメリ・・・はさみ、15cm定規、タオル
        箒タワシ・・・はさみ、軍手、好きな紐orハリガネ

お申し込み: xusa_sアットybb.ne.jp (アットを@に変えてください)
       

開催会場:   草舟 on Earth 

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*BURE  
鎌倉の定食屋バール。櫨山創大の鮮やかな味と野澤昌平のかもしだす場のセンスが人気。野澤は織り人で矢谷の長年の友人。

*Yardbird Books
渡辺絢祐(coffeeman)が展開する移動のbooks&coffee 本選びとコーヒーの味に共通して流れる彼の境地、ご堪能ください。矢谷とはCinemaAmigoのクルー仲間。

*草舟 on Earth
草の布制作者、草文化探求者、矢谷左知子が開く、海の目の前、山の中、草に囲まれた隠れ家空間。2012.1.22密かにオープン


xusa
  1. 2012/01/17(火) 21:39:23|
  2. 草舟 on Earth

庭仕事のたのしみvol.46 旧暦「若菜の節供」

先日告知した紙すきの前日、
2月4日土曜日に若菜の節供の会を世田谷ものづくり学校でします。

塚田さんの節供にまつわる不思議面白なお話と、裏庭散策。
そして煎り玄米のお粥に自家製こんにゃくをいれて、秦野からのセリと世田谷の野草を摘んでいただきます。
煎り玄米粥は、土鍋で玄米を煎ってかんたんに炊けて、消化もいいので、おすすめです。煎るところから一緒にしましょう。大山菜の漬物も発酵コンディションがいいのでもっていけそう。 musi

okayu
  1. 2012/01/15(日) 17:14:42|
  2. 季節のしごと

海草ドラゴン

R0013241.jpg

下の浜におりてビーチコーミング。

いたいた、ドラゴンがたくさん、
カジメの茎が乾いていろんな形にくねっているのをよく見ると
なんだかみんなチビドラゴン

最近はドラゴン雲も多いし
うちのすぐそばには龍宮社もあるし

ドラゴンに囲まれて素敵な一年を刻めそうです。

xusa
  1. 2012/01/11(水) 16:08:55|
  2. 海辺の生活

世田谷ものづくり学校IIDにて「緑のめぐり」のはじまり

しばらくお休みしていた世田谷ものづくり学校IIDでの庭仕事が晴れて再スタートとなりました。
ガーデンデザイナーの塚田有一とmusiこと石田紀佳のユニット学校園が「緑のめぐり」のお手伝い。
冬の間は毎週土曜の11時くらいからお昼を挟んで、旧中学校校舎に残された地面と草木と遊びます。
参加は自由ですので、土や植物に触れたい方はいらしてください。
(雨天や学校園の都合で私たちがいない場合もあります。お問い合わせは03-3485-2464石田)

先日は桑の木の剪定枝で、2/5日に行う紙漉きのための材料を準備しました。

自転車屋さんも週末は営業していますので、自転車相談もできますよ。
また、おすすめのコース(?)は土曜の朝からのしまだまいさんのヨガをしてからの庭仕事。気持ちいいですよ。

自転車屋さんの前で皮をはぐ人たち
kawamuki

皮をはいだあとの桑の枝
kuwaeda
  1. 2012/01/08(日) 16:28:48|
  2. musiの仕事

重い杵とやわらかい餅の関係

おとといxusaの職場(?)逗子のシネマアミーゴで新春餅つき大会でした。

R0013184.jpg CINEMA AMIGO館長ゲンとスペイン料理シェフのアラシダ

男子たちもこの日はにわか和服姿。
やっぱりいいですね。
今年もxusaは不定期で草ランチ@CINEMA AMIGOをします。
またお知らせしますね。

年末にある、やんごとなき方のお宅のお餅つきに行かせていただくことになり、
そこで餅つき指南を受け、すっかり杵を振り降ろす醍醐味を覚えて以来、餅つきにはまってしまいました。
したくてしょうがない。
重い杵の重みの中心と、身体の中心軸を合わせて臼の中央に、杵の重みを使ってごく自然に振り降ろせた時に
無理のない、ナチュラルな杵使いができる。
からだのなかにも快感。
結果いいお餅がつける。

どこかツナ渡りの極意と通じているように感じます。
剣道や農作業もそのようなことでしょう。

でもこの餅つきの特殊性は、
あまりにも重い杵に対しての、あまりにもやわらかいお餅の組み合わせ。
杵の重み全身を、あの柔らかな美しいかたまりに打ち下ろす。
やってみると、言い表しようのない、ハマり感をもたらしてくれます。
これはなにか民俗の根本の原理にまで繋がっている、
そんな感覚を得た、年末年始のお餅つき体験でした。
それにしても搗きたてのお餅のおいしいこと!

R0013172.jpg

オマケ
いつもの定点観測のようになりましたが、
庭からの初日の入り

R0013171.jpg

富士山もシルエットで。
海越しに富士が見えるのはこの辺ならでは、らしいです。
庭から毎日海越しの富士に挨拶できるなんて。
ここでの時間をたのしみます。
それにしてもジャマな電線です。

xusa
  1. 2012/01/06(金) 09:42:42|
  2. 季節の行事

ALONE と ALL ONE



月の暦では新年はもうすこし先ですが、新暦では今日が元旦、
一年でこの日だけ、日頃のことがいっせいにOFFになり
ひとつの国全体が「祝」と「祈」となるという不思議な数日・・
とても良い気の流れに身が満たされています。
これは自分の心持ちからです。

年末はぎりぎりまで、車で熊野に行こうかという話があったのが、結局断念、
他へ行くにも出遅れて、静かに家に居ます。

そうしたらスイッチがはいった、
他のいろんなことをやめてみようか、と。
何も予定せず、移動せず、
年末年始の行事やお誘いなどすべてとりやめてみた、きのうと今日。
ゆったりとぽっかりと時間をはずした時の中、
ここ静かでおおらかな山懐に抱かれて
一日部屋の中までポカポカと照らしてくれるお日さまと、
枝を渡るリスと、たくさんの小鳥たち、
猫や植物たちと共に居て、
テレビもラジオもなく
人間界の正月の様子は伝わってこない、、

大きな安らぎが訪れました。
この家の立地ならでは、それが可能なことだったのだと遅ればせながら気がつきました。
ここは開かれてはいるけれど籠りの場にもなる。

この洗われたような元旦の日の清涼な空気感のなかで
部屋を清め、庭を清め、
ひとりただ居る。
身体のなかは、静かに、でも熱く、次から次へ湧き上がる至福の感覚に充たされています。
この感覚は風船のようにますます膨らんで身体の隙間を埋めていく。
心の隙間もね。
こんな素晴らしいお正月があったのか、と少し高揚しています。

お正月だけは必ず父母と過ごしていました。
それは大人になっても。
長い長い年月の大いなる甘えの一つではありますが。
家族への愛に満ちた母のお節料理やお雑煮、質素であるからこその慈味深い料理の数々とともにあった元旦。
母の手料理はいつも素晴らしく奥深い心からの営みでした。
それらを数年前に突然失ってしまってから、
それまでの幸せなお正月への追慕に、毎年何か彷徨う感覚を払拭できませんでした。
いい年をして情けないことに。
その空白を埋めるため、なにかしなければと駆られ、この時季ジタバタしていたのです。

この数年、お正月という節目のときに、大切な家族がいないという欠落感には正直まいっていました。
ふだんは全く自立しているのに、この日にはぐらつく。
何をするということもなかったけれど、一年のはじめに親と祝福されたひとときを分かち合ってきた日。
友人でも埋められない何かがあって、この日は心は宙ぶらりん。。
それが、今回、予定が変更になったことで、おもいがけなく訪れたこの時間を心から受け入れてみたら
・・・スーパー解放感と安堵感!

何かがガサっとはがれ落ち、ほんとうに大切なことが現われてきた。
これまでのあれやこれやの、まぎらわしの影で、押しやられて見えなくなっていたもの。
それらがキラキラと表われ出てきた、そんな感じでしょうか。

やっとこの数年、正月ブルーの私を縛っていたものから、突き抜けて自由になれた気がします。
突然に。
時期が訪れたのですね。ようやっと。

この秋初めてといっていいくらい、体調を崩しました。
左上半身の激痛。
病院へは行かない私ですが、原因を知りたくて近所にある評判のホリスティックの医院に行きました。
診断結果は右脳の感情から起因している、と。
瞑想で治すという診断に。
医者曰く、あなたの潜在意識が自由をもとめているのに、顕在意識がそれに気づいていない、それが痛みとなっている、と。
それまでの私は最高に自由と思っていたので、お医者さんにそのこと伺うと、
”自由の範囲は人によって違う、あなたの今の自由の範囲は他の人からすると充分自由なのだけれど、
あなたのほんとの自由はこんなに大きい、(と、普通の自由の5倍くらいの図)
それにあなたは気づいていないので身体が反乱している”

充分に自由だと大きな勘違いしていた私でした。
お正月のことしかり、
まだまだ見えてないものはいくつもあるのでしょう。
それに気づかせてもらいました。
でも今回のように、少しずつ、一つずつ手放せるときが必ず来るのだと思います。
身体はその後、瞑想と鍼で治癒しました。

年頭に加島祥造さんの老子の本を読みました。
「知足者富」
すなわち
「自分が自由になること、それが富だ」
「自由になるということは自分の内なる声にしたがうこと、つまり隠されていた自分の能力をひきだすこと」
自分ひとりで密かに喜べるのは、その人が自分の深い能力に目覚めたとき、と。

そして、
一人、というALONEの語源はALL ONEから来ているということ。
「ひとりで居ること」と「全体」はひとつに繋がっている。

まさにそれを芯から実感できたお正月となりました。
バンザイ

2011年は他者への祈りに満ちた年でした。
どんな人も、何も手助けできなかった人も祈らずにいられなかったことでしょう。
今年この国では一度にたくさんの人の命が奪われてしまいました。
でも私たちは生きて行くのに、日々、膨大な数の動物たちや植物の命を奪っています。
そのことも、併せて祈りのなかに忘れてはならないことでしょう。

すべての命に愛と光が注がれますように。
たくさんの苦しむ命たちが少しでも和らぐ光の時を迎えることができますように。

年頭の祈りの一日に


矢谷左知子 ”aka” xusa

*写真は牧野富太郎博士ⓒ高知県立牧野植物園
  1. 2012/01/01(日) 23:51:47|
  2. 未分類