このごろはweedhouseにいくと、焚き火ばかり。
朝起きて、寒いから、焚き火。これは日当りのいい茶畑と杉林の間で。
ひとしきり火をつけたらその熾きで、お芋やリンゴを焼く。
昼はうろうろして、夕方寒くなってくるので、また焚き火。
これはたいがい梅の木のそばで。毎年花はたくさん咲くのだけど、実が大きくなる前に落ちる。
だからおまじないのように梅の木をくゆらせた。
近くに竹が迫ってきているせいもあるので、それを伐っては燃して。
雨の降った翌日は、コケがたくさん。梅の幹に、コケの花。


地震の前にインディアンファミリーで仕込んだ味噌は、非のうちどころのない色つやと味。
実はとても不安を抱きながらあけたのだ。だって、あんな大きな揺れがあって、夏は暑かったし、なかなかみそ開きする気になれずにいたんだから。
それが、それが、前の年以上の出来栄え。(ああ、出来栄えってことば)

あの味噌を仕込んだときから一年。思いがけないことがあまりにおこって、そしてこの味に。
桶の中で起こったことども。
わからないけどわかるような気がして、なおわからないけど、ワンダフルさ。
musi
- 2012/02/28(火) 15:34:04|
- 食べ物
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このまえの2月19日は「雨水」土潤い起こる、の日でした。
ただいま庭づくりをしている練馬の現場で、Stakuが「なんだか土が潤ってきた」と暦を意識せずに実感でいってました。
そして、地を固めるのに、盛り土をして「三度雨がふるといいんだ」とHtaku。(Htakuの父は大工さん)。
雨降って地固まる。の言葉ってほんとうなのだと、すごくしみいる今日の雨。
庭の現場では石を敷くための盛り土と地固めをしているので、まさに天の恵みなのです。植え替えた植物にもいいし。
人の思いも、雨で集中して、内側にはいっていくね。
しみゆくしみゆく。
そしてどこに流れていくんだろう。
もぐって、泉となって湧き出るか。

あのときの秋の雨の夜から、からからの冬があり、3っつの満月がすぎた。
流れ去ったり。染みいったり。

musi
- 2012/02/25(土) 13:22:02|
- 七十二候
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姿を現わしはじめた草カーテン
草の制作はしばらくお休み中なのですが、
作りためた草の糸をつかって、いろんな人に草を編んでもらい、それを繋ぎあわせてカーテンを作ることにしました。
我ながら、なんてステキなことを思いついちゃったんだろう、とちょっと感心。。
いろんな人の草の断片がひとつの大きな網になって、初夏の風をはらむ
そのときが待ち遠しい。
それぞれ、タイヘン個性的な断片を繋ぎあわせて、今のところこんなものができました。
ここまでで7ピース、7人の手。
それをxusaが夜なべで繋いでみました。
まだ全体の1/50くらいかな。
どんな形の断片も必ず行き先がある、
役割がある、
全体のなかの一つとして光っている、
それが具体的に目の前に顕現した感があって
なにか、はらはらと納得しました。
みんなの布が繋ぎ合わさることって、なんてワクワクするんだろう。
ひとつとして同じピースはない
そしてそれらはとてもなじみあう
野生の草で最初に織った時に感じた気持を思いおこしました。
あーこれからがとっても楽しみ。
xusa
- 2012/02/19(日) 19:20:23|
- 草で作られたもの
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weedhouseで帽子を脱いだら、こんな方が。

黒目がち、
というより、白目がない。
ぜんぜん動く様子がなくて。
寒いから、動けないのか、一晩薪ストーブのそばで過ごしていった。

ウラギンシジミ。しぶい名前ですね。
あまりに美しいから白を銀といったのだろうけど、銀というより、貝殻の粉?
コントラストばつぐんのリバーシブル。
この真っ白な姿、まさかあの方とは気づきませんでした。
musi
- 2012/02/17(金) 21:25:10|
- 季節の草虫
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このところ大根をやたらといただいて、一時10本ほどもあつまった。
さすが三浦半島の土は大根によく合うらしい。
来た人、会う人に次々あげて、
残りは塩漬け
(の時には洗わず、土のついたままで塩漬けするとおいしくできる。*三浦のたかいく農園さんより)寒干し、
ぬか漬け
明日は切り干し大根をつくろう。
去年ダメにして以来ごぶさただったぬか床を作り直した。
仕込んでから町に買い物に下り、帰ってきて家にはいったとたん、プンとほのかに糠の匂い。
へえ~なんだかいいなあ、、って思った。
昔は家のなかはそうした匂いに満ちていただろうな。
糠や味噌の香りをまとったお母さんが台所にいて、
木の柱にはいろんな酵母の匂いもしみ込んで、
しみじみとした時間がゆるく流れ、、
この山に住んでいても10分ほど歩けば葉山の町で、
この町には、とってもおしゃれなお母さんが多い。
サングラスにブーツにマニキュアでベビーカーを押しながらスマートフォン、
糠、とか台所、といった言葉は似合わない。
ふと糟糠という言葉を思い出した。
そんなものに満ちていた人の暮らし。
失われかけてはいるけれど、たぶん、これからはそれらがまた新しく浮上するだろう。
ていうか、ほんとにおしゃれなお母さんたちはそんなことに注目している。
ながい間の民族の食の智慧が、これからの放射能の時代、人類の危機のときに、ほんとうに必要になり、救ってくれる。
揺るぎない風土の力もまとっていたい。
xusa
(たかいくさんの三浦大根はほんとにおいしい)
- 2012/02/15(水) 21:20:17|
- 徒然
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今日の日差しはもう春!
光もキラキラ
陽の角度も高くなってきました
おひさまに浸っているだけで、ただただ幸せ
太陽はほんとに命の素
染み入るあたたかさ
溶けていく冬のからだ
藁だいすきなうちの猫
この前からのWSで使った藁を久々の晴れ間に干してるとすぐに埋まりにくるくる
春と藁と動物
なにやらしあわせ感

xusa
- 2012/02/09(木) 11:35:21|
- 季節の風物
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山のなかに引っ越してからはお休みしている逗子Cinema Amigoでのランチ当番ですが、
2月4日映画「グッドハーブ」の上映初日、映画に併せて久しぶりに担当することになりました。
これはうちの庭のナゾの植物。映画とは関係ありません。。::::
http://cinema-amigo.secret.jp/movie/000121.html映画の舞台はメキシコ
アステカ時代の薬草の研究家である母と、シングルマザーの娘の物語。
さまざまな薬草を背景に自然や先住民の叡知と共生し、しなやかに生きる女性たちの姿を描く、内容だそうです。
家族の物語がメインですが、どんな薬草が出てくるのかとても楽しみです。
ランチは「和ハーブ」(自分で採取)をとりあげた草弁当を考えています。
1月29日は旧暦の1月7日、「七草」で、野には七草が出ています。
この近くでいくつまで採取できるかわからないけれど、それらを取り入れたランチを。
デザートも思案中。
このランチはご予約が必要になります。
ご興味とタイミングの合う方は
シネマアミーゴまでご予約くださいね。 xusa
- 2012/02/01(水) 14:48:05|
- 海辺の生活
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