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草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

びっけ の なぞ 着物ドレス

先日、着物ドレスの原崎りつこさんのアトリエ訪問について書きました。
そこに「きりじつけ」という、縫うところの印つけについて書いたところ、
「文化服装学院師範科卒」の母上をもつ友人から、「きりびつけ」じゃないの〜とご指摘いただきました。

着物ドレスの会場でも、ワークショップ中に、ちょきちょき「きりじつけ」をしていたら、
某大物芸能人の付き人というおもしろい女性(彼女も文化出)が「ああ、きりびつけやってるねえ」といったのです。
しつけ糸を切るから「きりじつけ」と勝手におぼえたmusiはちんぷんかんぶんで、
この「びっけ」(友人から「きりびつけ」という言葉を知らせてもらっていらい、妙に気にいって「びっけ」と愛称をつけたのでした)の謎を解明したくなりました。

もしかして「切り火」と関係あるかな、いや「切り尾」か??
洋裁だから、英語を見れば何かわかるかな?、と数分(たった..)思いめぐらせたあげく、
和裁と関係あるかもとひらめいたのでした。(ちょっと自慢げ)

やはり和裁からの言葉のようです。
切り火かどうかはわかりませんが、「きりびしつけ」というのを検索でみつけました。
「きりび」をつける、とも。
こんど図書館にいって調べよう。
どなたかご存知の方教えてください。

おもしろい言葉だし、技術ですね。

先ほど、展示がおわり、musiも母の羽織からチュニックをつくり、
「きりび」のあとをちょんちょんとっています。
けっこうとれないものです。

さて、今回の展示の思い出、

捨てられる寸前の夫の亡き母の着物がイノチをふきかえしたシーン。
古い、義理の母の花嫁衣装に風が通り抜けたり、
亡くなったお母さんの着物が。。。
おばあちゃんの着物を服にしてお母さんにプレゼントに、、、


ひとつひとつが年月の物語をもっていて、それらが生き返るみたいな、できごとがたくさん。

洗濯機でじゃぶじゃぶを前提にしていない染織りものには、
表現の幅がかえってあるのだな。

いわゆる新興のアジア諸国でおこっている、古い布が消え去る現象、この日本でも現在進行形。
その現場をまのあたりにして、哀楽。

美しさって、次の瞬間にはなくなる。
そこに切り火をうつ?

musi

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Photo / Yukie Matsuo Hair & make up / Yu Makiuchi Model / mai asako
  1. 2013/10/29(火) 22:11:35|
  2. musiの仕事

屋上緑化

屋根1

また台風がくるので夏はさぼっていた樋の掃除をしに、屋根にあがった。
musiが樋や屋根にたまった土やらコケやらをとると、すたこらさっさと虫たちがちらばる。
屋根の上のコケパラダイスで過ごしていた虫たち、ごめんよ。
ぜんぶはさらわないからまたどっかで生きとくれ。

屋根2


屋根の上にビリジアンの匂いがたちこめるってどういうこと?
それはね、ヤスデがいるからなのよ。
ヤスデって、子供のころに使った絵の具のビリジアンっていう深緑の匂いなの。
昔からあんまり好きじゃなかったけど、おなじみです。

風化しつつある屋根は、ほっといても屋上緑化。コケパラダイス。

こんなにふかふかの土が樋からでてきた!

musi屋根3

樋にはいくら探しても美しいのがないから、家にはつけない、っていう人がいるけど、
こうやって、土を集めたり、水を集めるのは、おもしろい。

風化していく古い家は、自分のからだをみているよう。
手遅れにならないうちに、どうにかする?
そのまま土に還す?



  1. 2013/10/23(水) 20:21:17|
  2. 自然環境

2014年 草暦 ご予約うけたまわります

2014top\w

来週からは印刷ができそうで、なんとか11月初旬からはじゅんじゅんにお送りできそうです。
特殊な紙に、特殊な切り方なので、「特殊な」印刷屋さんがいないとできない仕事です。

今年は、校正の方が入りました。
毎年まいとし、間違いがありましたが、
今年は11月が28日で終わるという、大ぬけをしでかしてしまったので、
もうこのままではいけない、と校正の方が名のりでてくださったのです。
(この11月事件は、途中で気づいて書き足したのですが、早い時期のものは直していません。なのでそういう暦が手元にある方は、猫の上に29と30を加えてください。その日が大切な記念日の方、用事のある方、ごめんなさい、お許しくださいませ)

その奇特な救世主は「ぬほりんさま」です。
ぬほりんさま、ありがとうございます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

仕上がりの大きさは今まで通りですが、価格が変わります。
もろものの都合で値上げなのです。。。。

何名かでまとめて買っていただくと割引で一部が1000円以下にもなります。
みなさまご出費で迷われるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
この紙で印刷できるのも今回が最後となりました。

サイズ 96mm X 210mm
色   焼土色
紙質  楮とマニラ麻(土佐特厚)

価格

 つり下げ仕様 1部 1200円
        5部以上 960円/部
        10部以上 840円/部
        30部以上 720円/部

 折り本仕様  1部 1500円(自分で折る方はつり下げと同じ1200円で、割引も同じです)
        5部以上 1200円/部
        10部以上 1050円/部
        30部以上 900円/部

*ご予約お待ちしております。
 矢谷左知子   xusa_sアットオドロクybb.ne.jp
 石田 紀佳   lamudaアットオドロクya2.so-net.ne.jp 電話03-3485-2464 ファックス3468-4014

  1. 2013/10/18(金) 13:38:01|
  2. 草暦

台風過ぎし、虹の朝

虹2013:10:16

今朝方はやく、ふと庭から海を見たら、おっきーな虹がかかっていました。
あんまり大きくてファインダーに入らなかったので、2枚を繋いでいます。
台風が洗い流してくれた大気に、見事に映って。
海から山にかかる橋
朝いちばんの天からのギフトに心おどりました。

xusa

+++++++++++++++++
わーお、とびきりの贈り物。

わたしも今朝は虹を、駅でふたつみたの。
ガラスを通過しての小さなスペクトルだったけど、
大きな発見があったよ。
まあ、知ってる人は知っている知識なんだろうけど、
光と、人間の視覚の関係をまざまざと感じて、そしてかえってきたらxusaからのgreat rainbow。

そして草暦2014は印刷に入りました!!
というはずだったのに、版のつくりなおしで、印刷あがりは11月初旬になりそうです。
みなさましばしお待ちを。

musi


  1. 2013/10/16(水) 21:41:56|
  2. 海辺の生活

草とTABI

9月の終わりの数日、旅人TABIくんが海辺の町にやってきました。

時あたかも、わたしはねじり鉢巻きの「草暦」原稿描きの追い込み。
ステキなたくちゃんがウチでLIVEとTABI食堂するというのに、なにも片づいてない、、
いつもだったら、待ってましたー、ともろ手を挙げての歓迎ぶり。
もちろん今回も大歓迎、でも、やる以上は全霊で打ち込みたい、
それなのに、暦はどうする、そして代打で入ってしまったCINEMA AMIGOのランチの仕込みはどうする、
その数日後の草のワークショップの用意もまったくできてない、、
しかも〆切りは迫ってるのに、暦は行き詰まり、モンモン苦悩、アタマ大混乱の日々、
そんなさなか、ささたくやくんは風のようにすいーっとやってきました。

さてこうなったらいったん、すべてストップです、
全霊で「TABI ささたくや LIVE+ごはん @草舟」にとりかかることとなりました。

9月28日の、朝からピカピカの光が降り注ぐ草舟

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それにしてもキッチンの狭い草舟、前回の草虫まつりでのたくやくんのロウデザート部門のお仕事場はなんとお風呂、
長身のたくやくんにはとてもツライ体勢、これまでで一番苛酷な現場だったそう、、
そんな不名誉でつらい現場とならぬよう、今回は最大限キッチンを整理したにもかかわらず、
またもや、デザートの作業場はキッチンからはみでて、洗面所に。
でも今回はたくやくんはキッチンで、メインのRAWプレートに専念してもらい、
デザート@洗面所はTABI食堂助っ人、るりこちゃん&私でくるくると。

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この日の葉山は他にもたくさんのイベントが町内であり、今回のお知らせも時間がなくて、あまりできなかったのですが、
続々とあとからあとから、たくさんの人が来てくださいました。うれしくありがたいことでした。

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TABI RAWFOOD PLATEは、メインの切り干しダイコン・バーガーと、RAWのうつくしいお総菜のつけ合わせ。
フラックスシードの生地で包まれた、切り干しダイコン・フィリング、
何層にも微細な味が重なって織りなされる比類なきバーガー、あまりのおいしさと意外性に、みなさん唸りました。

RAW SWEETS目当てに来てくれた人もたくさん。
前回、草虫まつりでのタクヤスイーツに虜になった人多数。。
絶品TABIロウスイーツは三種類、
ごぼうショコラ、パンプキンタルト、イチジクムースケーキ。

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夕方からはささたくやデイジュとホーミーとカリンバのライブなのですが、
開始時刻の6時になっても、TABI 食堂、大人気。オーダーは次から次へ止みません。
シェフであり、当日のミュージシャンでもあるタクヤクンはやむなくオーダーをいったんストップし、ライブの準備にはいります。

草舟の決して広くない一室には、それでも30人ほどの人が座り、デッキにも人がくつろいでいます。
キャンドルの小さな灯火だけとなり、庭の向こうには月に照らされた海面。
その場に居合わせた皆が合せた、静かで深い呼吸の導入からディジュの演奏ははじまります。
いつもながらの素晴らしいはじまり。
ディジュからホーミー、カリンバの自在なノンストップの音世界に身心洗われたライブが終ったあとも、みなさん名残を惜しんでゆっくりと。
たくやくんを囲んでの温かい時間がつづきます。(演奏中の写真撮るのわすれてしまいました。。)

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次の日は彼は鎌倉でまたお話し会。

そして翌々日は、ちょうど私は逗子のCINEMA AMIGOでのランチ当番だったので、たくやくんをゲストシェフとしてお迎え、めったにない機会なのでコラボをすることに。

草×TABI
たくやくんも私もいわゆる料理人では、ありません。
私の場合は降って湧いたお話から、この数年、なぜか人にお料理を出すという顛末になっています。
何年かやってみて、つくづく料理は自分を表現する手段のひとつだと思います。
各料理人の、現在の地球との接し方がすべてそこに現れてしまう。
よくもわるくも隠しようなく、すべてが出てしまうのは、作品と同じです。
限られた一皿のなか、はじめての方にも、一時のその料理だけで、なにかの信号を伝達する行為。
私の場合は、身の周りの植物たちとの交感が主題の今生のようなので、料理にそういうことを、そっと盛り込めたらと思います。

ただ今回はTABI食堂とのコラボレーション、
メニュー以前に、二者でするという、その骨格付けをどう作ったら、なるほどー、ということになるのか、
そこが一番のナヤマシイ点でした。
それは当日の朝まで降りてこず、またもやもんもん。。
でも、早朝目が覚めて布団のなかで、そうだ、と合点の行くアイデアが!
このへんのことは、TABIたくちゃんのHP参照されてくださいね。

先にも書いたように
たくやくんも私も料理人、というわけではありません。
お互い、自分の世界を表現するひとつとして、この世界に生まれて、その喜びを表す一つの方法として、料理もある、というところではないでしょうか。
どちらも植物だけを素材としているという点では同じ、
彼はそれを火を使わない、生の料理法で、私は庭の植物に助けてもらいながら、
草や植物との食事のありかたをさぐる。
たぶん、そこが今回の草弁当とTABI食堂の接点のひとつ。

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この経験はとても楽しく、あらたな領域だったので(最後までドタバタでしたが)
また次回の邂逅を心待ちにして・・
草かける (駆ける)TABI
to be continuedーー     xusa

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*当日、ほとんど写真が撮れなかったので、たくさんの友人のみなさんの写真を使わせていただきました。
 ありがとう!
  1. 2013/10/11(金) 19:50:32|
  2. 食べ物

着物をほのいて ほのほのきれいな女の人

10/25日からの
hakoギャラリーでの原崎りつこさんの出張洋裁教室は定員になりました。
まだまだ教わりたい方もいらっしゃるでしょうが、またの機会をお楽しみに!

3人

先日、御前崎の彼女のアトリエにいって、洋裁教室の様子を見学させてもらいました。
musiは縫い物は好きですが、本格的な洋裁というのはやったことがありません。
母のやっていたのを見たり、中学高校の家庭科で教わった程度。

じつは個人こじんの体にぴったりの服というよりも、汎用性のある、たとえば一枚の布でラッピングする衣にずっとひかれてきました。

でも、りつこさんのアトリエにいって、子供のころに母に仮縫いをあわせてもらったときの、くすぐったさと、うれしさを思い出しました。
そして、本格的な洋裁は、最後のさいごのミシンでの仕上げまでは、すべて手縫いなんだって、ことに気づかされて、びっくりしました。

しかもチャコで印をつけるのではなく、きりじつけ、といって、糸でパターンをおさえていくのです。
パターンにそって、糸でぬっていって、それをちょきちょき切るんです。
うわあ、メンドウでないの? とためいきがでましたが、そのほうが、ガイドが消えなくて、けっきょく仕事がしやすいそうです。
ていねいな手仕事で、教室に来ているみなさん、ご自分や家族にぴったりの服をつくって、充実されてました。
「いくらでも安く服は買えるけど、つくるのが楽しいし、やっぱり着ていて気持ちいい」

ミシンを使うのが洋裁というわけではないのですね。

服装の歴史を見ると、人体の五体にそった形での服=腕にぴったり足もわかれて、皮膚の延長のような形と、
サリーのように五体をつつむような形が、そのときどきに主流になったり傍流になったりしています。
男女で両方の形をもつ民族もあります。
日本でも、ハニワみたいなズボン系があったのです。
また、着物のように前をあわせる形と、かぶる形。

ファッションというよりも、もっとスパンの長い服装の変化、それは生物の進化というか、トライ&エラーにも相似している。
そういえば、フョッションとモードは違う、シャネルはモードをつくったのだ、っていってたファッション評論家がいましたね。

今度の着物ドレスは、和服だった形が、ほのかれて、洋服の形になっていく。

さて
10/26日土曜の19時からは、これらの着物ドレスのお披露目パーティーをします。
素人モデルさんたちを、プロのヘアメイクアーティストの牧内優さんがアレンジしてくれます。
彼女がちょっと手をいれるだけで、女の人が輝いていくのは魔法みたい。
優さんは、ご自身でナチュラル化粧品などもつくられて、メイクやヘアの相談にものるワークショップをされているとびきりかわいい女性。

どうぞお気軽に遊びにいらしてください。
当日はmusiもちょっとおすまししております。




  1. 2013/10/10(木) 21:58:07|
  2. musiの仕事

失せもの

子供のころから忘れんぼうのクセがあって、大人になってもなおらない。
というか、気をつけようという意識が薄いのだと思う。
落とし物もよくする。
でもこれまでたいていの落とし物はでてきたから、
今回も、どうせ出てくる、とたかをくくっていた。

岡山へ行く道中で衣類布類洗面道具一式をいれた袋を、JRの電車の網棚においたままにして、
それに気づいたときにはもうひきかえせない時刻だったのでした。
まあ、飛行機の出発時刻に間に合わせる、という選択をしたのです。
冷や汗をかいたけど、切符はもっていたので飛行機に乗れて、
気持ちをきりかえたのんきなmusiは身軽でいいなあ、くらいな気分で昨夜までいたのでした。

ところが、いつもなら「ありました」といわれるところが「今の時点であがっていなかったら、これまでの事例ではもうあがってくることはありませんね」と宣言されたのです。
ha-
こんなふうにあっさりなくなるのだ。
潔く、忘れよう、と頭では決めるのですが、なかなかたちきれない土曜の雨の昼下がり。。。

実は、もっとも大切な布類、手紡ぎ手織り、手縫いのものばかりを入れこんでいた自家製ショルダーバッグだったのです。。。

けれども、あの津波で大切なものばかりか、人までもっていかれた方々は、
わたしどころの胸騒ぎではなかったのだなあ、と今さらながら、人ごとだった自分に気づく。
もちろん今でも人ごとなんだけど、ごめんなさい、という気持ちでいっぱいになる。

そしてまた、あの布たちを見せびらかそう自慢しようとしていた自分のあさましさ。。

失せものは、なくしたぶんだけ、何かが入ってくるみたい。

それに幸運なことに、イノチだけはまだ落していない!
でも。。。もしかしたら大切なものを忘れているかも、
と足下をみつめ、ワサワサ過ごしている自分の惰性に、そろそろけりをつけるころなのだ、とはっとする。

(なのにまだまだ未練はあって、やっぱり交番にもとどけよう、とクヨクヨしているのですが。。。)

このワサワサクヨクヨは更年期の通過儀礼だろうか、とも感じる。
48歳になったmusiは、体が違うステージにいくのだから、心だって違うステージにいくはずなのだから。
少しずつ変化していく体が、さっぱり更生される日へ、
心と体が少しずつずれていったりきたり交叉しながらも、確実にその日にむかっていっているのだろうな。
思春期のときはそれを意識することができなかった。
そういうことがおこることが恥ずかしくてイヤだったというのもある。
今回も恥ずかしさはあるし、ある意味自然死には近づいているから恐れもあるけど、タップリ味わってみたい。

落としもの、忘れものには、こころくばりを。

musi

  1. 2013/10/05(土) 12:21:49|
  2. 徒然

秋草 秋虫

草虫しそはな

夏の盛りをすぎて、もさもさにくたびれた風情の野に、
落ち着いた息吹がもえでる、
彼岸過ぎ。

秋ふき、秋のびる、秋みつば。
なつかしいけど、春とはちがった顔。

シソの実の季節。青じそが先に熟して、そして赤じそ。
ゲンノショウコの花にみとれながら、小さな収穫を今年もさせてもらう。

実りは草木だけでなく、虫たちもせっせと実をむすばんとして。

里山の田んぼの後は、鹿やいのししのねぐらになった、その脇をぬって、アケビをとる。
みわたしきれない自然にすっぽりつつまれる。

草虫しそむし

草虫源の証拠


自由が丘のお菓子の畑にもたくさんの虫が来るようになって、
スタッフの人たちが、悲鳴をあげるほどにアブラムシがびっしり小豆のサヤについたけど、
薬をまかずに、辛抱強く待っていると、
おどろくほどのてんとう虫やひらたあぶの幼虫がよってきた。
もうちょっとまたせてください。
ここで薬をまいて一網打尽にしたら、ここまでの甲斐がおじゃんになってしまう。

都会の庭園でくりひろげられるイノチのバランス。

わたしたちの体の中でも、そんなやりとりがある。

さいきん風邪をひいて、そのやりとりをうんと感じさせてもらった。

musi



  1. 2013/10/01(火) 19:54:13|
  2. 季節の草虫