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草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

7月の草講座

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musiさんのお庭は「簾ごしの庭」のようですが、
うちはさしずめ「草越しの庭」でしょうか。

猛暑の都会暮らしのmusiさんには申し訳ないほど、緑の風が心地よい日々です。
やたらとはびこるトケイソウのグリーンカーテンをかき分けて庭へ出入りするワイルドライフ。

musiさんが好きだという、お茶室の露地スタイルなどは、
京や江戸の屋敷のように囲われたミニマム暮らしから来る、とても都会的なものなんだなあ、と
今日読んでいて気がつきました。
この海辺のダイナミックで野放図な土地に暮らしているとつくづく、縁遠い世界です。

東京の住宅地育ちのxusaですが、
身体はいつのまにか思いきり無制限の解放に向かってしまったようです。

そんな夏真っ盛りのなか、
草舟では元気よく草講座はつづきます。

7/31はまだ少し空席があります。 受付終了しました
8/19には「てのひらワークス」千年続く日本古来の技法、白なめし革を使ったサンダルつくりWS開催。
近々お知らせをいたします。乞ご期待。


7月の草講座

草たちが最も元気で伸び盛るこの季節、
その草のエネルギーをこの時季に、あらゆる感覚器官を通して取り入れておくこと、
それは身体の循環に大切なことのように感じています。

夏の草講座のご案内です。
草のあれこれ、7月、8月と講座は続きますが、外は暑いので室内の手仕事です。


【草講座*草のおしえ=モグサつくりと日々の薬草・草のお茶=】
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矢谷左知子

草舟の庭は、野生の草の宝庫です。
雑草と言われる草のほとんどは、人の暮らしに役にたってくれるものたちです。
庭の草たちを摘んで料理やお菓子につかったり、お茶をつくったりの日々の中で気づく草のこと、
草のおしえのお話と野生のヨモギのモグサつくりの時間です。
草のお茶を飲みながら、身近な草と向き合ってみましょう。

■日時  7月31日(木)10:00-13:00 受付終了しました 
■参加費 2500円・要予約

::::::

*お申し込みはこちらのメールフォームよりお願いいたします。

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いちだんと茂ってまいりました

xusa
  1. 2014/07/28(月) 14:16:21|
  2. xusaのしごと

簾ごしの庭

よもぎ上原の庭はだいたいにおいてシェイドガーデンです。
日陰で育つ草木たちにはいい場所で、ここに住み出してから5年くらいは、日陰植物で育つ植物ばかりを気にしていました。(露地といわれる茶室の庭に夢中になったりしたのでした)
いわゆる斑入りの葉ものは、日に当てると斑がなくなる傾向があるので、日陰があっています。
そして、庭ををあかるくしてくれて、小さな都会の日陰の庭にはかかせません。
でも、いっとき園芸植物よりも野草ばかりに夢中になり、また、秦野で里山の植物に触れるようになって、なんとなく斑入り種を敬遠していました。
だから長い間、庭の斑入りの子たちもほったらかしだったのですが、やっぱりに暑い夏には涼しげです。
斑入りのヤブラン、斑入りのギボウシ、斑入りのアジサイは、ここに越してきたときにすでにあって、当初えこひいきしたので、ふえています。ほったらかしでも、風土にあっていれば、よく育つんですね。

すだれごし

今日は先延ばしにしていた簾を書斎の西日の入る窓につけました。
ちょっといそがしくて、暑いし、メンドウくさがって、窓の内側にたてかけていたのですが、あまりに暑いので、メンドウくさがってもいられなくなりました。
やっぱり外で日光を遮断したほうが部屋は暑くなりませんね。
風が強い日にはとりはずすか固定するなどの、一手間がありますが、この暑さではだんぜん外付けです。

簾越しに見える景色は、陰翳があるせいか、涼しげでもあります。
朝から働いてよかった!

これで夕方も仕事できるわ。

musi
  1. 2014/07/27(日) 11:03:55|
  2. 自然環境

四国 草講座の旅

あー、と言う間に一ヶ月・・
最近時の経つのはほんとに早い、
実際、「子供のころからすると一日8時間短くなってるのだって」と、30代の友人が言っておりました。
子供のころって、、彼らの子供時代は私にはすでに大人の時代。。

とはいえ、ほんとについ20年前と今では時間の流れは、どうも違っているように思います。
一日8時間が消えている、それはなんとなく実感に近い、昔に比べると一日はすぐに終わってしまいます。

と、口実のようになりましたが、1ヶ月前、6月の四万十と阿波のWSの旅、
すこし振り返ってみたいと思います。

3.11以降、同じエリアに住んでいた友人たちの多くが、西へ移っていきました。
四国にも何家族か移住しています。

今回はそんな彼らが彼の地で草のワークショップを企画して呼んでくれました。
すごくうれしく、またしみじみと感慨深いことでした。

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まずは高知の四万十へ。
ここには去年から、ささたくやくんも住み始めました。
当日の会場は四万十のヒカリネコ舎さん。
WSのランチはたくやくんのTABI食堂を開店してもらうことに。
おまけに当日の夜は、夏至キャンドルナイトのなかでのたくやライブも。
なんと贅沢なWSだこと・・!

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四万十の元気な夏野菜を使った、たくやくんの相変わらず美しいロウの野菜ヌードル
四万十のあとには、阿波のじゅんくんのところでの草ワーク、
ここでも、じゅんくんの育てた野菜いっぱいのお野菜ランチ
どちらも私の敬愛する友人たち、料理を本業とするわけではないのに、
特別においしいご飯を作ることの出来る、若き男子たちの絶品ベジメニュー、
素晴らしいお昼ご飯つきの、しあわせな四国縦断のWSツアーとなりました。

双方とも満員、ほんとにたくさんの方に遠くより来ていただきました。
ありがとうございます。
四国各地から集まった皆さんのゆるぎないエネルギー、
パワフルな自然の力とも相まって、そこには豊饒の時が満ちていました。
みなさんのお話を伺うシェアの時間のたのしかったこと。。

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ワークショップももちろん素晴らしかったのですが、
彼の地に移り住んだ彼らの暮らしぶりに、今回あらためて心が揺さぶられました。
そのことを少し。

逢おうと思えば10分ほどで逢えた町内の仲間たちが、
いまや、各地に点在し、自給の暮らしに入っていっています。

今回の四国滞在中、そんな若いファミリーの友人たちの家、数軒に泊めてもらいました。

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どのおうちも水は山からの湧き水や井戸水。
水道を引いてはいません。
ガスも引かず、ご飯もお風呂も薪で炊いてくれます。
おみやげに持っていった、みんなのおなじみのお店のチャイセットをいれてあげるよ、と気軽につくろうとすると、
じゃあ、ちょっと沸かすね、と薪をくべようとしてくれるのです。
そっか、ガスでカチッとひねるのではなかったね、じゃ、いいよいいよ、また夜ごはんの時にでもしよう。
そんな暮らしです。
もちろん蛇口からお湯なんて出ません。
シャワーなんか存在すら忘れてしまいます。

いまの私の家も、けもの道のような山道の中腹にあり、何処へ行くのも歩きで登山か下山、
車を停めてあるところまでも山登りで数分、
雨の日には山道は川となり、沢登りの様相、この地域にしては、たいへん不便で、
夜帰ってくる時など、真っ暗闇の急な山道をもののけと共に歩く、’きもだめし’のような立地、
なかなかない場所ですが、それでも15分歩けば、スーパーマーケットもあり、おいしいコーヒー屋さんもあります。

でも彼らの住む処は、奥まった、果ての感のある僻地といっていいところ。
歩いて15分でやっと隣家、
コンビニもなく、近くの町までは車で30分走ります。
このへんと違い、信号もなくひたすら走る30分の距離は相当です。

みな、おうちは古い日本家屋
家の前には畑と田んぼと川。
昔話の世界です。
土地の持ち主たちはそこを見捨てて、新しい家や場所に移って行った、
長い間打ち捨てられていた、そんな家を借りて、あたらしい息を吹き込み、
一から暮らしを創っていっています。

ちょうど田植えのシーズンで、どこに行ってもみな田植えの真っ最中。

畑に種を撒き、田で稲を育てる。
自然農で無農薬、無肥料、
昔の家を引き継ぎ、庭先にはヤギやニワトリがいる。

3年前までは、葉山のおしゃれなお店で、ときに顔を合せていた友人たちが
一気に何十年か前の日本の暮らしへ。
なんだか感無量です。

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でもそこには、ワクワクの創造の日々がつまっています。
火を熾すこと、山の水のパイプの点検、田起こし、動物の世話、
日常、ただ生きるだけに日々がある。
そのひとつひとつが大変であっても、丁寧にやることは、なによりもクリエイティブなこと、
一番の楽しいことでもあるでしょう。

祖父、曽祖父たちの時代の基本の暮らしかたの上に、
今の時代の新しい試みが加わり、長年放置されていた古屋も、うれしそうに活き活きとしています。

自然やまわりの生き物との調和と共生の上にのみ、人は暮らしてゆけるということ、
その原点に還った、彼らの淡々とした暮らしぶりに、少々胸が熱くなり、
私もまた思いを新たにした、今回の旅でした。

みんなに逢えてよかったよ。 

xusa

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  1. 2014/07/19(土) 10:56:32|
  2. 未分類

家事のリストラ

どんな女性解放運動家よりも女性を解放したのは松下幸之助だ、っていう話がある。
洗濯機や掃除機の普及が、女性を家事労働から解放したというのだね。ミシンもそうかな?? 冷蔵庫もかな。
ともあれ、そうともいえるし、そうでないともいえるなあ、と洗濯機無し暮らしをして実感している。
家事をラクにしたところもあるけれど、そのあいた時間で何をするのかが問題だし、
けっきょく当時は高かった洗濯機を買うために外で働かなきゃいけなかったり。
洗濯も必要以上にするようになったし。。。

わたしの場合は、洗濯機がないと、工夫するようになりました。
すごーく考えて洗濯計画をたてるし、服や布選びも変わってきている。
冷蔵庫もそうです。
この数日、musiは「冷蔵庫で保存しなくちゃいけないものは、保存食ではなーい」と叫んで、
今まで人から「石田さんは保存食をよくつくるね」とかいわれていたことが全部そらごとのような気になっています。保存食の悟りの境地?
味噌や梅干は正真正銘の保存食で、冷蔵庫につまっているものは「賞味期限延長食」なんですね。

焚き火ができなくなって、真剣に庭の植物のことを考えなくちゃ、と思ったり、
どうやら家事の再構築がはじまったみたい。
おばあさんになって、自分の手で身のまわりのことをすっきりできる人になるための、
はじまりにしたい、と蒸し暑い日に、決意しています。

時代とともに変わる家事の技術、年齢によっても変わるだろうし、
だから、それぞれがその暮らしに応じて工夫したらいいんだよね。
オートマティックに一般的な手法をとりいれるよりも、考えて工夫して探していくのはおもしろい。

画像はインドでの叩き洗いの様子。
脱水は、筒棒に布を巻いておしつけて水を切ります。
うちではこれはできないけど。。。

叩き洗い

musi
  1. 2014/07/11(金) 21:26:51|
  2. 季節のしごと

イギリスの香 幻のリアルイングリッシュガーデン

話はさかのぼること、二週間ほど前。
ビワがまったくいい具合に熟した日に、烏たちが大挙してうちにきて、大騒動。
問答無用の剪定とあいなりました。
かしこい烏は、採ったビワの実を隣やお向の家の屋根で食べて、その実やたねが樋にはいるので、近所迷惑になっていたのです。
下に落ちた実を掃除したり、隣の屋根の実を帚で落したり、したのですが、とうとうお向かいの方が「剪定をお手伝いします、女の人には無理でしょう」なんて親切にいってくださって、伐りに伐ることに。
「もう片付けがたいへんなのでこのくらいで。。」と遠慮がちに申し出たところ、
「あと一枝!」と、はりきって向いのだんなさんはハシゴからおりてくれません。

ということで、あまりにたくさんの枝なので、泣く泣くゴミの日に束ねて出したのですが、出し切れず、乾かしていました。
乾いたところで小雨の日に燃やそうと、こっそり計画をして、今日がいよいよその日。
洗濯物を外で乾かしている家もないだろうし、蒸し暑いからたいていエアコンだろうと、焚き火決行。
正体不明のけむりだと心配されるだろうから、道路から見えるところでぼちぼち燃やし始めたら、

Look! she is burnig! と自転車をまたいだアングロサクソン系のお母さんがお子さんにいって、こちらをのぞいています。
5歳くらいの娘さんが
Smell's like England!っていったらしくて、すごくうれしそうにしています。
ロンドンからいらしたそうです。
しばらくしたら、上のおねえちゃんも連れてきて、またまたうれしそう。

お嬢ちゃんに「鼻がいいのね」っていったら、お母さんが「この街中ににおっているから」っていうので、かなりあせりました。。。

でも、なんかうれしい気持ちでした。

イングリッシュガーデンにはほど遠いうちですが、この香こそがイングリッシュガーデンなのさ、なんてわけのわからない独り言をつぶやきながら、ビワの枝をほいほいお片づけ。
が、、、調子にのって長く燃やし過ぎたせいで、消防の方に注意されてしまいました。
東京都の条例、なんとなくきいていたけど、屋外では燃やしちゃいけないんだって。
ロンドンはいいのかなあ。

消防の方に「火を消すのお手伝いしましょうか」といわれ、musiは意固地になって「慣れていますから」なんていっちゃった。。.

ともあれ、近所づきあいand 近所迷惑musiの家。。。
もう燃やせない。。。剪定枝の行方、真剣に考えよう。
(ピザ窯にしたらいい?)

イギリス人の奥さんと子供たち、お父さんに今日のことを話しているかなあ。
どんな夕ご飯だろう。

musi
後日、またイングリッシュ家族に会いました。
ことの顛末を話したら、すっごい日本ぽいわねえ、と、肩をすくめて、あ、わたしが通報したんじゃないからね、だって。
のんきでユーモアもある英国人みたいだから、仲良くなれそう。
しかし、よもぎ上原キチガイリストに入ってしまったなあ。。。
あきさんいわく「商店街の角のがらくた屋敷と、サイのある家と、うちだね」

  1. 2014/07/09(水) 18:00:15|
  2. 未分類

水中眼鏡の曇りどめ

服部植物研究所の打ち合わせを終えて、服部新平さんに海に連れていっていただきました。
飲み物やゆで卵をいれたアイスボックスに、ヨモギが入っているので、何に使うのかなとお尋ねしたところ、
「曇りどめですね」と。
いろいろやってみたけどヨモギがいちばんですね、とおしゃっていました。

船の上でヨモギを海水につけて、揉んで、しぼって、ガラスの表面をもみよもぎでふいて、眼鏡全体を海水ですすぎます。
潮の匂いにヨモギの香がまざって、さわやか。
ほんと雲らずによく見えました。
一度船にあがったら、潜る前にまたヨモギでふきます。

ヨモギの眼鏡で海におじゃま。香、魚たちも感じるのかしら。

海とヨモギの関係に、目をみはりました

くもりどめ2

くもりどめ1


musi
コケの標本庫館のまわりはネジ花がたくさん咲いていました。

ねじねじ
  1. 2014/07/05(土) 12:51:02|
  2. 海辺の生活

あじさいたち

あじさい2


庭のあじさい美しい

雨の似合う

この季節まだ続いてほしいな


あじさい1

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xusa

  1. 2014/07/01(火) 09:39:33|
  2. 季節の草虫