
2014年版は折りタイプを大幅に減らしたため、あっというまになくなってしまったので、
2015年版は少しだけですが、折りタイプの割合を増やしました。
今回は、紙が少し薄いので、折りやすくなりました。ぜひ自分折りしてみてください。
毎年のことですが、表紙裏表紙は裏ばりをおすすめします。
裏ばりをすると、内側の紙が薄いのでほんとうの経本みたいになります。
(この蛇腹折りを、製本用語では経本折りといいます)


表紙を分厚くしたい方は、別の厚紙をはさみこんでもいいですね。
わたしは手帖カバーにいれるので、別の厚紙ははさまず、いつものように、
表紙と前書きをのり付けして、
最後の旧暦のお正月のページの裏に、包み紙を切ってはりました。
はったあとは、重しをして、半日以上おくと、平らに仕上がります。
今回の矢谷左知子の絵や配置は、雄大さがありますね。
どれも、xusaの自然へのまなざしや、捉え方がでていて、おもしろいのですが、折り本をつくっているときには、タケノコの姿が目に入ってきて、なんだか圧倒されるのです。
みなさんはどうですか?
ひとつひとつに物語があって、ふとしたときには、絵が動いて、お話までしてくれるんです。
私がだーーい好きな、というか、尊敬しているというべき矢谷フォントは、今年は濃紺とあいまって、とくに凛としている。
この凛としてセンターがあるところが、矢谷左知子なんだなあって思います。
(この文字の魅力で、暦づくりがはじまりました。もうストイックに文字だけの暦にしたいくらい。それだけ力があるのですね)
文字と文様だけという、ちょっとイスラム的なのもいいかも??
と、可能性は無限、夢は広がります。
12/3日はカレンダーの日です。
暦がみちびく新しい毎日の物語に感謝です。
草暦を選んでくださったみなさま、ありがとうございます。
musi
- 2014/11/26(水) 10:06:18|
- 草暦
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今年もomotoのお仕事を手伝わせいただいてます。
タイトルは、ずばり
「再生」。
もの、も、ことも、ひととの関係も、まったく同じではないけど、再生していける、
ふたたびはじまる、そのくりかえしで、うつろいながら、何かがつづく。
かぐれ表参道店にて明日から。
刃物ナイトの詳細はこちら→刃物やものづくりに関する四方山話の会。
今年は野鍛冶の写真を撮り続けていらっしゃるベテラン写真家の大橋弘さんもお話に入ってくださいます。
じつは大橋さんは苔の写真も撮ってらっしゃいます。
伝統食の記録もされています。
ご興味のあるかたぜひいらしてください。
最終日は恒例となりました三木千夏さんのクロージングライブです。
musi

- 2014/11/20(木) 16:02:38|
- musiの仕事
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秋のおわり冬のはじまりの草講座
今回は
「秋谷の秋展」の参加企画でもあり、
晩秋の草講座と、
ささたくやさんのTABIのお話+甘味処(RAW SWEETS)
をします。
*開催場所はお申し込みの方にお知らせさせていただきます。(神奈川県葉山近辺)晩秋の草講座■野の草の染めや、籠つくり
+
■ささたくやのお話会*お申し込みはこちらのメールフォームよりお願いします_____________________________
「野生の草染め
晩秋の野の草を摘んで染める」 11/22(土)_____________________________

秋の野に出て、いよいよ地上からは姿を消していく草たちで染めてみます。
草をご自分で採取することから始める草染めです。
この土地に適して伸び盛る在来の草たち、それを採取させてもらい、その中に潜む色をいただき
布にその命を移しかえます。
同じ草でも季節によって、持っている色が違います。
この時季にはどんな草が残っていてくれるでしょうか。
【日時】11月22日(土)10:30-15:30ころ
【場所】草舟 on Earth
【お代】5000円 (材料代・お昼ご飯代込み) 要予約 *ざっくりシルクの五本指靴下を染めて持ち帰りいただきます。
小さいもので染めたいものがあれば、持ってきてください。
*ランチは草弁当(完全菜食ヴィーガン対応)になります。
____________________________
「ささたくや
TABIのお話会とRAW甘味処」 11/26(水)____________________________

草舟での、ささたくやくんの催しはいつも大人気。
これまでTABI食堂のロウフードやロウケーキ、それにディジュ・ホーミー・カリンバライブを
もう3回もしてもらいました。
彼の音の世界、味覚の世界には、どこかで眠っていた細胞が起き始めるような、
知らなかった領域に連れて行かれるような、でも懐かしいような。。
たくさんの感覚を刺激されます。
今回はそうした彼の世界の原点でもある、これまでしてきた旅のお話をしてもらうことになりました。
中米を馬に乗って一年間旅した、そんな素敵な旅のお話を・
お話のあとは、ロウの甘味処やさんです。
たくやくんの作った、ロウのおいしいデザートをいただきながら
シェアのひとときを囲みましょう。
【日時】11月26日(水)13:00-17:00ころ TABIのお話会+シェア+甘味処+談笑
【場所】草舟 on Earth
【お代】ドネーション 要予約 
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「野の草で籠を編む」 11/29(土)____________________________

野の草から紐を作ってそれを縒り、籠編みをします。
宮古島に伝わるとても機能的な編み方、かわいい籠ができます。
まずは紙紐をつかって練習してみましょう。
【日時】11月29日(土)10:30-14:00ころ
【場所】草舟 on Earth
【お代】3500円 (材料代・草ごはん代込み) 要予約 *お昼には草ごはんをお出しします。
xusa
- 2014/11/19(水) 17:50:45|
- 草舟 on Earth
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少しずつ送れるようになり、やっとこ写真をとりました。
2015年1月〜2016年の2月(いわゆる旧暦元旦)までのカレンダー
サイズ 96mm X 210mm
色 濃紺
紙質 楮とマニラ麻とパルプ(比率は企業秘密とのこと)
つり下げ仕様 1部 1200円
5部以上 960円/部
10部以上 840円/部
30部以上 720円/部
折り本仕様 1部 1500円(自分で折る方は1200円)
5部以上 1200円/部(自分で折る方は960円)
※折りについては10部以上割り引きはありませんが、
自分折りに限って、吊りタイプと同じ割引になります、どしどしご自分で折ってください!
*ご注文、お待ちしております。
矢谷左知子 xusa_sアットオドロクybb.ne.jp(折りタイプのみ)
石田 紀佳 lamudaアットオドロクya2.so-net.ne.jp 電話03-3485-2464 (吊りタイプはこちらへ)
※紙について
2014年まで使っていた紙の生産が終了となり、2015年版からは紙をかえました。
高知で製紙している楮入りの紙から、厚さと色などの風合いをみて、
私たちはアイボリー系の少し厚めのものだけを選びました。
しかし、印刷工程で、足りなくなったらしく、生産三回分を集めてくださって、紙が三種類になっています。
アイボリーで肉厚と肉薄のものと、白くて肉薄のものが混ざっています。
また紙の厚さが違うので、丁合(1月から12月まで並べる)のときに、二枚重ねて入れた月があるようです。
あまりたくさんないはずなのですが、もしありましたら、一枚ははずしてください。
けっしてその月が閏月のように二回あるわけではありません。
こちらでも調べているのですが(今のところ1月が二枚あるのが二部ありました)、見落としがあるかと思います。
通常の日本の工業製品にはないことですが、家内工業でやっているので、多少のばらつきがあるとのこと。
わたしたちも紙が三種類まざっているのには、どっきり驚きましたが、
機械漉きであっても、楮の入った紙が残っていってほしいので、このまま紐つけをしてお出しすることにしました。
印刷にたずさわる方も元気でやってくださるといいなあ、と願っています。
言い訳になりましたが、このような事情も含めて、来る新しい年も草暦をお楽しみにいただけると幸いです。
※吊り紐について
自生している苧麻からのひもは、xusaやmusiの家は隙間があって冬でもからからになりにくいので切れませんが、住宅環境によっては、紐がきれることがあります。
その場合は、手わたしできる方には紐をお分けしますが、遠方の方は身近な紐をゆわえてくださいませ。
- 2014/11/19(水) 14:07:24|
- 草暦
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本日、断裁があがり、わたしたちの手元にきましたので、
からむし(苧麻)のひもをつけたり、折ったりの作業をはじめます。
(実物の写真は後日掲載します)
紙も色もよいです!! ほっとしています。やわらかい紙にきりっとした紺。
ご予約をいただいた方から順番にお送りいたしますね。
発送の目安をお知らせします。
本日、11/14以降の注文分は、12月ごろからのお送りとなります。
お待たせして申し訳ありませんが、なにぶん旧暦カレンダーでもありますので、のんびりです。
どうぞよろしくおつきあいくださいませ。
いつも待ってくさっている方々にお礼申し上げます。
ありがとうございます。

以下、仕様と価格です。
2015年1月〜2016年の2月(いわゆる旧暦元旦)までのカレンダー
サイズ 96mm X 210mm
色 濃紺
紙質 楮とマニラ麻とパルプ(比率は企業秘密とのこと)
つり下げ仕様 1部 1200円
5部以上 960円/部
10部以上 840円/部
30部以上 720円/部
折り本仕様 1部 1500円(自分で折る方は1200円)
5部以上 1200円/部(自分で折る方は960円)
※折りについては10部以上割り引きはありませんが、
自分折りに限って、吊りタイプと同じ割引になります、どしどしご自分で折ってください!
*ご注文、お待ちしております。
矢谷左知子 xusa_sアットオドロクybb.ne.jp
石田 紀佳 lamudaアットオドロクya2.so-net.ne.jp 電話03-3485-2464
- 2014/11/13(木) 07:36:18|
- 草暦
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お寺の台所で、どなたか数人に飲み物をお出ししようとしていたら、
湯のみにボウフラがういていました。
どの湯のみにも入っている、というか、わいてくるので、少しあせり、
これではいけないなあと、懸命にとっていたら、
いつのまにか、わたしは庭の壷の前にいて、そこでボウフラを眺めているのです。
そのなかに白くふやけた小さなミミズもいるなと、みているうちに、
場所は大河の川べりになって、たくさんの白いミミズが泳いでいます。
一匹大きな大きな、わたしがのれそうなほどのミミズが泳いできて、ふらふらとよってきました。
すると小さな亀(川の亀にしては大きい)がやってきて、
ミミズの鼻ずらに近づいて、ぶくぶくとアワを出しました。
ミミズもぶくぶくとアワをだして、お互いにうなづいています。
ふと気がつくと、白ミミズは、どこにでもいるような風情なんだけど、前髪のあるおじさん
になって、わたしの横に立っています。
わたしは「亀と話をしていたの?」と彼にききました。
前髪のあるおじさんは「ま、ま、ま」と返事します。
わたしは「あれは海亀の子どもだったの?」とまたききました。
前髪のあるおじさんはまた「ま、ま、ま」といって、ただ海を見ていました。
+++++++++昨日まで、山梨の昌福寺で一週間の旅。
七面天女祭とえみおわすの展示のためのお膳づくりを娘たちとやらせていただき、堪教さんのお話会の聞き役もつとめさせていただきました。
反省点を上げればきりがないのですが、
岩間堪教、祐子さん夫妻をはじめ、かかわる方にたいへんお世話になり、藍を、いや愛をたくさんいただきました。
折りにふれて思い出してきた、なおきくんじゅんちゃんの結婚式のときにじゅんちゃんがいった「子どもが好きなところ」がなおきさんの大きな魅力という言葉、今回はほんとうによくよくこだましました。
期間中は、たくさんの子どもたちとその家族がやってきて、合宿しているわたしも、未婚の娘たちも家族のようにいっしょにいて、こどもたちと遊びました。慣れてきて、育っていく時間も共有している、その自然さ。
ある晩、仕込みをしつつお風呂を待っているあいだ、ソファーにもたれかかってじゃれあっている子どもや家族たちとふつうにいながら、
わたしは、スナフキンのまなざしになりました。
わたしはスナフキンほどの放浪者でも孤独者でもなく、遠くには生まれながらの家族がいて、日々は伴侶と暮らしているわけだけど、子どもがいないので、なおきくんたちとは違うバリエーションの暮らしをしています。
そんなわたしを受け入れてくれて、わたしも、ノコノコと、あたりまえのように加わっています。
スナフキンはムーミンの家族たちが好きなんだなあ、会いたくて、旅をしつつやってくるのだなあ。
それはとってもやさしい気持ち、さみしさもふくめて、あたたかい気持ちなんでしょうね。
そしてムーミン家族たちもスナフキンが好き。世の中のバリエーション。
七面天女は子どもの大好きな神さまでもあります、食べたいほどに。
でも好きというのは、きびしさでもある。
ざくろの実の美しさを恐ろしさ。
+++++++++
壷中の天ならぬ、海の夢を、わたしは今回の旅を終えた夜に見たのでした。
いっしょにいて助けてくれた人々、お越しいただき味わってくださった方々、どうもありがとうございました。
musi
- 2014/11/12(水) 09:48:18|
- musiの仕事
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秋谷の秋展
はじまります。
*MAPイラスト・題字デザイン・タイトルコピー、xusaが担当しました*草舟は
【草文明の靴の日】と
【草講座 晩秋】で参加です。
今回の草講座では、ちょうどそのころこちら方面滞在中の、musiとxusaのなかよし、ささたくやくんがゲスト講師で
TABIのお話会をしてくれます。
労働系の草講座のなかで、この日は静かに熱いお話の会。たのしみです。
___________
【草講座 晩秋】いまのところ決まっているのは
■11/22 野生の草で染める
■11/26 特別講座 TABIのお話会 ゲスト ささたくやさん
■11/29 野の草で籠を編む
詳細は近日中upします!

*
あらためてご紹介

ささたくや プロフィール
世界60カ国、1年間の中米での馬旅。長年の旅の暮らしより、音楽、靴づくり、料理をはじめ、様々なことをまなぶ。暮らしは移動型から定住型へ。
2013年春より自給自足を目指し、高知県・四万十川のほとりでゆるやかに暮らす。
murmur magazine にて『TABI食堂』連載中。
TABIは1年間一緒に旅をした馬の名前です。
http://tabi-kutu.namaste.jp/ xusa
- 2014/11/06(木) 08:52:01|
- 展覧会
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草舟の会、
お手伝いにはせさんじるつもりだったのですが、重なり残念です。
もう去年から決まっていたので、ずらしてほしかったけど、佳き日取りなんですね!
葉山にお近くの方やご都合のつく方は、ぜひ草舟を楽しんでね。うらやましいなあ。。。
(暦も期間中に初売りできるかも)
そしてこちらは、海のない山梨のお寺での会です。
七面天女は発酵文化を守り続ける女神だそうです。
こちら→からご覧下さいませ。
わたしは
秋の昌福膳(精進料理)と、住職堪教さんのお話会聞き役として参加です。
おこさまボーイズたちと、五泊六日の合宿でございます。
また毎朝5時に堪教さんの鐘の音でめざめるのですね。
きりりとした朝を感じられるように、過ごします。
こんな機会を与えていただき、ありがとうございます。

三つ巴野良巻き
50noenの耕さない田んぼのお米をつかわせていただきます。
musi
追記:
暦は印刷に無事に入り、断裁中です。今しばらくお待ちくださいませ。
- 2014/11/03(月) 12:11:06|
- 食べ物
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11月下旬からの、クリスマスボックスの展示のお手伝いをしています。
表参道の小さな小さなお店。
それでNOELという言葉の意味を、恥ずかしながら、初めて知ったのです。
生まれるっていう意味なんですね。
お店のオーナーがおフランス系なので、タイトルが「Noel cadeaux」なのです。
cadeau(複数形でx)というのは贈り物とかの意味らしく、誕生を祝う贈り物、という意味合いもあるのですね、単にキリストが生まれたというだけでなく、冬至が過ぎて太陽が生まれていくときを祝う。
ふたたび生まれることを。

箱は、citrus pressの西尾さんが制作しています。
例によって、精緻です。

案内状の試し刷り:citrus press所有の鳥の刻印を使って金印刷
musi
- 2014/11/01(土) 21:51:07|
- musiの仕事
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