【草暦 エピソード 1】草の紐草暦は最後に’草の紐’で束ねてようやく息が吹き込まれます。
草の紐は、夏の間に採取して繊維としておいた、すぐそばに生えていてくれる野生の草たちからつくります。
糸としてはまるで不ぞろいな草の繊維を裂いて、2.3本撚り合わせて紐をつくり、それで綴じる、なんとまあ、効率の悪いこと。。
暦、というお届けに期限がありすぎな商品なのに、紐つけにたくさんの時間がかかってしまい、お待たせをしてしまいます。
でも既製の買ってきた紐ではどうしてもだめなのです。
自らの手で採取し、繊維にした野生の草、
私の長年の大事な同志たちが最後の仕上げをしてくれて、ようやく草暦に命が宿るような気がします。
xusa、musiともに、それぞれがこの夏に採取した草の紐たちが、今せっせとそれぞれの家で結ばれて旅立ちます。
xusa

- 2020/11/23(月) 16:27:28|
- 草暦
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草暦2021によせて xusa(
矢谷左知子)
草暦2021は狼が静かに降りてきました。
進む行き先はますます、生命潮流の源流に向かっていくようです。
この数年は馬が降りてきて、大きな道標として行き先を照してくれています。
その道標をたがわないように、歩みを進めてきました。
そして、2020年、そこに狼が加わりました。
気がついたら横に控えて居てくれた、という感じです。
やっと気がついた?ずっといたんだけどね、と。
今回の草暦の制作期間、ずっと横に着いて守護してくれていたような心地でした。
この数年、宮古島の在来馬、宮古馬の保護育成のサポートの動き
をなぜか先頭に立ってつくっていく流れの中にいます。
未だ模索ばかりですが。
人の営みにより、絶滅を危惧されるまでに至った「宮古馬」と、
同じく人の思惑によって殲滅させられた「狼」。
捕食するものとされるもの、ではありますが、対、人、で同じ運命をたどっています。
そうした彼らからの、それでも人に対しての力強いサポートを、
目には見えずとも、どこかで感じながら、人とそれ以外の命たち
のほんとうの共生とは、ではどういうことなのか、
想いを深めながらの月日を過ごしつつ
彼らに向けて年に一度、この暦のなかで、訊 (たず)ね、訊(き)く。
一年を生きものたちとの呼応のなかで過ごしていきながら、
馬や狼、山のもの、海のものたちが伝えてくれてるものを、ひとつひとつ受け取り、
暦のなかに落としていく、草暦はいつのまにか、そのようなものとなりました。
使ってくださる人も、そこにまた書き込み、おひとりおひとりが、
その先を進めていってくださるといいなあと、
こころより想います。

- 2020/11/11(水) 11:17:48|
- 草暦
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印刷、断裁ができてきました。
これから紐付けや折りなどをして、
11月中旬から、ご注文順にお送りできます。
狼の銀色、薄墨色です。
2021年1月〜2022年の2月(いわゆる旧暦元旦)までのカレンダーサイズ 96mm X 210mm
色 水色
紙質 マニラ麻とパルプと楮様繊維(比率は企業秘密とのこと)
吊り下げ仕様 定価1500円
まとめ割引
5部以上 1300円
10部以上 8掛け 1200円
30部以上 7掛け 1000円
折り本仕様 定価 1700円
まとめ割引
5部以上 9掛け 1500円
※折りについては10部以上割り引きはありません。
ご注文承ります。
矢谷左知子 xusa93hinaアット驚くgmail.com
石田紀佳 lamudaアット驚くya2.so-net.ne.jp 電話03-3485-2464 ファックス03-3468-4014
いずれも、アット驚く、を@に変えてくださいね。
◉メールのタイトルに「2021草暦注文」としてください。
◉「草木と手仕事」「魔女入門 暮らしを楽しくする七十二候の手仕事」「藍から青へ 自然の産物と手工芸」は、暦といっしょにお送りすることができます。(石田からのご送付となります)
◉矢谷や石田の出るイベントなどにも持っていきますね〜
- 2020/11/06(金) 14:35:30|
- 草暦
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