「馬暦」のご案内草暦をご愛顧いただきありがとうございました。
2005年から2021年まで作り続けてきた草暦、
先にも書きましたように、今年で終了となりました。
この10年近く、草暦の紙と印刷でお世話になっていたわがみ堂さんが引退され、ご自分の研究に打ち込まれることとなり、草暦はあの質感なしでは成り立たないものとなっていたので、相棒の石田紀佳と悩みましたが、案外あっさりと、やめようか、という結論になりました。
ふたりとも、ともすれば潔すぎる性格でもあり、突然の成り行きでしたが、草暦は2021年、今年で終わることとなりました。
例年、9月は、草暦の原稿描きで、お篭りの集中月間でしたが、そのようなわけで、今年、久しぶりにそれがない9月を過ごしました。
が、そうか、宮古馬のカレンダーを作るのは今だ、と、思い立ち、10月に入ってから巻き巻きに巻いて、急きょ馬暦の原稿描きに入りました。
私はこの数年、沖縄の宮古島の在来馬、宮古馬の保護育成のサポートをし、webページも立ち上げたりいろいろ動いています。
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ミャークヌーマ宮古馬の会そのためこの度2022年は、草暦ではなく、「馬暦」に。
突如の出来事でもあり、自然の流れでもありました。
いつも遊んでもらっている馬たち一頭一頭を絵に描きました。
救いたくて救えなかった、命を落としていった馬たちも描きました。
描いている間、いとおしく、泣きながら、心を重ねて描きました。
今回は急ぎでもあり、ふつうの印刷屋さんの一般的な紙のもので、チャリティでもあるため、あの草暦の醸造された感はまったくないのですが、そこはかとなく草暦の面影も残っています。
草暦特有の日程の縦進行は、縦のプロポーションにしたいけれど日程の部分をどうするか悩んでいる時、石田のりちゃんがあっさり、縦でいいんじゃない?と、目から鱗発言、
そこからおなじみの縦進行が始まったのです。
それは草暦ならではのものでもあり、封印することとし、
今回は一般的な横進行になっています。
また、収益の一部を、宮古馬の育成のサポートに寄付させていただくこととしたため、よりわかりやすい形にしてみました。
とはいえ、やはり一般的とはいえないのか?
どうなのでしょうか。。笑
初めての印刷屋さんで、どのように上がってくるのか、物が届くまでドキドキでしたが、ついに仕上がってきました。
草暦のあの質感はありませんし、気持ちも新たに、シンプルな仕上げを目指したものがこちらです。
馬暦は、矢谷左知子が単独でやっておりますので、
ご注文は矢谷までお願いいたします。
草暦は解散いたしましたが、この17年の重なりがあって、まずはこのような形に踏み出してみました。
よろしければお手に取っていただければ幸いです。
最後に
これまで草暦にご厚情を賜りまことにありがとうございました。
ならびに
相棒の石田のりに感謝して
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馬暦2022
宮古馬カレンダーー収益の一部はミャークヌーマ基金(宮古馬サポート)に寄贈されます
size;
12cm × 14.8cm (たたんだ状態) *開くと、縦は 29.7cmになります。
一部 1200円 送料140円
五部〜 1100円 送料180円
10部〜 1000円 送料360円
30部〜 900円 送料520円
**個人の方でもまとめて割引で購入していただき、販売していただけます。
年末のお小遣いになりますよ。
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ご注文は
xusa93hina*gmail.com ←*を@に変えてください
矢谷左知子



- 2021/11/12(金) 12:11:25|
- 草暦
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草講座
「馬編」11/28(日)13:00-16:00_________
ー馬意識の彼方へー
この寡黙な生き物の
その息遣い
冬毛をまとったおっきくて温かな体
触れさせてもらう時
からだの奥で扉が開く
草や馬、
人以外の、その他いきものたちの本性と繋がる「場」は
彼らがその存在をもって用意してくれている
彼らそのものが、「場」である
人はいま、その領域と交わることがとても重要であると思います。
人の本性もまた、それに拠ってこそ、元に戻り、
垢を取り去り、磨かれていくのではないでしょうか。
これまで草講座のなかでは、「馬講座」なるものも時折開催していましたが、
実際の馬は、そこには居ませんでした。
今回は雄馬のおっきなヒビキがいっしょ、
ようやくお馬とともに開催できることがうれしいです。
初冬の午後をお馬とご一緒しましょう。
*=*=*=*
【日 時】 11/28(日) 13:00〜16:00くらい
【場 所】 LIFE EVO 草舟からさらに南下 逗子駅からバスで30分ほど。(横須賀市長井 お申し込みの方にご案内します)
【参加費】 3500円
【内 容】 《前半》「馬意識の彼方へ」おはなしと映像 矢谷左知子 哲学的内的アプローチ
《後半》 馬のヒビキくんとの交流 濱田高彦 実践的外的アプローチ
《おわりに》参加者のみなさんとシェアリング
【申込み】 xusa93hina*gmail.com *を@に変えてください
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主催 矢谷左知子 (草舟 on Earth)
協力 濱田高彦 (LIFE EVO) / ヒビキ
後援 一般社団法人EARTH BOOK
***《イベントページはこちら》
https://www.facebook.com/events/4475537325835431/*-*-*-*
当日は、
前半に矢谷が、草や馬がしている仕事のお話、草や馬から学ばせてもらったこと、宮古馬の報告などを映像と共におはなしさせていただきます。
後半はハマーからの実践編、実際にヒビキくんと一緒に散歩したり触れたりすることで、大きな動物の息遣い、温かい体温などを直に感じながら、異種のなかまとの触れ合いの時を持ちます。
ヒビキは何を伝えてくるでしょうか。
最後にみんなでシェアする時間も持ちたいと思います。
*-*-*-*
長い間、野生の草と仕事をしてきた私(矢谷)です。
馬の’う’の字も関係なく、ひたすらに草の日々を送ってきました。
そんななか、
沖縄の宮古島の在来馬、「宮古馬」とのご縁は2012年に始まりました。
宮古島の友人の牧場を訪ねたときからです。
その5年後の2017年、宮古馬の生存の危機となる、宮古島市の施策が決定されようとしたことから、わけもわからず、馬たちを救うための活動を始めることとなり、無謀にも「ミャークヌーマ(宮古馬)宮古馬の会」という名前で全国にSOSを発信続けてきました。
これまで、思ったこともなかった馬との関わり、その渦の中に一気に放り込まれ、
気がついたら毎日毎日馬馬馬、、
2017年から宮古馬のことでは、どれだけの記事を書き、イベントをし、印刷物を作り、走り回ったことでしょうか。
永田町の国会議員さんにまで逢いに行きました。
でも事態は止められず、どんなに絶望し、涙をながし、命を落としていった救えなかった馬たちに許しを乞うたことか、
それだけ苛酷な宮古島の現状があります。(今もなお基は変わっていません)
でも、そのなかで、馬たちからは、とてもおおきなものを受け取りました。
たくさんのことをおそわってきました。
こうして起きている悲しい馬の問題も、実は誰のせいとかではない、ということも馬からおしえてもらったことです。
これはひとりひとりに問われている根幹のことなのではないか、
そんなふうに思うようになりました。
年に数回宮古島に通い、馬まみれになりながら馬の群れの中で過ごしてくるこの数年、
気がつくと、こちらに帰ってきた時に馬ロスになっていました。
そのような時に、近所にヒビキくんが来てくれました。
地域のおいしい農園レストラン「SYOKUYABO 」の無農薬野菜をつくっているハマーこと、濱田高彦さんが、ご自身が以前務めていた乗馬クラブの引退馬を引き取ったのです。
うれしくて、この一年はことあるごとにお世話をさせていただいています。
私はこの10年間、自宅アトリエである「草舟 on Earth」で「草講座」をしてきましたが、
この数年は、時々「馬講座」ともなり、草も馬も同列、同じベースのなかで語らうものとなりました。
草と馬、
草から馬へ
わたしたちの源泉を
揺さぶり
組み換え
光を注ぎ
再生していくもの
前置きが長くなりましたが、
この度、ハマー(浜田高彦さん)の主宰するLIFE EVOの場に於いて、彼とヒビキくんの協力のもと、屋外の草講座特別編をやってみることとなりました。
LIFE EVOは、「馬と農」をテーマに暮らしを創り、さまざまな労働を実体験と共にクリエイトしていく場です。
当日は、
矢谷は、草や馬が見せてくれる世界のお話、馬からおそわったこと、
宮古馬の報告などを映像と共におはなしさせていただきます。
その後、ヒビキのお父さんである浜田さんからの実践編、実際にヒビキくんと一緒に散歩したり触れたりすることで、大きな動物の息遣い、温かい体温などを直に感じながら、異種の大きな生き物との触れ合いの時を持ちます。
最後にみなさんでシェアする時間も持ちたいと思います。
- 2021/11/12(金) 09:48:34|
- 馬
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