お昼どき、ラジオをつけていたら、ダニについてしきりに聞こえてくる。ちょっと痒そうな話もあったけど、そのダニ博士があまりに上品な語り口なので、ごはんを食べながら聞き入ってしまった。
害虫としてのダニについて話しているときも愛情に満ちている。まったくジェントルマンな博士はダニ一筋に研究してきたらしい、50年とかいってたかしら。。。
そのときに、ダニでつくる糊の話があった。まさかーと思ったけど、翌日本棚の整理をしていて立ち読みをしたら、ちょうどそのダニでつくる「ふるのり」について書いてあるではないか! すっごーい。
ダニの名誉(!)のためにここで紹介します。以下抜粋概略。
絵画の修復に西洋でも和紙が裏打ちとして使われているが、それを貼るための糊が「aged starch paste=furunori」。十年間密封したカメの中で糊をねかせ、上にはった白いカビをとりのぞいた下澄みの糊で、粘度が適当で紙の層にも浸透しやすく接着力も強く細菌にも強いと大英博物館の研究員の報告があった。
で、日本の研究者の報告はこの古糊にはダニが発生し、それによってデンプンが特殊な分解をしているとのこと。
(セレンディピティについてのエッセイのところに書いてありました。「科学に遊ぶ」岡村誠三さん。) musi
- 2009/01/06(火) 22:35:47|
- 季節の草虫
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