FC2ブログ

草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

草暦の十三ヶ月 二月

2.jpg


草暦 二月

「山獣たちより授くもの」



冬は山々で生きる山獣たちには大変困難な 季節。
春が来るまで乗り切れず命を落としていくものも多くいることでしょう。
この時節には、海のそばに住んでいながら、 心はどこか深い山の中の命たちのところにいます。

この絵は、野に棲む狐が、遠く山の方から 聴こえてくる幻のオオカミの遠吠えに耳をすましている、
そんな図として描いてみました。

私の暮らす湘南でも、狸やハクビシンは居ま すが、狐は見たことがありません。
今のこの国では生きていけない狐も、いつか ひっそりと姿を消してしまうのでしょうか。
オオカミも絶滅したと言われて久しく、野生の狼は居ないとされています。
でも私は、実は彼らはまだどこかで生きているのではないかしら、と感じています。

いつか、私たちに’共生’という意識がはっきりと立ち上った時に、
オオカミたちは姿を現す のではないか、そんな日が来るように思えて なりません。

山獣たちの存在は、何千年とこの国で暮らす人たちに精神的にも大きく影響しているよ うに思います。

山そのものへの、そしてそこに仕えるように 棲む獣たちへの畏敬の念は、実は日本文化の 根底に横たわっているような気もし、
私たち の無意識の領域の中で、オオカミの復活が切 望されている、

そんなふうにも想うこの頃です。

xusa
矢谷左知子
  1. 2020/03/29(日) 12:16:17|
  2. 草暦