
『地球のしごと』展をみてきた。(神奈川県立 生命の星・地球博物館)
葉山の美術館に置いてあったチラシを見て、心奪われて。
写真の石は迷子石というのですって。
どのように動いたかは誰もわからない。
短い時間でここまで来たのか、長い年月で動いたのか、それもわからない。
目撃した人がいない。
・・と、たまたま会場にいた、撮影した
ご本人にいろいろと説明していただくことができた。
世界あっちこっちの地質、岩石の話を伺えて興味深かった。
つねづね、人の存在が自然環境や他の生命を大きく傷つけている、
人なんか居ないほうがみんなのため、と思うことが多いけれど
こうした、地球が自らの表面、岩石・土・砂などに刻んできた痕跡を
各地をわたって見比べたり
この星が見せてくれる美しさに心動かされ、調べ、記録し、つたえていく・・
それができるのも、また人類。
この星を愛でる眼差しをもった唯一の存在。
地球はまだまだダイナミックに生きている。
今も止めどなく流れ出ては固まっている溶岩の写真を見て、
共にいた友が、血だね、と言った。
皮膚の切れ目から流れる血はしばらくすると端から凝固する。
大地の割れ目からどくどくとあふれ、さまざまな鉱物を地表におくりこむ溶岩は地球の血。
放射能や化学物質におおわれた外界にまた新鮮な地球の体液がおくりこまれる。
でもその地下深くにも汚染物質は埋められているんだったな。
地球がしごとを終える頃、この世界はどのような姿なのだろう。
確実に来る、途方もない先の未来に思いをめぐらすと
ただ、今、みんなが居ることがそれだけでいとしい。
地球のしごと、その仕上げを見届ける存在は、いったい誰なのかしらん。 xusa
- 2009/02/23(月) 10:15:15|
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