草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

熊穴にこもる

こぐま


旧暦七十二候の熊蟄穴の頃を過ぎた。

熊森協会によると今年もものすごい数で熊が捕殺されているそう。

熊は食事の99%草食ベジタリアンで残りの1%、昆虫やサワカニなどを食べて生きる本来臆病なおとなしい動物。

3年前、秋の実りの直前に日本列島を襲った台風で山のドングリがみんな落ちてしまい
ただでさえ針葉樹ばかりの森で常に飢餓状態で必死に生きている山の動物たちの食料がなくなり
熊たちはおなかをすかせて山から里へ下りてきて、
片っ端からワナで捕獲され傷つき、撃たれていった。
捕まった母熊を追ってついてきた子グマも撃たれた。
みんなやせてがりがりで。
泣きました。
毎日そういうニュースを聞いて心も胸も痛くて、いろいろ調べているときに
熊森協会というものを知り、森にドングリを送る活動を知り身の回りでたくさん拾って送った。
とにかく生きてほしかったので。

でもその後も捕殺はとまらない。
ますます。
熊は人間によってすむところを奪われ、絶望のなかで生きてるであろう被害者なのに
凶暴なイメージの有害獣に仕立て上げられてしまった。

古いおおきな木のある豊かな広葉樹林はもう日本になく、
熊が木のウロに入りたくてもない。

熊、穴にこもれない。

ツキノワグマの推定生息数8000~12000に対して
この3年間で人間が捕らえて殺してしまった数はなんと7006頭。
そして今年だけですでに800頭を超えたらしい。
それは有害駆除数で狩猟の数ははいってないためさらに多い。
もう山に熊はいない状態なのに、それを守る術を考えようともせず、さらに駆除の方向へ進むこの国。
それなのに『有害鳥獣特措法」がまさに「熊穴にこもる日」をはさんで衆院と参院で可決。
野生動物を大量駆除できる法律がとおったという。

熊を飼育した人は本当のクマの姿を見る。
そのやさしさ、がまん強さ、かしこさ、飼い主に対する深い感謝の念に
敬意をいだいたそうだ。

なんとかしたい。なにができるだろう。
熊森協会はマザーテレサの次の言葉をあげている。
「愛はことばではなく行動である」

世界はいろんなことがもう手遅れなのでは、という状況にきている。
でもとにかくそれぞれの人が動けるところから動くことでしか変わっていかない。

わたしの場合は動物のことがほんとうに気にかかる。
北極のシロクマよりも先に日本の山から熊の消える日がそこに来ている。
熊が居なくなった森って・・
熊のような大きな偉大な生き物に日本の山でゆうゆうと生きていてほしい
熊が木のウロで安心して冬眠できる森であってほしい。

その森はすでにない。

動くしかないね。 xusa

  1. 2007/12/21(金) 23:54:12|
  2. 七十二候