草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

海の草で染める*夢のつづきの噺

 やたにさんが、グレーっぽい、きれいな光の当たる場所で、
「草のものはあまり取れなくなったから、これからは海のものでつくる」と言っていたんですよね。
 でも、決して悲しいだけの感じじゃなかったんです。
 やたにさんは前を向いていて。新しい希望、という感じでした。
 タコとかもいて。楽しい感じ。海の中みたいに、ゆらゆらしてたような気がします。


                       
  海洗い1
                       all pictures by Hitomi Yamazaki
                       
2年ほど前のある日、なんとそんな夢を見てくれた知人がいます。
草のワークショップに参加してくれて、その後、家が近いこともあり1.2度ちょこっとお会いした程度のお知り合いなのに、
突然に、それも偶然に再会するその前日の夜にそんなものを見てくれてたのです。

その話を聞いたときには、まったく心当たりもなく、なんだろうねえ、、って笑いあったのですが、
それから時が経ち
あらまあ、まさにこの春からの私はその夢のとおりのことに・・!

春には海に草狩りに、、
http://xusamusi.blog121.fc2.com/blog-entry-137.html

そして梅雨の気配も濃くなってきたこの時季に
海でヒジキ染めをしたのです。 

この日、雨上がりの薄日さす「グレーっぽい、きれいな光の当たる場所で」。

きっかけは真名瀬浜で天然のヒジキを蒸し上げる漁師の四郎さんの鉄の大釜のなかで
ヒジキを結わえたワラ縄が真っ黒に変色していたのに感動したこと。

ヒジキ蒸し四郎さんヒジキ煮

同じくそれを見て強い印象を持っていた浜友だちとこれで染めてみたらどうだろう、
というのがことの発端で。(彼女はこの浜のこと、シロウさんの仕事を記録してきた人です)

海の目の前で
布を洗うのも海
鉄の媒染液を薄めるのも海水

ダイナミックで おおまかで おおらかで はじけて!
海で、海のものを染める
草から海へ、、
フィールドがパーンとひらけて
草のときとは違うスケール感、
きめの違いや異なる動き
体をまた別のきもちよいものが通り抜ける

ここは夢のとうり、タコや海草、トコブシ、サザエ、カメノテ等たくさんのいのちが育まれ
竜宮城的海中の景観が展開するゆたかなゆたかな漁場。
シロウさんが居てくれるこの浜のたいせつさを思います。

2年前この浜が利権がらみの開発で潰される話があったけど
それをみんながものすごく動いてとりあえず止めたのです。
でもまた得体の知れないはなしがうごめいている。

人の都合で自然に手をつけるときには、深い智慧のもとにおこなう、
むしろもう、これまで開発してきたところをできるだけ、もとの自然の在り方に還す、
私たちは確実にその時期にいます。

周囲の草から周囲の海へ
世界はまだまだまったくひろいな
xusaしごとがあたらしく漕ぎ出した先には、なにがあるのだろう
ま、それはやっぱり愛なのですけどね。

xusa

染めあがり 染め上がり
とも+みな 着ていたタンクを脱いで染めたこのふたり

  1. 2009/05/30(土) 13:06:01|
  2. 海辺の生活