
人の手で作られたものは、その人を離れて次の人に渡った時
そのものからなにが伝わるのか、
つくった人にはもはや計り知れない世界へと旅立つ。
箒に出会ってしまった。
白木屋伝兵衛さんという京橋の江戸箒の老舗で作られたという
ちいさくて魅力的なプロポーションの「不精箒」というすてきな名の。
すごいお値段だったのだけど
それに目が吸い付いてどうしても離れず、、
もともとモノにそれほど執着ないので
実用以外で高額なものはまず買わないのだけど
今回もちろん実用でもありながら
そしてつくった人は実用以外考えず丁寧につくっただろうこの箒に
心をうばわれた。
3年間、ものつくりを休んでいる私に
不精箒は揺さぶりをかけてくれた。
見ていると、心を律してくれる。
誠実な仕事の跡。
素材と向き合った時間の跡。
作った人の手の動いた跡。
どれもに、ある超えたものを感じる。
そしてすがすがしさ。と、なにげなさ。
しばらく制作を止めている私のこころを
さっと掃き清めてくれたような、
そんな心地を伝えてくれた、
草の仕事。 xusa
- 2008/06/14(土) 23:45:22|
- 草で作られたもの
-
-