草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

ノグソフィアon十日夜

今年11月5日は、旧暦の10月10日の十日夜。
稲の収穫が終って田の神さまが山に帰る日だそうです。


51PsHiBRkRL._BO2,204,203,200_PIsitb-sticker-arrow-click,TopRight,35,-76_AA300_SH20_OU09_ 伊沢正名さんのご本

そんな日に鎌倉のソンベ・カフェで糞土師の伊沢正名さんのお話し会がありました。

以前、musiこと石田紀佳からノグソフィアのwebサイトをおしえてもらい、かなり感心して読んだのですが、そのままになっていました。
というか心にはずっと残っていたのですが。
今回、鎌倉でご本人からお話をきく機会があると聞き、久々にサイトをのぞくと、やはり、ノグソという行為の背景にある、伊沢さんの深い自然の循環への思想に感銘を受け、さっそく実行しよう、とこのお話会の日までに連続4日、庭ウンコをさせていただき当日に臨みました。

その甲斐もあってか、お話はとても身近で共感をもって、
また使用する葉っぱの心地など、細かい部分にとても反応することができました。

お話は圧倒的に楽しいものでしたが、ものすごく深いものでした。

なにせ、21世紀になってから一度もトイレで排便していない人です。
10年以上すべて外で!
その間、ホテルに泊まったり、新幹線や、飛行機だって乗って、のことです。
それは酔狂でなどということではありません。
伊沢さんの自然への深い責任への気持から、嵐の日も、凍てつく冬の夜中も、お腹を下して脂汗のときも、ひたすら穴を掘り、紙を使わず、もくもくと続けてこられたのです。

人が自然にお返しできるのはウンコだけ、
生きるために、たくさんの命を奪って自分のものにすること、それは動物としての宿命であり、権利でもある、
ならば、いただいた命に感謝して、自然に何かお返しするのは当然の義務であり、責任ではないか。
それなのに、人間だけがその唯一お返しできるものまで、大量の水を使い、パルプから作られた漂白されたトイレットペーパーを使い、屎尿処理に莫大なエネルギーと資源を浪費して、さらに自然界に迷惑をかけている、、

人として、自然界へ責任を果たそうではないか、というおおもとの意識があり、そのウンコ部門をひきうけていらっしゃるお方です。

ノグソをするということは、生命体としての人の、自然界の循環のなかでの謙虚な在り方そのもの。
そしてそのなかから見えてくる社会の表層的な良識への疑問や、
紙のかわりに使用する植物に視点を移すことで、そこでも浮かび上がる除草や農薬など、人の都合だけで自然を排除していく、そのありかたを問い質して行く姿勢。

ふかくふかく納得と共感することでした。

ちなみに庭ウンコを実行してみて、まず思ったのは、
本来の姿に戻れた、という解放感と腑に落ちる心地。。

これまでもキャンプの時など何度も経験はありますが、
それはなにか、やむなくの気持とともに、それもティッシュを持って。
こうして選びとって、心から納得して空を仰ぎ見ながら、というのは、初の体験かもしれません。

自然界が日々営んでいる、大きな循環の環のなかに、その一員として入れてもらえた心地、
それがよろこびにすらなる。

それは私がこれまでやってきた草仕事とまったく同じ心地であり、
同じ到達点に向かうものとおもいました。

いいんだ、これで。
うん、あっている。
草の布をつくりはじめた時と同じ安堵感。

さあ、みなさまも、できる方からぜひ♪

伊沢さん、突き抜けた透明感を発していられる、とても明るい素敵なおじさまです。


xusa

  1. 2011/11/06(日) 13:21:12|
  2. 自然環境