草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

糟糠(そうこう)

このところ大根をやたらといただいて、一時10本ほどもあつまった。
さすが三浦半島の土は大根によく合うらしい。
来た人、会う人に次々あげて、
残りは塩漬け(の時には洗わず、土のついたままで塩漬けするとおいしくできる。*三浦のたかいく農園さんより)
寒干し、
ぬか漬け
明日は切り干し大根をつくろう。

去年ダメにして以来ごぶさただったぬか床を作り直した。
仕込んでから町に買い物に下り、帰ってきて家にはいったとたん、プンとほのかに糠の匂い。
へえ~なんだかいいなあ、、って思った。

昔は家のなかはそうした匂いに満ちていただろうな。
糠や味噌の香りをまとったお母さんが台所にいて、
木の柱にはいろんな酵母の匂いもしみ込んで、
しみじみとした時間がゆるく流れ、、

この山に住んでいても10分ほど歩けば葉山の町で、
この町には、とってもおしゃれなお母さんが多い。
サングラスにブーツにマニキュアでベビーカーを押しながらスマートフォン、
糠、とか台所、といった言葉は似合わない。

ふと糟糠という言葉を思い出した。
そんなものに満ちていた人の暮らし。
失われかけてはいるけれど、たぶん、これからはそれらがまた新しく浮上するだろう。
ていうか、ほんとにおしゃれなお母さんたちはそんなことに注目している。

ながい間の民族の食の智慧が、これからの放射能の時代、人類の危機のときに、ほんとうに必要になり、救ってくれる。
揺るぎない風土の力もまとっていたい。

xusa

(たかいくさんの三浦大根はほんとにおいしい)

  1. 2012/02/15(水) 21:20:17|
  2. 徒然