草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

三回目のただいまぁ

すごく久しぶり、というのなら、年をとるとよくあることかもしれない。
でも、はじめて、ってこともあるのだから
というより、
むしろ
生きていくって、はじめてのことばかり、のつみかさね。
似たこと、まったく違うこと。
デジャブと未知はメビウスの環。

みんなはどんなときをすごしているのかしら。

で、まあ久しぶりに(飛行機ではなくて)
上越まわりで、金沢にいって、サンダーバードで京都にいったのでした。
日本海側の曇り空は、光が少ないのではなくてグレーがおしよせてはいりこんでいる。どんなすきまにもはいりこむグレー。(でもそのグレーがはいりこめないところもあって)
単調のような風景をあきることなく眺めて、金沢駅におりたったら、金沢の匂い。
いつこの匂いを嗅いだのかは忘れたけど、もしかして初めてかもしれないのだけど、
これだ。

生まれながらの家族たちや新しい小さな人たちに会って、自分の生まれた古い都へ。
しゃべれないけど、やわらぐ音は京ことば。
歌えないけど好きな歌。ってあるね。
そして 93歳の祖母を見舞う。
眠っている顔はまるで別人で、わたしはもう一度部屋の名札を確かめる。
でも、お花を差し出したら笑顔になって、それはまさにおばあちゃんの顔だった。

人は笑顔に、ほんとうのその人の面影があるって、知った。

そして東海道でお江戸にもどると、よもぎうえはらの玄関には梅の花。
そして友人からの葉書一葉。

あぁ、ただいま。

旅が好きなのは、ただいたまぁがあるからかも。 musi

まつとゆき 
  1. 2012/03/10(土) 10:57:54|