草虫こよみ xusa musi coyomi

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[ 草と繊維】「これからの時代の草文化」 草講座の記録 on 葉山芸術祭 その3 

「これからの時代の草文化」葉山芸術祭
 【草と繊維】5/13



<野の草から糸をつくる>

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栽培はしないことにしている。
野生の繊細を尊ぶ。
出逢えれば糸にする。
でもそれはいつもきびしい。
常に刈られる運命、許されない存在、
目星をつけていた場所のチョマはきれいさっぱり刈られていた。
この国の皆さんはつくづく精勤だと思う。
草ぼうぼう、草野原というものがいまや存在していない。

きのう自動車専用道路を運転していたら、中央分離帯に欲しい種類の草がエンエンと、ボウボウに生えていた。
いいなあ、いいなあ、と思いながら、やがて刈られて打ち捨てられる草たちに窓から別れを告げるしかない状況・・
草の楽園(期間限定だけど)は、こういうところしかないんだなあ。

さて、5月の草講座、今回は草から繊維をとる。
この風土でいちばん伸び盛り、ゆえに疎まれているチョマとクズが私の素材。
栽培はしないので、いつも探す。

目はチョマ眼になっている。
車を運転していても一瞬の目のハシの草の気配を、カシャっと捉えることが出来る。
熟練工というのはそうやって体験と年月を重ねることで、身体の一部がその素材と波長を合わせていくということなんだろうな。

一日のワークショップでは、いつも苧麻をしている。
葛の糸つくりには一週間かかるので、まだしたことはない。

そういうわけで、よい苧麻はすでに刈られてしまったので、他を探し、
青空駐車場の片隅になんとか残っていたチョマを刈り取って糸にする。

清々とうつくしい草の糸、
青々しいその香りは、やっぱり特別なもの。
毎年の出逢い、
時季が終るとまた還っていく、、どこへ?って思う。
そして今年もまたこうして出逢う。
人のコントロールのないものたちとの邂逅をは、心からうれしい。

みなモクモクとひたすら草に向かい、こそげとって一心に糸つくり。
その間にいろんなものが身体に入ってきたことでしょう。
終った時には晴れ晴れとしたお顔をしていました。 

xusa


糸にした草 チョマ
生息場所  駐車場

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  1. 2013/06/08(土) 12:01:37|
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