草虫こよみ xusa musi coyomi

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七夕の願い

今日は新暦の七夕
月の暦では今年は8月13日、お盆ですね。

今日は七夕の日の、胸にしまっている切なすぎる思い出を手放します。

8年前の七夕の日、
わたしたちはガンセンターにいました。
母のガンがわかってから1ヶ月半、最新の近代設備の病院の中で、担当医の若い女性医師の心無い態度と言葉に何度私はくってかかりそうになったことでしょう。
いつも静かで多くは語らない母の傷心も深かったのはわかりました。
もう病院の治療はやめよう、と母に言うと母も同じように思っていました。

その日は七夕で、広い吹き抜けのロビーには七夕飾り。
そこに願いごとを書いて吊るせるように、短冊と筆がありました。
病気の快復を願う短冊がたくさん
気乗りしない母をいざない、私たちもそこに願いごとを書きました。
私は当然、母を蝕む病が消えてなくなりますように、と。
母はと見ると、ふだんはそういう時にはゆったりしている母が、サッと手早く書き終えて、見えにくいところに何気に吊っていました。
見るのも悪いかなあ、と思いながら、見ずにはいられず、母が他のことをしている間にチラッと見ました。
そこには「娘の人生がしあわせでありますように」と。
あまりにも予想外なことにしばし呆然とし、あふれ出そうになる涙をこらえました。
たった一つの願いごとに自分のことより私のこと

それから一ヶ月、まだまだこれから、私の幼稚な自然治療のあれやこれやを試している途上の広島原爆投下の日
8月6日に母は突然に息を引き取りました。
若かりし頃、平和のためにひそかに活動をしていた母の選んだその日。

母の願いのとおり、私の人生は幸せでしょうか。
最後の最期まで、子のしあわせを願う親
そんな尊い気持に対して私は何もなにもしてあげられないままでした。

今生を母と娘として生まれ合わせたことに思いを馳せ、
母の天界と次の人生がしあわせでありますようにと願う毎年の七夕の日

今日は朝から庭には初蝉の音
ついに夏が来ました。

xusa

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  1. 2013/07/07(日) 12:24:38|
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