草虫こよみ xusa musi coyomi

:::::::::::::::くさ むし そら うみ つち ひかり

アワとシマントの旅

IMGP3296.jpg この先の滝に打たれに

この2年、私の暮らす地域、葉山、逗子、鎌倉エリアから、数十人もの友人たちが西に移動するのを見送ってきました。
もうすこし外側の知りあいも入れると相当数の知人が動いています。

放射能の問題が大きかったのですが、それだけではない、
時期の符合により移動した人もかなりいるのです。
なにか根っこでの大きな変動がおこっているのを感じます。

まさに歯車が次に噛みあってしまい、これまでの流れではない潮流が動き始めた、
それに自然に沿ってしまった人の、移動の季節がこれからもますます続くことと思います。
もちろん、あえて動かず、この地で次の動きを始めている人たちもいますが
いずれにしても、「以後」の意識の導きがはたらいているのをひしひしと感じてしまいます。

この2年の間、何度も訪ね、なんだか実家のような気分さえする、阿波のジュンくんとヒロヨちゃんの農園、ひだまりむすひ。
彼らは震災の直前に、葉山から出て農的な暮らしをすることを決めていました。
ご縁で行った先は忌部氏の本拠地。
忌部は大和朝廷以前にいた部族で、祭祀や農、土木、工芸等の技能を司るひとたち、阿波が発祥です。
ジュンくんも実は忌部に繋がる縁であることが行ってからわかりました。
阿波には忌部の痕跡がそこここに。
行く度にワクワクどきどきの連続。
忌部氏のことは、これからの世界の行き先を示す扉を開くカギような感じなのです。

ジュンくんの家から車で20分ほど行くと、やはり葉山から移り住んだカメちゃんも居ます。
電気はすべて太陽光、水は沢から、田畑を耕し、犬猫、ポニーと暮らしています。
葉山にいた時からいちだんと柔らかく、こどものようになっていました。

この春四万十に移り住んだタクヤくんの家も訪ねました。
阿波とはまた違う陽の気の満ちる土地。
明るくて清々しい四万十川のほとりに彼は住み始めました。
もっと隠者のような暮らしかと思っていたら、毎日トントンと大工仕事や、スズメバチの撃退作戦などに忙しく、イキイキとした時間のなかで早くもしっかり着地している。
そして彼には真水は似合うと思いました。

今回、四万十の川や阿波の滝で毎日泳いで、真水の存在がとても新鮮でした。
いつもは海で泳いでるので、海水が当たり前でいた私ですが
次々と流れくる真水が造りだす世界の清浄さはまた特別なもの。
そこに身を浸した皮膚の記憶は、なにと新たに繋がって拡がり始めるでしょうか。

それまで近くにいた友人たちが各地に分散しました。
今、たくさんの人が自分の感性とご縁に動かされ、あちこちに点在し、そこで光を発しはじめています。
そして私のように、その間を行き来する人たちも増えました。
そのご縁の輪のなかで、それぞれの土地の記憶や、自然の神秘は共有され、発見され、新たに展開していく。
これまでの都会と田舎という区分を軽く超えていく潮流。
おそらく、国も超えている。
この星の大地の一時に沿って、そこを楽しんで生きる感覚

やっと取りもどし始めました。
本来の、そしてあたらしい時代の始まりです。   xusa

IMGP3373.jpg 四万十川

  1. 2013/08/03(土) 08:18:52|