草虫こよみ xusa musi coyomi

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弁造さんとリンゴ

今日は都会で旅をした。

冷たい秋の雨
何年かぶりで新宿の高層ビルへゆく。
28階かあ、とぼんやりエレベーターにのると、もわっと浮遊感。
エレベーターの戸があくと一面窓、けぶった都会の景色が下に広がる、ああ、こんなだった、思ってもみないむきに目がさめて、写真展の会場へ。
奥山淳志さんの「明日をつくる人」。
前に奥山さんが話してくれたあの北海道の人のことだったんだ、と内容を知らずに出かけた私は、はっとする。かんぜんに目がさめる。
昔、画家を夢見た弁造さんは訳あって筆をおり、いまでは自給自足の暮らし、当年89才ひとりもの。
写真のところどころに奥山さんのことばがあって、それをたよりに写真の行間をよむ。
「やりのこしたことがある」との弁造さんのことば、まなざし、額のしわ。そして美しすぎる彼の庭。
再び絵筆をとっているらしい。
弁造さんとはたまにしか会わないが、奥山さんは弁造さんと暮らしているような気になる、と。
それで10年おいかけて。

会場を三周ほどして、たまらない気持ちになって、下界へ。

いろんなことを思ったけど、展覧会という私の仕事がらみでは、モノに力があれば、会場はどんなところでもいいんだ、ってこと。いれもの、ラッピングは関係ないんだ。
ああ、わたしも包装なんて関係なく生きたい。しかしわたしの仕事はまるで包装をつくること??

と雨にうたれつつ、ソフマップへ。
とうとうパソコンのディスプレイの買い替えに。長年愛用したEIZOさんがときどき青くなる。でも青くなってもしばらく待ったり、ときに軽くたたくともとに戻るので、数カ月様子をみていたが、もし突然ぷっつん、画面が写らなくなったら困るので。
先日は銀座のマックショップで「古いG3で。。」とたずねたところ「スペックがわからないと」とけんもほろろだったので、スペックをうつしてもっていきました。最初、ソフマップの店員さんが案内してくれて、もうほとんど買うところまでいったら、マックから派遣されている人がちょっとあわてながら「それはやめたほうがいい」ととんできてくれたのです。
ワイド型の新品(50000円くらい)を決めていたのですが、それだと私のG3では画面が小さくなる上に粗くなるそうです。
で、いろいろいろいろ相談に応じてくれて、結局15000円の中古のディスプレイを買いました。
あんまり親切に応えてくれるので、なんとかアップルの製品を買えないものかと思って、その相談もしたのですが、わたしの予算と環境で今いちばん適切なことを教えてくれたのです。
販売する人になることもあるわたしは、買う人の身になれるこの人に頭が下がりました。「嫁がグラフィック関係なので」と、フォトショップやイラストレータのバージョンのことにも詳しいし、とてもプロフェッショナルでした。
次にハードをかえるときはやっぱりリンゴにしよう、と、かなり重たいディスプレイを雨の中ぶらさげながら、弁造さんの顔を思い浮かべて帰りました。musi
  1. 2008/09/29(月) 21:20:40|
  2. 徒然