草虫こよみ xusa musi coyomi

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道具と怪力

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うーん、長さは測ったもののどうしようか。人力は無理かなあ。。。

納屋から出てきた大きなノコギリで杉の木を手伐りしたのは、つかぴぃが林業経験者で、かつ体の使い方が上手だったからではあるのですが、じつはそのさびた刃のノコギリも優れものだったのです。
古道具屋さんからいただいたノコ用の目立てやすりをもっていて、使わないままだったのを、やっぱり使ってみようと思っています。けれどもちゃんと研がなくても、よく切れるというのがすごいです。

なぜそれがわかったかというと、、、
あれは突然に気温があがった日、わたしとちーちゃんは、体がだるくて、頭も働かないので、細かい仕事はできない、といって、竹で壁を張るちまちましたことをやめました。
そこで「いっちょ、ためしに日陰の杉林でつかびぃが倒した杉を、玉切りしてみるか」となったのです。
いわば避暑に杉林にでかけ、頭が働かないので、単純にのこをぎこぎこ挽いてみようと、不純な動機でいきました。二人で一丸太くらいは切れるといいな、という軽い気持ちで。
ところが、先にちーちゃんにやってもらったところ、「けっこういける」といって、すいすい挽くのです!
きこりじょし

そうすると頭は少し働いてくるもので、ノコの刃が木にはさまって抜けなくなるとたいへん、と楔をいれたりして工夫します。
で、三本の杉の木を六本の丸太にしたのです。

前に、大工道具研究家の方が、動力のなかった時代の道具は、いまと比べ物にならないくらい優れている。といってらしたことが、現実に目の前に。
こんな大きくて錆びたノコギリ。。。邪魔。。。とも思っていたのですが、
腐っても鯛、のように、錆びてもノコ、でした。鉄くず屋さんにもってかなくてよかった。

けれども、丸太にしたのはいいのですが、いったいどうやって、この木を、下界におろすのでしょうか?
あのつかぴぃでさえ「人力では腰をいためる」といったのです。

ところが、世に怪力といわれる人がいるのです。

偶然に、わたしたちが玉切りした翌週に、千葉から、三和土をやっているところを見たいといって、五十嵐夫妻がやってきました。その旦那さん、不耕起でお米をつくっている方なのですが、怪力だったのです。(耕さないのはもったいない、というほどの力なので、くたびれるから耕さないのではなくて、道理があって耕さないことを選んでらっしゃるのですね)

ということで、男子三人で丸太を下界におろし、あとはもう少し乾かして軽くして、製材所にもっていくだけになりました。

昔話の怪力談を思います。

image2.jpeg うっ重い。。。無理だよ〜

image3.jpeg しかし五十嵐さんがいて。。。

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このあと五十嵐さんはちっともつかれていなく、笑顔でした。

産業革命以前、力持ちの人がどんなに重要だったのか。
馬や牛の力を借りるにしても、力持ちの人がいないと、どうにもなりません。

動力の時代になって力をもてあましている人もいるんだろうなあ。。。
気はやさしくて力持ち、って英雄ですね。


musi
撮影:千里と織子
  1. 2015/03/07(土) 14:18:02|
  2. からだとこころ