草虫こよみ xusa musi coyomi

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障子のはりかえ

小さな障子のはりかえをした。
欄間のかわりにあるような障子のはりかえは、じつに十年以上ぶり。
上にあるのでやぶれないからだけど、さすがに紫外線やほこりでよわってきて、
先日はたきをかけたら、ほわっと破れたのでした。

手漉き紙のストックから、こぶりの大麻の紙をみつけたのでサイズをあわせて、継いで。
大麻の繊維をとったあとの「おぐそ」といわれる部分を漉いたもの。
繊維くずが入っているものとスムーズなものの二種類。
この紙をすいたときの大森さんご夫婦は20代半ばのまぶしいカップルだったな、と思い出す。

しょうじ2

しょうじ1

小さな障子戸はやりやすい。
乾いて、生涯のうちでいちばん上手に張れた と思って、指ではじいてみる。
いい音!

ごく普通に年中行事のように障子の張り替えをしていた時代があったんだなあ。
職人とかものづくりとかことさらにいわずに、つくる暮らし。

障子は桟が細かいので、そこにほこりがたまって、掃除がめんどうといえば面倒だけど、
薄い細い杉の細かい桟と、紙がつくる影。

軽い建具もやっぱりいいなあ。

この風土の人たちは、こんな風に軽くてぺらぺらな建具で暮らすことにした。
そして手放しつつある。

次、この障子をはりかえるのはいつだろう。

簡単に燃えて消える道具の潔さ。
はかないものは美しいって、いうけど。


musi
  1. 2016/02/23(火) 14:49:14|
  2. 季節のしごと